吉田美保子の some ori ノート

山本秀司さんの「新・和裁入門」一気読み!

2014.04.07

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山本きもの工房の山本秀司さんが出された「新・和裁入門」をアマゾンで取り寄せました。面白くて、目から鱗で、引き込まれて、一気読みしました。考え方や基礎が丁寧に分かりやすく書いてあるし、シチュエーションに合わせた離れ業がすごい。仕立てでこんなことまで出来るのね!技術が完璧であるからこその離れ業だって思った。
布を本当に生かして下さる。ご本の「はじめに」に、仕立てる人は「超能力者」「2次元である布を、着る物という3次元の物に作り変える次元操者」とありましたが、本当にそうだわ。仕立てに対する尊敬の念が倍増です。
第一章にとても自然で普通のことが書いてあって、心に残ってる。以下、引用させてください。
「きものを仕立てるーーひと口にそう言っても、マニュアル通りに作ればお客様にとって着心地の良いきものに仕上がるわけではありません。
一反の反物をお客様仕様のきものに誂える。そのためには、確かな技術と知識、知恵、そして感性とコミュニケーション力が求められます。」
織りも全く同じです。自省です。
はじめてきものを織ってから、はや20年が経とうとしてます。しかし、いったい私はどこまでできているのか?
山本さんの本を何回も読み返して、着心地のいいきものを織りの観点から、考えて行きたいと思います。
山本きもの工房のサイトはこちら→
「新・和裁入門」のアマゾンページはこちら→
写真は我が家。天野志穂実さん撮影。

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