吉田美保子の some ori ノート

みりさまと打ち合わせ

2021.02.03

特厚お襦袢地のサンプルが送られてきてから程なく、みりさまが我が家にお越しくださいました。(これ、緊急事態宣言の前の話です。)

あいかわらず、ニコニコ笑顔で、こっちまでニコニコしてしまいます。

三種類の厚さ違いのサンプル地をお見せすると、特厚を即決のみりさま。

そしてお話を詰めていくと、今回のお襦袢のONLY ONLY、普通の襦袢を作るのではなく、替え袖と裾よけを作りたいと。それに、お袖は単衣仕立てで色を変えて二組と。

ほお〜。なるほど。さすが、着物つうのみりさま。襦袢を着ないで、肌襦袢に袖と衿をつけ、下は裾よけという、いわゆるウソツキスタイルですね。お袖は、チラッと必ず見えるので二組作って、着物によって使い分ける。裾よけはめったに見えないので、一つでオッケー。

なるほど、なるほど。

では色を決めましょう。

裾よけと一組のお袖は、山吹、空色、橙色とすんなり決まりました。

そして、お袖のもう一組は、赤を入れたいと。みりさま、お着物や帯は、アースカラーなど、地味目が多いそう。そこにチラッと赤。うーん、ニクいわ。悩んだ末に、赤、山吹、灰と決まりました。山吹色は、裾よけとの共通の色ですので、一体感がでます。

みりさま、こっくりした赤がお似合いになるのですが、赤の染料は濃すぎると染料が不安定になるので、できる限りこっくりさせるということで、合意しました。

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