吉田美保子の some ori ノート

きおさま、5回目の打ち合わせ、ラストです

2017.07.14

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きおさまの only only、緯糸を新しく染めて、織って見て、デザイン画も描き直したところで、またまたご足労いただき、我が家にお越しいただきました。さあ、これで最終確認です。もれなくお聞きしないとね。
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きおさま、お暑い中、ありがとうございます。
きおさま、しばらく涼まれて、試し織りご覧になって、すごくきれいだと喜ばれました。ああよかった。そして、いくつか質問されました。
いくつかの質問って、これはどのあたりに出るのかなど。それで、ここは裾から何尺だから、上前のここのあたりですねなどとお答えする。
それから、お顔の近くの衿や肩のあたりに使う糸を、どこまで白くするかも相談。明るくきれいな色を多用して欲しいとのこと。では、お顔まわりと裾まわりは、薄い萌黄色で行きましょう。白に近いような極薄のレモン色も入れましょう。ちょっと優しさ要素を、プラスするのに極薄クリーム色も入れましょう。
反対に、胴体の部分は、おはしょりや帯で隠れるところも多いけど、そのあたりは、落ち着いた青磁色で行きましょう。衽下がりあたりで切り替えましょうか。
きれいな色にこだわるのなら、いっそ、こげ茶、やめるのもアリですよ、と提案するも、きおさま、やっぱり、焦げ茶色は欲しいと。あまり全面にきれいな薄い色ばかりなのも気が引けると。なるほど。
それに、何と言っても、目指すは「飛び青磁花入」ですものね。「飛び」の部分はこげ茶を飛ばさないとね。
ひとしきりお話し、きおさま、これでお願いしますとおっしゃった。了解しました。では、もう一度、最終的に本番用ひな形を作り直して、緯糸量など計算をして、染め足して、本番、取り掛かりますね。

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