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こんばんは。
一雨ごとに春の足音が大きくなり、冬が追いやられる頃となりましたね。いかがお過ごしですか?
私は最近、仕事場にあるものを導入し、それが大正解で、実にスカッとしています。
突っ張り棒です。
襦袢地や帯あげ地を染めるとき、白生地を張るのですが、今までは手すりなどにくくりつけていたのです。それがとても使いづらく。
それを打開するために、すごく丈夫な突っ張り棒を6本立てたのです。
そういたしましたら、まあ、仕事のしやすいこと。動きやすいこと。これまでとは雲泥の差です。
仕事は、段取り、道具、動線、システム化が大事だなあとつくづく思いました。これができてると、ストレスなく頭に思い浮かんだことを表現できます。
仕事場作り、もっとシビアにやっていこうと思いました。
それから、今回のこの導入についても、作り手仲間の助言、進言のおかげで大感謝してます。作り手同士の繋がりが、レベルアップと生きやすさになるとつくづく思います。
《 目次 》
1. 松本へ
2. 八王子通過
3. 岐阜の名前
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1. 松本へ
先日、要で急なことがあり、長野県の松本に出かけました。
用事だけすませ、ささっとお暇しましたが、実り多き一日となり、いい気分転換にもなりました。
伺った先は、今はもう閉めていらっしゃる機屋さんなのですが、その膨大な蓄積にびっくりしました。
道具も材料も、出来上がった商品も、制作のための資料も、いくらでもあるのです。
ああそうか、染織は産業だったのだ。地域のみんなを儲けさせ、家族を養い、豊富な資金で技術や材料を工夫し発展させ、エネルギーが満ちあふれていた。そういう仕事として成り立っていたのだなあ。。。
今はもう、私のやっているレベルでは、とてもじゃないけど産業とは言えません。
だからこそ独自の視点でできることを見つけて、新しい角度からチャレンジをしていくぞって思いました。
2. 八王子通過
松本へは、高速バスを使って往復しました。
行きはウツラウツラしてましたが、帰り道、ふと気づくと、岡谷、諏訪、八王子と、機織りをしているものにとっては、なじみの地名をどんどん通過します。ああ、このバスルート、産地のオンパレードだ。まさにシルクロードじゃんと思いました。
さらに八王子を通過しているとき、南に行けば横浜で、北に行けば群馬県だと気づきました。横浜はシルクの出港地、群馬は生産地。今回のルートよりちょっと南には富士吉田もある。そうか、八王子は要だ。繊維産業が栄えたわけだとガッテンしきり。
八王子にはお世話になってる撚糸屋さんがいらっしゃいます。お元気かな?あと継ぎはいないとおっしゃってたのが気になります。
3. 岐阜の名前
松本でお訪ねした機屋さん、感じの良い素朴で真面目そうなご主人とちゃきちゃきな奥様が迎えてくださいました。
もう閉じているご商売屋さんですので、お名前書きませんけど、ちょっと特徴ある苗字です。私、心当たりありまして、お聞きしてみました。
そうしたらまさに!先代のご出身は岐阜県とのこと。
私、20代初めに、岐阜に1年住んでたことありまして、ちょっとだけ知っているのです。
遠縁の叔父が病気になって亡くなったので、叔母を手伝いに行ってました。
叔父、生きていたら、80歳くらいか?こちらのご主人くらいの年恰好ではないだろうか?同郷だからかちょっと面影があるような気がする。
叔父は52歳で死んだ。私は今52歳。月日が経つのは本当に本当にあっという間だ。
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*写真は、高速バスの車窓から。シルクロードを撮りました。
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きものと帯の注文制作
染織吉田 吉田美保子
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