吉田美保子の some ori ノート

たたさま物語 1

2024.02.19

  

さて、新しい物語のスタートさせるといたしましょう。

今回のヒロインはたたさまです。

たたさまと初めてお会いしたのは、2022年に京都のラソワさんで開催していただいた「吉田美保子展 ボンジュール」の会場で繋がったズームの画面越しでした。

ラソワ主宰の吉澤暁子さんと3人で、楽しく、ONLY ONLYのご相談をさせていただいたのです。

たたさまは、着物歴も長く、知識も経験も豊富で、あふれる着物愛が伝わってきました。

吉澤さんの着付けのお弟子さんですが、ご自身でも着付け教室を主宰され(この時は準備中でしたが)、たくさんの人に愛されるお人柄が伝わってきました。

吉澤さんもたたさまのことを「軸がしっかりしていて正くて強い人。」と評されてました。

基本的に任せていただけるとのことで、「ヨシダさんが思う、私に似合う帯を作ってほしい」とのこと、それは、自分で好みを言うと似た感じばかりになるからという理由でした。

急がないという言葉にゆっくり目に計画させていただくことにしました。

それからたった一年と数ヶ月後、、、、

なんたることか、、、、、青天の霹靂とでもいうのでしょうか、吉澤さんが逝去されてしまうという、まさに青空が落っこちてきてしまうようなことが起こりました。

たたさまも大変なお悲しみようで、すぐに連絡をくださり、このONLY ONLYを、

「ヨシダさんが思う吉澤先生を表現する帯に変更してほしい。そして私はこの帯を吉澤先生と思って、着物を着れる限り大切に大切に締め続けたい」とおっしゃいました。

それで、計画を変更して、私にとっての吉澤さんを探る旅に出ることになりました。

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