吉田美保子の some ori ノート

さとさま物語4

2023.03.28

ブラッシングカラーズが終わった、さとさまの経糸(たていと)、上の写真は、機から外して鎖あみにしたところです。

この糸と道具一式ををかかえて、静岡県富士宮市の影山工房へ伺いました。

さとさまのご希望の「曲線」、これを表現するために、どうしてもこちらで仕事させていただきたく、特別にお願いしました。我が家では、帯の長さで糸をしっかりと張る道具だてが設置できないのです。

仕事はなんでも、段取り八分とはよく言いますが、織りこそまさにその通りで、段取りがそのまま仕事に現れます。

影山さんが実践しておられる方法は、その極みだと思っています。

その高度な技術と完璧な道具立てと工房を惜しげもなく提供してくださる影山さんには、本当に感謝しています。

ほら、ずらしで曲線が出てきましたよ。

影山工房では巻き取りまでやらせていただき、再び我が家で仕事再開。

綜絖通し。

筬通し。

これで、ほぼほぼ織るための段取りは終わりです。いよいよ織りにかかります。

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