吉田美保子の some ori ノート

栗の染料を取りながら、考える

2014.04.20

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すてきなホリデーから帰って、早速、栗の染料を煮出します。そのことは、ここに書いてます
作業をしながら考える。やっぱり、男性のお着物として、落ち着くのは、遠目には無地だろう。ただ、ペタッとした無地だと面白くないよね。くりさまのダンナさまは、もっと有機的な布の方が似合われるんじゃないか。
それで、くりさまにメールして、こんな感じはお好きかどうか聞いてみることにした。2011年の作品ギャラリー中程に載っている、「みかんの純真」と「みかんの恋心」。
これは、何色もの濃淡のみかん色を経糸に、自由な縞(縞らしくない縞)として入れていて、みかん色が基調だけど、緑やグレーも入れている。
ご主人様の着物は、このみかん色を、栗グレーに変えて、茶色系、紫系や緑系もいれれば、面白いかも。クリちゃんの茶色や、カキちゃんの黒っぽい色も入れてはどうかな。
そして、テクスチャーは、くりさまが気に入って下さる、2007年の作品ギャラリーの中程に載ってる着物、「経緯諸紬(たてよこもろつむぎ)」の感じで、真綿紬糸を多用する。
ふむー。どうだろう。メールでご提案。
くりさまからは、早速、「ご提案の件、賛成です。みかんの純真、好きです。緯経諸紬は、色もテクスチャーもとても好きです。」とのお返事いただいた。
では、その方向で動き始めよう。まずは経糸だ。

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