めとさまのお着物、さらに考えます。
ありがたい気付きがありました。昨日、織楽浅野さんのギャラリートークに、銀座もとじささんに、伺いました。浅野さんのお話は、いつも大変興味深く面白いのです。いただいた資料に「玄(げん)」と「素(そ)」という言葉がありました。玄は黒、素は白とも言えるのだけど、黒とか白の色ではなく、物の本質を示すとのことです。
うーん、めとさま、きっと経糸に望まれてるのは、こんなことなんじゃないかな。
織楽浅野さんの作品は、色味を抑え、深い奥行きがあって素晴らしいです。いつも学ばせていただいています。もとじさんでの個展「日々創造的でありたい」は今日まで。
それからもうひとつ、めとさまのお着物を考えていて、心に浮かんだのは、やはりこれ。
「色は匂へど 散りぬるを 我が世誰そ 常ならむ 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず」
有為の奥山の先にあるのは、「玄」なのかな?「素」かな??だからこそ、今、匂い立つ「紅」なのかな、、、うーん、うーん。
よく分からんです。この辺のことは、私などより、めとさま、つかんでらっしゃるので、私は精一杯うつくしいもの、作りたいと思います。
まあ、私レベルの下世話な話になりますが、めとさまに2回お会いして、若くお美しいさまに、感嘆したわけです。資料を手渡しした時の、めとさまの手のツヤツヤなこと!自分のシワシワ加減を改めて自覚したってこともありまして。若くて輝いている方に、きれいなお着物をお召しいただきたいって気持ちもあります。もっともっと花開いていただきたいと。
「素」や「玄」がベースで、そこに美しい「紅」の風が吹く。
写真はあまり関係ないのだけど、自然の中でパチパチ撮ってると、「紅」って色は無いものだなあと。やはり、特別な色なんだなあと思った次第。