吉田美保子の some ori ノート

築城則子展、ランチデート、堀口度子展

2015.06.08

IMG_3558.JPG
昨日は着物でお出かけしました。まずは築城則子さんの個展のギャラリートークに、銀座もとじさんへ。築城則子さんは、小倉織りを復元させ、縞の可能性を大きく大きく広げたすごい方です。
お話しで、心に残っていることのひとつは、織りの制約、縞の制約の中で、クリエイティブの自由度があるのは、色である。色で、自由に羽ばたくってこと。確かに、築城さんの作品は、すっごく自由で洗練されてて、美しい。
それから、2300本の経糸を織るのに、ひと越ひと越に、地響きのような音をさせているってこと。それを3回打ちで打ち込んでいるそうだ。そっか、、、地響きか、、小倉織りは元々は武士の袴で、戦いの装いであるという。地響きを立てて、敵地に切り込む勝負の服なのだなあ。
IMG_3540.jpg
その後、お友達とランチしました。中華の点心とビール。お友達と言っても、なんとこの日初対面!着物の仕事をしていることと、同じ年であることが共通点。フェイスブックでつながって、なんか、この人、気が合いそうとは思っていた。が、これほど合うとは!不思議なものだ。
狭くなりがちの私の世界をふわっと膨張させてくれた。ありがとう!
それから、お友達も一緒に、南青山のイトノサキさんへ、堀口度子さんの上布の展示会を拝見しに。
実は私、堀口さんに、石垣島で、20数年前にお会いしているのです。数ヶ月前、堀口さんのお名前を偶然耳にしたとき、何とも言えない郷愁にかられました。20数年前、まだ織りをはじめてそんなに時間はたってなく、右往左往していたころ、はじめて行った石垣島でよくしていただいた。忘れられない強烈な思い出です。度子さん、お会いできてよかった。ご本人も、織っているものも、相変わらず、一本気が通ってて、気持ちいいです。
堀口さんの個展は、昨日で終了しましたが、一部の作品は引き続きイトノサキさんで拝見できるそうです。
*写真は、昨日の私の恰好。帯が拙作です。締めたところは着付けが下手すぎてNG(ごめん)。ただいま片付け中でパチリ。
これ、実は巻き取りしているときに大失敗してしまって、商品にならなかった分です。仕立てでカバーしてもらい、締められるようになりました。こんなことでもない限り、新作は自分のものになりません。
昨日は着物の業界人ばかりに会いましたが、まあ評判よしだったかな。(←だったら、もっとちゃんと締めろ!)もとじさんで、帯締めの作家さんに、わざわざ声かけてもらって、ほめられた!やった!

カテゴリー