吉田美保子の some ori ノート

私の単衣

2014.06.10

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この春の私的一大イベントは、清水の舞台からダイブして、単衣の着物を誂えたことでした。やったーー!
頼もうって決めた時から、いろいろあって、仕立て上がって、何回か着るまで、ずーっとドキドキしてました。やっとやっと落ち着いてきましたので、ここにも書きますね。
長年、単衣の時期に自作を着ていないことを残念に思っていたのですが、やっと思い切りました。といっても、自分用に織れる訳ではありません。手持ちの自作反物の中から、売れないかもなってのをおろすのです。実は長さが足りない反物を作ってしまってたのでそれが候補。本来3丈3尺なければならない反物が、2丈8尺7寸6分しかありません。
糸とか染めはすっごくいいの。国産座繰りの無撚り糸や、石垣島産の手引き糸など使ってます。
これ、着物になるだろうか?
横浜の、山本きもの工房の山本さんにおそるおそる相談してみると、大丈夫だよ、と!下前の衿と衽に別布を入れこむことで、見た目は全く遜色ない着物になるとのこと。すごい!山本さん!
別布も、自作布。以前織った単衣にも抜群の着物の余り分を使っていただくことに。
それで、いろいろ相談させてもらって、襦袢と着物の裏地(居敷宛てと衿裏、袖口のすべり)の布も、自分で染めることに。
ひゃー、自分のことなので、一回で書ききろうって思ってましたが、長くなりそうなので、今日はここまでです。続き、もちょっと、書かせてね。
今回、着物を誂える側の気持ち、よーーく分かりました。その気持ちに添えるように、私もがんばります。

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