吉田美保子の some ori ノート

大麻とは。

2016.06.03

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こうさまから、大麻の作務衣を織る話しをいただいて、私が真っ先にしたかったのは、大麻についての勉強し直しでした。
大麻は、なんと言うか、、、、底知れぬ力を持った繊維なのです。麻薬成分があることばかりがクローズアップされがちで、今も取り締まられてるけど、それはたかだか100年くらいの話し。
私、勤め人をしていた頃、大変ありがたいことに、大麻を扱う機会もあり、ずいぶん勉強しました。だから、日本人が、精神的にも大麻を大事にしてきたことを知ってます。例えば、神社のしめ縄やヌサも大麻だし、鈴から下がってる太い縄もそう。あれ、人間が触って鈴を鳴らすでしょ。神との交信になるんだよね。
麻の葉の模様も、昔から赤ちゃんの産着に使われたりしますね。あれも、魔よけの意味もあり。麻のように、まっすぐすくすく育ちますようにって意味もあり。
それに何と言っても私、2000年の7月に、栃木県粟野町で麻の栽培をされている、大森さんを訪ねたことがあるのです。麻糸や麻布を扱っていらっしゃっる京都の青土さんと一緒に、大麻の刈り取りを見せてもらったのだ。すばらしい経験だった。ちなみに、ここ3日間のブログの写真はこのとき撮ったものです。
それで、その頃の資料をひっぱり出したり、新たに本を探したりして、読み込みました。
綿や絹は、あとから外国から入って来たもの。大麻は、もともと日本にありました。縄文時代から、我々とともにあり、生活に利用していました。
こうさまが、なぜ大麻の作務衣が欲しいのか。それ、何となくでいいから、つかんどきたいのよね。

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