吉田美保子の some ori ノート

ふふさま、3通目のメール

2014.01.29

写真.JPG
2回目のメールのやり取りで、ふふさまが求めてらっしゃるのは、「帯」であること、そのテイストは「厳しいけれども凛として、澄んだ冬の空気を残した、でも華やかな春の予感のある感じ」であることが分かりました。
なるほどーー。「厳しいけど凛とした、、、」。そうねえ、、、急ぎではないっておっしゃっていただいてますので、長期戦でいこうと覚悟します。ふふさまにとって、大切なことは何なんだろう???その辺りのことが、まだまだ探れていません。
お会いできれば話が早いのですが、ちょっと遠いなあ、、、。ああそうだ、すでに出来上がってる帯の中に、「厳しいけれども凛とした」一本がある。これを観ていただきたいな。その上で、お望みとの相違を伺えば、作るべき帯の一端が見えてくるぞ。
と言う訳で、次の一衣舎さんの姫路での展示会にその一本もお預けしました。(この帯のシリーズ物です)
ふふさまは、お忙しい中、姫路までお出かけくださり、感想のメールを下さいました。一部ご紹介させていただきますね。2011年1月24日のことです。ちょうど今から3年前ですね。対話をはじめてからは2年がたとうとしています。
_____________
件名:行ってきました
(略)
ヨシダさんの帯、やっぱり素敵でした。雪解けの、春が来るぞっていう帯、とっても好みです。ちょっとだけ、イメージが違うとすると、少し印象が柔らかくて、なんと言うか、花霞みと言うのか、ふわっとした感じの所でしょうか。
色のトーンのせいかなとも思うのですが、もう少し、キリッとした雪解けの水の冷たさみたいな感じが欲しいなと。
明度の高い色が入った方がいいのか、それとも、ジェリービーンみたいな光る系の糸が入った方がいいのか、よく分からないのですけれども。
うーん、イメージを言葉にするのは難しいですねえ。
(略)
_____________
いえいえ、イメージを言葉にするのは、誰にだって難しく、本来なら私の方から言葉でもご提案すべきなんです。今の所、聞き役に徹してって申し訳ない。お望みの帯が、このタイプではないってことはよく分かった。
ふふさまは、ご自分が求めるイメージをはっきり画像として思い描ける方だ。明確でクリア。お会いしたことないけど、凛としたイメージ。今はもう少し、お話お聞かせ願いたい。そのチャンスを探りたいところ。
*写真はうちの近くの工場の窓。

カテゴリー