ずーっと取り組んでいたきものが織りあがりました。
「Blue Blessing(ブルーブレッシング)」【青の祝福】と名付けました。
制作の様子は、着物ライター安達絵里子さんが、note「蚕から糸へ、糸から着物へ」につぶさに書いてくださってますので、そちらに譲ります。
素晴らしい記録です。ぜひ、お読みください。
芥子粒みたいだった蚕の卵が、蟻ん子みたいな虫になり、桑の葉だけをむしゃむしゃ食べて、4回眠って、繭を結んだ。
冷凍されて埼玉に旅立って、少しずつ解凍され、お湯に浸かり、ぎゅっと固かった繭がダンスを踊るようにほどけていく。ゆっくりゆっくり座繰りされ、丁寧に合糸され、撚糸され、精練され、つるっと脱皮し変身し、糸になった。
迎えにきたヨシダに抱き抱えられて、神奈川に。染められ、糊をつけられ、叩かれ、巻かれ、整経され、テンションを整え巻き取られ、綜絖や筬に通され、結びつけられ、緯糸を投げられ、打ち込まれ、とうとう布になった。
それがこの状態。
今現在は、絵羽にするために、仕立て師さんのところに行ってます。
絵羽って、羽ばたく直前の形みたいなんだよね。広げるとちょっと蝶々のようだしね。またご紹介しますね。
この写真は、絵羽でなく、反物をマネキンに巻きつけてます。
これはこれで、どんな着物になるか、なんとなくわかるね。
「Blue Blessing(ブルーブレッシング)」は大空に羽ばたくのに、5人目のメンバーの方との出会いを待っています。
もし興味をもっていただけましたら、お気軽にヨシダまでお尋ねください。詳しくご説明いたします。
以下は、振り返り。じーんとします。