吉田美保子の some ori ノート

では染めます。

2013.07.25

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アトリエ森繍の佐藤さんのお着物、いよいよ染めます。
まずは経糸のみ。私は、経糸をすっかり準備してしまってから、緯糸を染めることにしています。その方が、焦点を絞りやすいのです。私的には、ってことですけど。
で、今回、経糸は「白」です。アイボリーでも、グレーを含んだ白でもなく、ジャスト「白」。もちろん、ここでいう「白」は、佐藤さんのお着物として完成したとき、白場をきれいな白に見せ、黄色と緑をきれいに見せるための「白」、佐藤さんを輝かせるための「白」です。
絹の元々の色は一般的には白ですが、白と言ってもいろいろで、少々黄色みがかっていたりします。ですが今回使う、ぐんま200の生繭座繰り糸は、他の糸に比べて、相当白いです。真っ白と言っていいほどだけど、先々黄変することも考えて、白を白くするために染めます。
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上の写真。こんな感じに染めてます。
下の写真は、酸性染料を調合しているところ。今回のような微妙な色をピンポイントで狙うには、植物染料より酸性染料の方が適していると思ってます。

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