吉田美保子の some ori ノート

そして、めとさま

2013.10.03

P1060932.JPG
ふーっと風が吹いたように、300kmの距離を帰って行かれためとさまと、メールのやり取りが続きます。
色のご提案をしようと準備をしていると、メールが届きました。メールに重さは無いにせよ(テキストだけだし)、ずしっと感じた、想いが詰まってるメールでした。そこには、めとさまが、大事にされてるいろんな事柄が書かれてました。好きなモノ・コト・色・花・歌などなどなど。
それを私は興味深く読み、いくつかは画像検索し、プリントアウトしました。(上の写真)
きれいだなあ。なーるほどなあ。そっか、そこにこだわるか。いくつか、「これだ」「ここから発展させよう」ってポイントをみつけました。
その数日後、次なるメールで、お手持ちの、特に気に入っている帯の写真を添付して下さいました。なるほど、なるほど。帯は染めなんだな。めとさまらしい審美眼で選ばれ、大切にされてる帯たち。これら全てに合う着物を求めているわけではないってお書きでしたが、振れ幅を見極めるのに、ありがたかったです。
このやり取りの数日後、中秋でした。私は、めとさまお好みの歌を思いながら、月を見上げました。
「月夜よし 夜よしと人に 告やらば 来てふに似たり 待たずしもあらず」 
(読みびと知らず、古今和歌集、めと好み)

カテゴリー