吉田美保子の some ori ノート

ななさま物語 8

2024.11.06

さて、そろそろ休眠していた「ななさま物語」をリスタートさせましょう。

この夏は、ななさまの浴衣とそれに合わせて織った半幅帯の着姿を拝見するのが楽しみでした。これ、元々はご自宅に飾るタブローを注文くださっていたのに待ったを入れて、割り込ませて取り組んだのでした。

ご注文は、期限があるものから取り掛かってしまうのがつねで、かつ、ななさまが急がないとのことで、タブロー作りは表立ってはお休みしてました。

でも実は、水面下では使いたいピースを新しく織ったり、ななさまの希望に添ったピースを揃えたり、ゴソゴソと動いておりました。

10月初旬には、トシさんが来てくれてななさまのタブロー制作の経緯や気持ちをインタビューしてくれ、写真も撮ってくれました。(1,2,6枚目)

10月中旬には、制作途中の一式を風呂敷包みにして抱えて、ななさまのお宅へ現場合わせに行ってきました。

今回のななさまのタブロー制作、私にとって大きいのは、これは単なる「インテリアとしてのアート」ではないというところ。伝えたい思いが交差した織物であるということ。
参加しているコミュニティを通して、ななさまの人生の片鱗を知っています。そして、ななさまのテーマが「変化上等!」だということも。

 

ご了解いただきましたので、ななさまがトシさんへ、タブロー制作の経緯などに書かれていた文章を抜粋でご紹介させていただきます。この思いに応えるということが、私の存在理由の全てです。

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ヨシダさんとの初対面は今年3月。出逢ってまだ7ヶ月です。
それでも、ヨシダさんのブログや、直接会って感じるお人柄、 60年近く生きてきた私の直感で、 「あ、この人、信頼できる人だ。 想いを託せる人だ。」 とピピっとアンテナが反応したのです。
頼むなら今だよ。
この機会を逃すな。
物事、タイミング!
単なる「額に入った織物」なら他にも依頼先はあるでしょう。
これまでの私に拍手を送り、これからの私にエールを贈る。 そんな作品は、私が心を許す人に作ってもらいたい。
はい、ヨシダさんの出番です。
相手あってのこと、引き受けて下さったことに感謝してます。

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