吉田美保子の some ori ノート

くりさまは、男物の ONLY ONLY

2014.04.11

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くりさまとの30年ぶりの再会を果たしてから、さらに、4年の歳月が流れました。
2013年の7月、くりさま、メールくださいました。その2ヶ月前に、私は、独立10周年を迎え、合わせて、このサイトを立ち上げました。その新しいサイトを見てのメールでした。
「ひとつお尋ねしたいのですが、ヨシダさんのサイトで見られる過去の作品はまだあるのでしょうか?ずっと前の作品画像の中に、男性物の着尺が見えるのですが、もうお手元には無いものなのでしょうか?
と言いますのも、うちの主人が今年50歳になるので、記念に紬でもと思ったのですが、、、(後略)」
まあ!何と!くりさまご自身が着物をお召しになるとは伺ってましたが、ご主人さまも!なんとすてき!
それで、早速お返事し、画像に載っている着尺はもう無いけど、新たに織らせていただくことは、もちろん出来ますとお返事しました。
そうしましたら、ぜひ作りたいとおっしゃって下さったのです。
目指す作風は、サイトの作品ギャラリーの2007年に載ってる「経緯諸紬(たてよこもろつむぎ)」みたいな、真綿紬糸を経糸にも緯糸にもたっぷり使った、風合い大切にしたもの。2005年の帯「苦し紛れ」の緑がかった色にも惹かれるとのこと。
しかし、急がないし、ご自身も大阪での個展準備で忙しいから、しっかり詰めるのはしばらく先がいいとのこと。それで私はひとり、さあどうしましょうと思いを巡らす数ヶ月を過ごすことになったのです。
*写真はくりさまとご主人さま

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