吉田美保子の some ori ノート

芭蕉布展、小川待子展、線を聴く

2015.05.17

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今日は銀座に出かけました。展示会を三つみて、自然と美について考えました。
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まずは、もとじさんへ。喜如嘉の芭蕉布展の、平美恵子さんによるギャラリートークでした。
芭蕉布は、ことあるごとに拝見しているので、目新しいことは何もなかったのですが、行ってよかったーーーー!やっぱ、いいですね!迫ってくるものがあります。昔と変らず、受け継がれ、織られている、奇跡のような布。ちょっと怠けたり、我を出したりしたら、あっという間に無くなってしまう。
平美恵子さんが、「芭蕉布は自然といわれるけれど、実は、人手を掛けて、手間ひま掛けて、選別して選別して、バランスをとって作った布だ」っておっしゃってたのが、心に残る。ただ自然にしていただけでは、出来ないのだって。そりゃそうだろうけど、その労力は想像を絶する、、、
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それから、思文閣銀座で、小川待子展を拝見しました。迫力あったーー!陶器とガラスが抱き合ったような。すごく好きでした。人の手を感じさせない。まるで、溶岩が自然に冷えて固まったよう。でも確かに人の仕事だ。
掛け花入が欲しかったなあ。そばに置きたい。買えないけど。こんな物作りしたい。
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その後、メゾンエルメスで開催中の、「線を聴く」へ伺いました。線に主眼を置いたグループ展ですが、こちらもめちゃくちゃ面白かったです。特に、ロジェ・カイヨワさんの自然石のコレクション。すべてがいいのだ。完璧な自然。お茶室に置きたいような、心がすっとする石でした。
備忘のために、ロジェ・カイヨワさんの言葉を、写し書きしておきます。
「あちこちに石がみずから書き残したしるしは、それにこだまを返す他のしるしの探索と精神を誘う。
 私はこうしたしるしの前に佇み、みつめ、記述する。
 そのとき、遊びがはじまる、発明であると同時に認識でもある遊びが。」
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*写真は今日じゃないよ。以前いった長坂のアフリカンアートミュージアムの庭。iPhoneに残ってた。
I’ve been to the African Art Museum at Yamanashi Prefecture. It has beautiful tiny garden. I saw a gardener who was working hard to keep the garden nice and neat.

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