わださまからお手紙がきました。先の手紙のお返事です。
こういうコラボレーションで特別注文を作るときは、使う人のわださまと、デザイン縫製の善林さんと、布の私の三人が、まずは腹を割って、言いたいことを言い合って、お互いの意見を共有するのが、いいものを作る最短距離と考えます。われわれ、それが出来てるんじゃないかなあ。おかげさまでね。うふ。うれしいね。
わださまのご希望は、以下の通り。
ヨシダの布を、できるだけ何種類も使って欲しい。洗うことはない。紐は、布でも革でも構わない。底のザルはやめて。中に入れるものは「おいしい水」のペットボトルとCDや文庫本がひとつふたつ。若干かさばるものが入れられるほどの大きさが欲しい。金額はせっかくお願いして作って頂くものですから、お任せする。ぶっちゃけ言えば、ヨシダの布を色々使った、カッコいい合切袋を下げて歩きたい。
それに続けて。
「それから、オヤヂが持つものだから地味になどどは考えないで下さい。私に射し色を加えるつもりで、クレーの絵より、アーシル・ゴーキーでお願いします。」
ん?アーシル・ゴーキーって??それで画像検索。(結果は上の写真です)
うっわーー、これかーー
早速、善林さんに、わださまのご希望をメールすると、アーシル・ゴーキー、ご存知で、すごい昔に大阪かどこかで観た記憶があると!それも、善林さんの絵が、ゴーキーに似ていると言われたのが、観に行くきっかけだったと!わー。(ちなみに、善林さんは京都芸大出身です)
それと、善林さん、底を布にする事に懸念くださってます。布だとあっという間に傷むから。この問題をどうクリアするか?
加えて、善林さんは、わださまを知らないので、普段のお召し物の色相とか素材感が分かるとイメージが湧くかもと言ってくれてますが、実は、私もそれは自信なし。もう10年くらいお会いしていないのです。その前も、通算何回お会いしただろう?3回か4回?どんな服着てたかなあ、わださま。
見た目は普通で、話すと、どこまでも深く深く、って感じのおじさまって記憶です。