吉田美保子の some ori ノート

丹後・染め修行ツアー

2019.04.04

   

丹後の小林染工房へ、染めの修行に行ってきました。友禅の作家さんたちの研修ツアーに混ぜてもらったんです。本当に本当に、すばらしい機会で、私は目からウロコが落ちまくりでした。

教えてくださったのは、小林染工房の小林知久佐さん。丹後ブルーという、とても美しい青の引き染めをされることで有名な方です。が、もちろんそれだけじゃない。

小林さんのすごいところは、染料や助剤を知りつくしていて、それを的確に使いこなし、ぼかし染めやシケ引き(刷毛目を使って極細の線を染める技法)をなど、表現の幅広く、自由自在に美しい染めをされているところ。根本のところを押さえているから、失敗しないと。

小林さん曰く、

「若い頃は、テストに明け暮れ、失敗もたくさんしたし、お金も時間もつぎ込んだ。自分はさんざん苦労したけど、こんな苦労はみんなはしなくてええやん、だから、技術や知識は伝授する」。

うぅぅ、感涙。

本当に何から何まで教えていただきました。さて、どこまで受け止められたか、、、、。

 

私は八寸帯のタテ糸を仮織りして持ち込みました。

 

染料は、小林さんの染料と私が持って行った染料を両方使って、染め比べます。

小林さん、この、ブラッシングカラーズ (タテ糸に直接染めるやり方)、面白がってくださいました。

「いくらでも伸びしろあるやん」

がんばるぞ!

今回、仲間に入れていただいてご一緒したのは、5人の友禅の模様師さんたち。

毛色の違う私をこころよく受け入れてくださいました。

今回、ガチで着物を作る仕事している人たちに囲まれて、みんなオープンに、悩みや疑問に思っていることなど言い合って、いい方に変えていこうという、明るい空気に満ちてました。

新しい時代を感じた。そういえば、令和の発表、工房でした。時代、変わるね!

丹後での二泊三日は、参加したメンバーみんなの大きな宝物となりそうです。

小林さん、ご一緒したみなさん、本当にどうもありがとうございました。

おまけ画像。よろこぶヨシダ。最大級の防寒対策をして臨みました!

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