吉田美保子の some ori ノート

16通目のメルマガ【こんにゃく号】

2018.06.06

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こんにちは。

お元気ですか?

今にも梅雨入りしそうな、ここ関東平野南部です。そちらはどうでしょう?もう梅雨、始まりましたか?

私の仕事場兼住まいの、共同住宅の庭で、野良猫が出産し、いま可愛い盛りです。5匹ほど、いるんじゃないかな。

天気のいい日の朝と夕方、じゃれ合いながら、庭を駆け回り、柿の木に駆け上り、まあ元気なこと。

ベランダから見てる私は、微笑ましい半分、これはどうしたものか、、、半分です。

すでに大家さんや、市の環境課に電話して、どうすればいいのか聞いてますが、なかなか難しいですね。

避妊させるのがいいとわかっていても、捕獲器があっても捕まえるのは易しいことではないらしいです。

しばらく、悩みながら見守ろうと思っています。

《 目次 》

1. こんにゃく糊

2. 一本糊付け

3. お誘い

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1. こんにゃく糊

織りをやっていて、何が面白いかと言われれば、究極的には糸と糸を出会わせて、布という3次元の立体を作るってことでしょうか?

糸の性質を生かし、また、その性質を変化させて、組み合わせて、思うような布を作りたい。その一心で、日々試行錯誤です。

最近の私は、八寸帯を作ることが多くあるのですが、八寸帯の求めるところは、帯芯を入れず、布地だけで、張りを持たせることです。

精練した絹は柔らかいので、求める張りが出ないのが、長年の課題でした。

糊をつけると、パリッとしますが、それはゆくゆく落ちてしまいますものね。

落ちない糊を探しているのと「こんにゃく糊」というワードに当ります。和紙の作家さんの中には使っている方いらっしゃるみたいですが、なかなか手強そうだし、手織りの世界で使っている人、あまり聞かないので、躊躇していました。が、どうもこれしかないんじゃないのとと思うようになり、チャレンジしてみました。

こんにゃく糊って、ようはこんにゃく芋の粉です。凝固剤を入れるとこんにゃくになります。糊の状態で固まると、強度と防水性が出ます。

私の普段の糊付けは、布海苔(ふのり)や小麦粉なのですが、さて、その違いは?

 

2. 一本糊付け

早速、こんにゃく粉を、5%の糊液にしてみました。

わー、小麦粉などより、ずっとずっと粘ります。粘りすぎ。これでは綛のままの糊付けは、くっついてしまって厳しいな。よし、一本糊付けだ!

普段は、糸の束のまま、糊液に浸して、絞って乾かすという方法なのですが、今回はそれが無理っぽいので、糸を解けるようにして、糸端から出して、一本の状態で、糊液をくぐらせながら、巻き取って、それを綛に直して乾かし、さらに巻いて使うという方法を取りました。

膨大な手間です。糊というのは、染色や織り作業と違って、乾いてしまえば、見えなくなりますので、なんか虚しい(笑)。でも、求める布を織り成すためには、これしかない(いまのとこ)。

糸はいい感じで乾きました。これから織ってみます。楽しみです。

この糸は、ただいまブログでメイキングを連載中の「たくさま 」の帯になる予定です。どうか、推移を見守ってくださいね。(ブログ上では、まだこの話まで進んでません)
http://www.someoriyoshida.com/blog

 

3. お誘い

大和の骨董市にご一緒しませんか?

私の住む、神奈川県大和市の名物行事です。毎月第3土曜日の早朝から、大和駅界隈(小田急江ノ島線、相鉄線)でやってまして、次は、6月16日土曜日です。

結構、大規模なんですよ。あちこち覗いてフラフラ歩くと、夢中になって、あっという間に時間がすぎます。

ご一緒といっても、お買い物自体はマイペースがいいかとも思いますので、ずっと一緒に歩き回るというのではなく、それぞれのご都合でやってきて、それぞれのペースで散策し、途中合流したい人は合流して、昼すぎ頃にみなさんと落ち合って、どこかのお店に入り、ご飯を食べたい人は食べ、ビールを飲みたい人は飲み、戦利品を披露してくださる方はそうしていただくというのはどうでしょう?

きもの好きなメンバーになれば、きもの談義もいいですね。このメルマガも男性読者も増えてきました。老若男女みんな揃うってのが、理想だなって思っています。興味のある方、このメルマガに返信する形で、お気軽にメールください。

骨董市のサイトはこちら
http://www.yamato-kottouichi.jp

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これからも、some ori や、きものや、モノ作りを通して、あなたさまとご縁を育んでいきたいと思っております。

どうかよろしくお願いします。

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きものと帯の注文制作

染織吉田 吉田美保子
http://www.someoriyoshida.com

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