吉田美保子の some ori ノート

縫い糸も!

2016.06.14

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藍染め用に送り出す大麻糸を準備していたら(上の写真ね)、こうさまから電話。
なになに?
「作務衣にな、ベルトもいるんちゃうやろか?」
あー。なるほど、そうですね。別に織りますか?たしかに、別織り方が締まりのいいもの織れそうです。それも大麻ですね?
「それからな、仕立てる時に使う糸も大麻で行きたいんだけど。」
は?縫い糸もですか!ちょっと縫う方は分からないですけど。細くてすっとしている大麻糸を染めて、お分けすることはできますけど。ただそれだと、ミシンに掛かりませんよ。仕立ての方、オッケーされるかなあ?あと心配なのは強度です。それでもやってみられますか?
「お願いします。」
私はこうさまと話していて、そのポジティブさというか、、、(自分のネガティブさというか、、)なんか、声を上げて笑いたくなるような明るい気持ちになった。きっとこうさま、頭の中で、大麻の作務衣の構想がムクムクと湧いておられる。それをドンドン出しておられる。いいなー!モノ作りの原点だぜよ!
着物系の物作りの世界にいると、「あれはダメ。これもダメ」「これは季節に合わない」「年齢に合わない」「実用的でない」「着ていくところがない」「着ていった先で浮く」「格が合わない」とダメダメダメのダメだしの弾がびゅんびゅん飛んでくる。その中を、姿勢を低くして、かいくぐり、ほふく前進して、どうにかこうにか作ってる部分がある。正直いってある。
こうさま、自分の欲しいものだけに集中して、突き進んでる。いいなーーーー!そういうの好き!いくらでも付き合います。常識なんて、くそくらえだ!一緒に突き進みますよ。すべて大麻の野武士のような作務衣。

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