吉田美保子の some ori ノート

緯糸のトライ

2016.04.21

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熊本&大分の応援しつつ、かずさまストーリー、続けます。
さてさて、緯糸はどうしましょう。
メインに使う糸は、生繭の座繰り糸でバシッと染めよう。サブも座繰りと真綿で、10種類くらいは用意したい。それに加え、かずさまが持って来られた、ご自分で染めた糸、これはぜひ使いたい。かずさまは、使えるようなら使って欲しい。でも無理しないでって言われてたけど、これは、記念のお着物だし、糸にはいろんな思い出も染まってるって思うのよね。隠れメインにしたいね。糸の質が心配ではあるのだけど、見る限り筋のいい、きちんとした糸だ。聞くと、出所は、私も信頼している京都の糸屋さん。質的にはクリアだ、着物にもいける。綛の乱れが心配ね。色味はどうだろうね。必ずしも今回のコンセプトに合うとは言えないな。ひとひねりするか、、、。とにかく、チャレンジしてみよう。
糸は全部で四種類。生糸が三種で、ずり出しが一種。色は藍の生葉染めが3種と、桜のアルミ媒染。この中で、生糸の桜染めは使えない。色が全く合わないから。(上の写真には写ってない。赤茶色です。)藍の生葉染め三種のうち、白い花の咲く藍草で染めた、どちらかと言うと群青が入ってる青色の糸は使えそうだ。(写真の左から三番目)。
ずり出しの糸は風合いがスペシャルだからぜひ使いたい。(写真の右上に写ってます。色がテーブルと同化している。)しかし、赤っぽい色はかずさまの色でないのよね。うーん、、、この上に、鉄媒染をうっすらかけてみてはどうでしょう?淡いグレーにならないかしら。やってみたい。それにはまず綛あげだね。
それで、かずさまにメールして、この糸、媒染を重ねてもかまわないかとお聞きすると快諾してくださった。よし!綛あげするぞ!!

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