吉田美保子の some ori ノート

もゆさまの瑠璃

2021.05.19

  

もゆさまのONLY ONLY、さあ、織り上がりました。

仕上げの蒸し、水元、湯のしは外注に出します。

  

蒸すと発色がよくなって、渾身の瑠璃色が冴えます。湯のしをすると絹がもっとツヤツヤになります。戻りましたら、最終の検反。

緯糸にこっそり入れた銀糸もチラリ。よしよし。いい感じ。

それからお仕立てへ。

仕立て上がりを届けてくれた仕立て師さんに「いい帯ですね」って褒められました。普段、余計なこと言わない業者さんに褒められると、心の中で「やった!」と思います。

さてさて、箱に収めてもゆさまの元へ。

「瑠璃のギザギザ」と命名しよう。パキッとした瑠璃色に想いを寄せて。

行ってらっしゃい。可愛がってもらうんだよ。

まもなく、もゆさまからメールが届きました。うれしい、うれしいメールでした。ひと仕事が無事に終わった、喜んでいただけたという満足感。ふぅ。

もゆさま、本当にどうもありがとうございました。おかげでいい仕事ができました。下に、もゆさまからのメール、感謝をこめてご紹介させていただきます。

帯が手元に届きました。

送っていただいた写真以上に素敵で、爽やかな瑠璃色は思い描いていた色の通りでした。

銀糸が上品に輝きを添えていて、これから初夏に向かう陽光にきらめくさまが頭に浮かびました。

この帯を締めて出かけるのが楽しみです。素敵な帯をありがとうございました!

 

 

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