*こちらは、メルマガ《 some ori 通信 》の配信記録です。
(写真は、文章に関係しているものを載せてます。あわせて、楽しんでいただければ幸いです。上の写真は、フジバカマ による草木染めで染めた帯あげ。媒染剤は、上から、鉄、アルミ、すずです。)
(帯あげの生地は上質の丹後ちりめん、ふっくらしてます。)
染織吉田のメルマガ、《 some ori 通信 》にご登録いただき、ありがとうございます。
52通目のメルマガ【色と匂い号】をお届けいたします。
こんにちは。
暖かい本日、いかがお過ごしですか?
これから西から雨が降るとのこと、すっかり春の雨ですね。
立春すぎましたので、春で間違いなのですが、それにしても春すぎますね。
メルマガのタイトル【色と匂い】、なんだか、すっごく艶っぽくなってしまいました。笑
そんな内容ではないのですが、楽しんでいただけたら幸いです。
(八寸帯の仕上げ風景)
《 目次 》
1. いよいよ神戸
2. 出品作
3. 藤袴(フジバカマ )
4. 色とは
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1. いよいよ神戸
染織こうげい、神戸店さんでの「吉田美保子展ー抽象と存在感ー」、いよいよ明日からです。
2月13日木曜日から17日月曜日までで、私は明日の13日と、あさって14日におじゃまいたします。
明日は、10時半に神戸空港に着くので、11時の開店時間にはちょっと遅れそうです。閉店の19時までおりますので、会いにきてくださいね。
あさって14日は、11時から夕方までおります。たぶん、18時には空港に向かわないとなので、できれば17時くらいまでにお越しくださいね。
15日から17日は、私はおりませんが、染織こうげいのスタッフの皆さんに、作品の説明や私の思いなど、しっかりお伝えしておきますので、ぜひ観にきてくださいね。
(伸子張りの動画です)
2. 出品作
染織こうげい神戸店さんでの展示会に向け、八寸帯1本と、帯揚げ6枚、コラボ鞄が2つ、新たにできました。
それなりにボリュームのある展示会になるのではないかとほっとしています。
服飾作家の善林英恵さんとコラボレーションで作っている、「カジュアル着物に合うおしゃれな鞄」、途中経過を画像でみてますが、今回も期待大です。早く、実物みたいです!
ご多忙の中、展示会に間に合わせてくる善林さん、さすがプロです。
そして、前回にひきつづき、佐橘登喜蔵さん、影山秀雄さん、大木道代さんに着尺をご出品いただき、私の帯とコーディネートでご提案します。
見応え十分、このラインアップを関西で観られるって、なかなかないと思います。お見逃しなく!
(善林さんのSNSより写真拝借。鞄、制作中。いい感じ〜)
(鞄の持ち手はこのように、革を手縫いで作ってます。)
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3. 藤袴(フジバカマ )
今回、優しい色味も持っていきたいなと思い、草木染めで帯あげを染めました。染料は日本古来種の藤袴。
今よく生えている藤袴は外来種なんですって。古来種は、保存活動をしている京都のグループが守っている貴重なものだそう。そこから、ドライフラワー状態のものを分けてもらっていたんです。
なんでも、藤袴は万葉の昔から、香料として大事にされてきたらしい。確かに、ドライフラワーの袋をあけたとき、ふわーーっとした匂いに包まれました。控えめだけど、存在感ある、高貴な匂い。紫式部もこの香りにうっとりしてたに違いないな。
それを細かく切って、煮出して染料にするのですが、これまたいい匂いに包まれて至福のときでした。
媒染剤を変えて、3枚染めましたので、染織こうげい神戸店さんで観てくださいね。
(ドライフラワー状態のフジバカマ )
(フジバカマ を煮出しています)
(帯あげ、染めてます)
(こちらも染めてます)
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4、色とは
草木染めがうまくいったので、気をよくして、酸性染料でも帯あげを染めました。
酸性染料っていうのは、絹と相性がよくて、混色が自在にできて、発色がきれいな化学染料です。私、よく使ってます。
言ってしまいますけど、酸性染料でどんな色でも出ます。草木染めのような、微妙な中間色も出せます。
それでも、草木染めと酸性染料は違うんだよなって、今回あらためて思いました。
それは、ねらいの定め方かなと。
草木染めでも、染めたい色をねらって染めます。出たとこ勝負じゃないのです。しかし、ねらってもねらい切れない、ゆらぎのようなところに、草木染めのよさがあり、身に付けた人も、そのおおらかさを楽しんでいるのだなと。
酸性染料は、ねらいをギリギリまで定められるので、その分シャープで、バチっと決まる感じです。
それが心地よくもあり、ねらいすぎを避けるために、どこかで抜くのをまたねらうって感じもしたりして。
写真を観ていただきたいので、ブログのリンク貼りますね。
https://www.someoriyoshida.com/blog
実物は、神戸で観てね。ぜひ。
(酸性染料で染めた帯あげを仕上げています)
(こちらも酸性染料の仕上げ風景)
(完成!)
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どうかよろしくお願いします。
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きものと帯の注文制作
染織吉田 吉田美保子
http://www.someoriyoshida.com
242-0007
神奈川県大和市中央林間2-21-6-105
電話 046-273-9755