(先日のつづきの投稿です)
それで、ためこんでいる山盛りの端裂をああでもない、こうでもないと組み合わせていく。
「とらわれずに、好き勝手にヨシダさんのセンスにまかせ作ってください」とのご希望だけど、やはり、方向性というものはいる。それも、確固たるものとして。それさえあればという感じで。特にそのことに触れられてはいないので、わださまのことを想って、考えをめぐらす。
で、今回の方向性は。。。。
このご依頼は、供物敷。仏さまにおそなえする、お花やお菓子などを受けとめるもの。きよらかで、柔らかい光に包まれているようなそんな感じでいきたいな。
仏さまには性別はないのかもしれないけど、私はちょっと女性的なものにしたかった。わださま、ずーっと前にお会いしたとき、大往生されたお母さまの話をされてたから。
そんなことを思いながら、布を決めていく。やっぱ、白ベースよね。あとピンク。その補色で緑系。
ミシンもあるけど、ここは手縫いで。糸もカタン糸とかではなく、織りに使う絹糸の残りでチクチク行こう。糞掃衣だもんね。残糸でなきゃ。(当工房、残糸もたっくさんあります、上の写真の何百倍あります)
使う布を吟味、配置を吟味。大きさのご指定は、35cm×15cm 。これがけっこうクセもの。案外小さいのです。せっかくだから好みの布をあれもこれもとたくさん使いたいと思うと、すぐはみ出す。大きい方がつくりやすいなあ。ここはぐっとがまん。小さく、小さく。
暴露)私は縫い物は大の苦手。織るのと縫うのは大違い!案の定、肩と首がガチガチです。