吉田美保子の some ori ノート

きよさま 、仕上げ

2018.05.29

きよさま の帯、織り上がりましたよ。

早速仕上げをば。

まず蒸します。温度を与えることで、発色と定着するんですよ。その後、たっぷりの水で洗って、余計な染料などを洗い落とします。そして、仕事場いっぱいに張って、乾燥させます。

上の写真、手前がお腹の部分です。地色がクリーム色なのお分りいただけると思います。その先、地色の色がごく薄いグレーになります。三角が三つあるところがおタイコで、その先にちょこんと一個だけある三角がタレです。

こういうおタイコと前帯で、地色が違うのって、ONLY ONLY ならではです。オリジナル制作ではまずしません。きよさま とお話しした時、パッとご希望おっしゃられたのです。きっと、潜在的にこういうのがあればいいなって思ってらしたんじゃないかなあ。ご希望を叶えられてよかったです。

八寸帯 紬 ふだんぎ着物 カジュアル着物 手織り

下から覗くとこんな感じです。伸子を張って、織り幅を整えます。

上の写真は手前がおタイコ。

さあ、ここまで行ったら湯のしに出して、検反してお納めです。今回は、まり子さんが、お仕立て、ガード加工などをして下さって、きよさまのところに届けて下さいます。

ですので、完成したお写真は、そのあと、お披露目させていただきますね。仕上がりはやっぱりまずONLY ONLY の主人公であるきよさま にいっとう最初に見ていただきたいものね。

というわけで、きよさま ストーリー、中締めさせていただきまして、完成形はまた後日載せますね。乞うご期待!

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