丹後の小林染工房へ、染めの修行に行ってきました。友禅の作家さんたちの研修ツアーに混ぜてもらったんです。本当に本当に、すばらしい機会で、私は目からウロコが落ちまくりでした。
教えてくださったのは、小林染工房の小林知久佐さん。丹後ブルーという、とても美しい青の引き染めをされることで有名な方です。が、もちろんそれだけじゃない。
小林さんのすごいところは、染料や助剤を知りつくしていて、それを的確に使いこなし、ぼかし染めやシケ引き(刷毛目を使って極細の線を染める技法)をなど、表現の幅広く、自由自在に美しい染めをされているところ。根本のところを押さえているから、失敗しないと。
小林さん曰く、
「若い頃は、テストに明け暮れ、失敗もたくさんしたし、お金も時間もつぎ込んだ。自分はさんざん苦労したけど、こんな苦労はみんなはしなくてええやん、だから、技術や知識は伝授する」。
うぅぅ、感涙。
本当に何から何まで教えていただきました。さて、どこまで受け止められたか、、、、。
私は八寸帯のタテ糸を仮織りして持ち込みました。
染料は、小林さんの染料と私が持って行った染料を両方使って、染め比べます。
小林さん、この、ブラッシングカラーズ (タテ糸に直接染めるやり方)、面白がってくださいました。
「いくらでも伸びしろあるやん」
がんばるぞ!
今回、仲間に入れていただいてご一緒したのは、5人の友禅の模様師さんたち。
毛色の違う私をこころよく受け入れてくださいました。
今回、ガチで着物を作る仕事している人たちに囲まれて、みんなオープンに、悩みや疑問に思っていることなど言い合って、いい方に変えていこうという、明るい空気に満ちてました。
新しい時代を感じた。そういえば、令和の発表、工房でした。時代、変わるね!
丹後での二泊三日は、参加したメンバーみんなの大きな宝物となりそうです。
小林さん、ご一緒したみなさん、本当にどうもありがとうございました。
おまけ画像。よろこぶヨシダ。最大級の防寒対策をして臨みました!