吉田美保子の some ori ノート

ななさま物語 6

2024.08.03

さて、ななさまのONLY ONLY、織り上がって、仕上げの段階まで来ました。

蒸しと水元と湯のしは専門業者さんにやっていただいて、その後の最終の検反と仕上げを自分でやります。

あれこれ振り返り検証する大事な時間。

今回、ななさまからのリクエストで追い求めたのは、以下の5つ。

 

・変化上等
・静と動
・寒色と暖色
・浴衣生地の茄子紺色に映える
・ラッキーナンバー7 

 

できることは全てやり尽くし、新しいチャレンジも各所に取り込んで、おかげさまで私にとっても変化上等ができました。

  

今回は、半幅帯だから、特にしっかりした布であるように、経糸も詰め、緯糸も渾身の力をこめて織りました。それが締めやすさにつながると思っています。

ルーペで覗いてみましょう。

    

最後の最後は、拡大鏡で細かくチェックして、ピンセットや針で、糸の乱れなどもただします。

    

ななさまの茄子紺の浴衣地と合わせてみる。いいのではないか!

   

「変化上等!」、これからも変化し続けるななさまに寄り添う帯です。

 

 

 

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