吉田美保子の some ori ノート

テーマを「清正公の陣羽織」としたわけ

2016.10.14

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個展が決まったら、次はテーマを決めねば。力強い、メッセージが必要だ。私自身を支える、制作上の羅針盤ともなる。
自問自答。まず、初心に返って。なぜ、この時期に熊本で個展をするの?
それは、地震がきっかけ。突然起こったふるさとの大地震に心底おそれおののいた。
地震ね。じゃあ、一番ショックだったのは?
熊本城がくずれかけていること。
そっか、熊本城ね。熊本城がテーマ?
うーん、織物の展示会のテーマが建造物ねえ、、、、
じゃあ、ちょっと広く考えよう。熊本城と言えば?
せいしょこさん。
今も熊本人に愛されている加藤清正公の愛称ね。領民のために治水工事とか尽力したらしいね。せいしょこさんは、織物と関係ないの?
そんなの聞いたことないけど、そりゃー、着物は着ているでしょ。それに戦国武将だから、甲冑とか、陣羽織とか。。。
お、織の字が出てきたね。せいしょこさんは、どんな陣羽織を着ていたの?
知らない。
じゃあ、作れば。清正公に着せる陣羽織。現代版で。帯とショールで表現すれば。
ーーーーー
今日で、あの地震から半年だ。あっという間だなあ。熊本の家族や友だちはどうしてるだろう。まだまだこれから、もうひとやま、ふたやま、越えなくちゃだろうなと思う。さあ今こそ、
「せいしょこさん、出番ですよ!」

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