吉田美保子の some ori ノート

型染め講習と雪の結晶、後篇

2014.11.26

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さあ、いよいよ、講習会がやってきました。土屋先生の元にいざ!
藤沢の駅からバスに乗って、スマホを頼りに行き着いたとたん、うっわーーーっ、この工房、完璧!
広さとか、動線とか、道具の配置とか、光の具合とか、水回りとか、熱源とか、電源とか、完全無欠!神経が行き渡ってる、、、、すっごいなあ、、、出来る作家の仕事場って感じがバリバリしました。大切に作り上げてこられたんだなあとも思いました。愛があふれてる♡ここに入れていただけただけでも、参加したかいがあるってもんです。
土屋先生は、にこやかに優しく受け入れてくださったけど、、、実は、めちゃくちゃ大変でボロボロになりました。
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一言で言えば、自分の出来なさ具合に凹みまくりました。いろいろデザイン的なことなど考えてきたこと、ぶっ飛びました。だって、カッターが使えない。シャが張れない。次が読めない。糊をこねれば、ふちを汚すし。均等にぬれないし。地白と地染まりの違いもピンとこないし。
あたふたあたふたしっぱなし。ペースがつかめなく、頭がいっぱいで何も入ってきません。ああ、、、
型染めは初めての経験とはいえ、テキスタイルという大きなくくりでは、ずっと携わってきているものだから、私、もうちょっと出来ると思っていた。大いなる間違いだったぜ。凹みまくり。
それに疲れた。体力なしを反省した。一日中織ってるのは出来ても、染めてるのは出来ないんだ。出来なきゃダメじゃんね。
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講習会の受講者は二人で、もうお一人がツバキの模様の暖簾を作られた。型彫りしているとき、土屋先生が、「花を彫る時は花の気持ちで、葉っぱを掘る時は葉っぱの気持ちで」って指導してらっしゃるのが心に残った。そっかー。大事なのはそこだよね。私も隣りで、雪のひとひらの、可憐さを思いながら彫った。余裕ないながら。
染めたものの写真は載せないよー。ここには作品レベルまで達しなかったものは、載せないです。
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この度は、土屋先生に大変お世話になりました。本当にどうもありがとうございました。型染めに限らず、染め全般について、いろいろと不思議に思っていたことや分からなかったこと、教えていただきました。染めは化学や物理が分かってないと(化学反応をおこして、染料と繊維を物理的にくっつける)、どうしてものみこめないない所があるのだけど、今回、突破口をあけていただきました。あとは実践あるのみ!!!!
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*写真は上4枚が土屋工房。本当にきれい。自作も多いとのこと。さすがです。見習わなければ。最後の写真が、涙なしには語れない、私が彫った型紙。

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