吉田美保子の some ori ノート

織ってたら

2016.09.29

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座繰り糸を経糸にして着物を織っていると、どうしても杼が糸をすくってしまって、目が飛んでしまうことがあります。糸に節があるから糸同士がくっつきやすく、どんなに気をつけていても、飛ぶ時は飛びます。いい糸の証拠でもあると言えると思います。機械で作ったすーっとした糸だったら、めったにないことだからね。
絵羽を織っているときは、自分が今、着物のどの部分を織っているか正確に分かるので、その目飛びがどこにでるのかももちろん分かります。
目立つ所だったら、問答無用で、織った糸をほどいて織り直しますが、例えば、仕立ての段階で折り込まれて、見えない場所にくるって分かっている場合は、さあ、どうする?
あおさまのお顔がちらついて、そのまま織り進むなんて出来ないねー。戻りますよーー。
写真の待ち針のところ、目飛び2ヶ所発見。もどんべよー。

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