吉田美保子の some ori ノート

仲宗根みちこさん、新里玲子さんのトーク会

2014.05.19

写真.JPG
昨日、一昨日と、二日続けて、銀座もとじさんに伺いました。開催中だった宮古上布展のギャラリートークで、仲宗根みちこさんと、新里玲子さんが、お話される由、これは聞き逃せないぞ。
で、お二方とも、すっごくよかったです。引き込まれて拝聴していました。いやはや、苧麻を糸にして、それを布にするってやはりすごいなあ〜。伝統があって、その上で、ご自身独自の織物に昇華されてるし。いやはやー。
仲宗根みちこさんは、はじめの方で「私が織りたいものを織る」とおっしゃってた。で、終わりの方では、常にバランスを気にしながら仕事を進めて行くことや、ひとつひとつの作業をいかに慎重に丁寧に失敗せずにこなして行くかを話された。なるほど、自由にのびのびと織りたいものを織るには、同時に、厳しく締める所は締めないとね。
苧麻で太い細いをまぜたり、経に絣糸をまぜ込むときの、テンションの狂いを、機から降りて、後ろにまわって、直しながら織ってるって。その大変さ、分かります。大変だけど、それこそ、織りたい布なんだろうなあ。
新里玲子さんのトークも、面白かった〜。会場全体を引き込んでくれました。100歳で手績みをしているおばあの話しなど。苧麻の糸と宮古の女性がオーバーラップ。若いときは細い糸を績むけど、年を取ると太い糸しか績めなくなるんだって。それがまたいいんだった。八寸帯の糸に最高らしい。
「糸をいれて行くとき、ぜんぜん違う色を隣に持ってくると輝いたりするのよ。関係性ね。人間と同じ。」そんな話しもしてくれました。
「あこがれの宮古上布展」は、銀座もとじさんで開催されてましたが、18日で終了しています。
写真は我が家の近所。

カテゴリー