きおさまの八寸帯、無事にお納めすることが出来ました。こちらにも、晴れて発表させていただきます。
ジャーン!名付けて、「Little Cosmos」(リトル・コスモス)。曜変天目のでっかい宇宙を目標に、きおさまと私で作った、小さな宇宙です。
きおさまに、「打ち合わせた通りの色で仕上がっていて、びっくり!」「おタイコの真ん中にヨシダさんの青がしっかりといる」とおっしゃっていただいて、うれしかったです。
おタイコをちょっとずらすと、こういう風になります。表情かわるでしょ。遊べる帯です。
ディテールを撮ったつもりが、ディテールになってませんね。地の部分に、目立ちませんが、細い銀糸が、ずーっと入ってます。きおさま、銀糸、似合われるんです。キビソ糸のワイルド加減も、暴れすぎず、おとなしすぎず、ちょうど良かったかな。
前帯も撮り損ねました。ガクっ、、、基本、タイコと同じです。星がひとまわり小さいです。手先には、タレ先同様に、白の無地場に差し色の糸、入ってます。
この帯、ぜーーったい、締めた方が映えますね。きおさま、ご自分の宇宙を持ってる方なので、Little Cosmos をエクスパンドして、大宇宙にしてくださるかも。
きおさま、すてきなことをおっしゃってくださいました。
「私はこの帯を締めるたびに、ヨシダさんと相談しながら作り上げた事を思い出せるんだなあと考えたら、とても幸せな気持ちになれました。」
感無量です。きおさま、本当にどうもありがとうございました。
このブログの、Only Only きおさまストーリー、これにておしまい。いつか、再会できますように。
きおさまの帯、織り終わりましたよ。早速蒸しと水元。そして、伸子張りです。
実は私、蒸しが一番コワい。染料が動くなど想定外の事故が起こることがあるし、やり直しがきかないから。毎度、いろいろな工夫を凝らしている。悩みつつ、チャレンジしつつ、ビビリつつ。へっぴり腰ながら、度胸を決めてやってるつもり。
今回は、、、、、、クリアだ!よかったよー。うまくいった!
気持ちも軽やか。薫風さわやかですなあ〜。
きおさまの帯は、このあと、湯のしに出して、最終の検反をすれば、完成です。でもお納めは、ちょっと間を置くことになりました。きおさま、5月中旬まで外国出張とのこと。宅配で送って納品するより、手渡しを選んだ、きおさまと私。
ですから、このブログのきおさまの連載も、これにて、一時お休みします。再開は納品の日かな!?
きおさまの帯、進んでいます。ここまで来ると、しゅくしゅくと進めるほかありませんので、せっせと、コツコツと織っています。写っているのは、前帯部分。
織りは、織るまでの段取りが8割と思ってやってますが(帯の場合ね。着尺は6割かな?)、今回のきおさまの帯は、織るまでで、90%を使い果たしました。でもやっぱ、織るのは集大成って感じで好きです。今まで仕掛けてきたことが、ここで現れますので、すがすがしい感じ。
仕上がって、お納めした時のきおさまのお顔を思い描きながら、もうひとがんばりです。
I have been weaving Kio Sama’s obi 5 meter long now. I’m imaging Kio Sama’s bright & big smile when I delivered this obi to her. I usually spent my full-enegy 80% for its planning and 20% for weaving when I create obi. But I spent my full-power 90% for this obi planning.
Each time shuttle runs from right to left then left to right, this obi grows close to my finish image in my mind.
きおさまの帯、織ってます。
きおさまの帯は、おタイコと前柄のところのみブラッシングカラーズで染めて、その他は白場として残します。そして、タレと手先、タイコとお腹のブラッシングカラーズの前後には、緯糸を変えて、差し色として線を入れます。これは、曜変天目の口縁のみたてのつもり。
緯糸は、8種類の糸を使います。そのうち、地の部分には、3種類。先日載せたタイのキビソ糸と、4/24付けブログに載せてるごく薄ーいムラ染めの糸(これは玉糸、柔らかく弾力がある)、と極細の銀糸。銀糸を地の部分全面に入れるのも、きおさまとお話して決めました。極細で、抑えた銀なので、そんなに目立たない。でも、角度を変えるとキラッと光る。
あとの5種が、差し色の横線の糸です。一種は、太目の銀。もうひとつが黒(ここで染めてる→☆)、あとの3種は3段階の濃淡のブルーです。
さあ、もうひとがんばり。
これ、きおさまの帯の、メインの緯糸です。タイ産のキビソ糸。野性味あふれる面白い糸です。それをほんの少々精練して、固さを残し、極極薄に染めています。
この糸、太さ、揃ってません。そうとうバラつきがありますので、小管に巻きながら、太、中、細と分けていきます。きおさまは、あまり太い糸は入れないのをお望みでしたので、そういう糸は、よけておきます。またいつか出番が回ってくるでしょう。
色も、もともと生成りの状態で、すごくバラつきがありました。真っ白に近い部分と、うすベージュ、うすグレーという風に。染めてもその違いは、健在ですので、やはり小管に巻きながら、分けておきます。
そうしておいて、織りながら、「ここだ!」ってところに、適する緯糸を入れていきます。または、無作為にいれていくのも、自然な段ができて、風景になって面白い。私はタイコとお腹は吟味しますが、あとは無作為が好きです。
今回、この糸をメインに選んだのは、曜変天目をあらわすのに、あまり人工的に均整をとれさせた糸は合わないんじゃないかって思ったことがあります。蚕が糸を吐く、その勢いが欲しかった。
それともうひとつの理由は、実はきおさま、私の帯、すでに2本、お持ち下さってます。それらと違う糸を使いたかった。糸が違うと、別物になりますのでね、いろんな帯をお持ちいただき、いろんな場面で締めていただきたいなって、気持ちからです。
きおさまの帯、ブラッシングカラーズ、終わりました。調合した染料を、設計図どおりに刷毛で刷り込んでいきます。下から見上げて、写真を撮りました。
きおさまのブラッシングカラーズの要点は、ボカシ、カスレを効果的に。色を重ねる。円はまん丸にならないように。線は真っ直ぐにならないように。などなど。
やりながら思ったことは、やはりこれは、星だな、星空を描けばいいんだってこと。曜変天目からのインスピレーションは、星空だったってこと。宇宙とも言えるけど、私には、「宇宙」は大きすぎる言葉のように思うから、星空と言いたいのだ。
広ーい空間に、生まれたての星とか、太古からの星とか、浮かんでる。秩序があるのか、ないのか。きっとあるけど、解明できない、、、
きおさまの帯は、星空がみっつのブルー。それそれに、ものがたりのある星空だ。
きおさまの八寸帯、順調に進んでいます。ここまできたら、今まで準備してきたことを、素直に、真面目に、誠実に、仕事して行くのみです。
きおさまからメールをいただきました。それを拝読し、私はたいへん励まされました。うれしいメールでした。
きおさまとキャッチボールを続けて、一緒に手探りで作っていくことは何よりの喜びです。許可いただきましたので、一部ご紹介させていただきます。
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ヨシダさんへ
こんばんは。
ブログずっと見ています。
今日は色を決めたというのを見てニンマリ!
私がお願いした色がちゃんと並んでいるではないですか!
緯糸のムラ染めこれもあじわいが出るだろうなあと思いました。
今回、only only をヨシダさんにお願いして、たった一つの私のオリジナルが出来る事をすごく楽しみにしています。
そして、何よりも、私がヨシダさんの所に伺って、話し合って、だんだん形になっていく過程が、とても楽しいと思いました。これは病みつきになってしまうかもと思ったくらいです。
一緒に考えて行くうちに、いろいろなアイディアが出て、それが形になっていく、こんなに楽しい事はありません。
私は染めや織りに関しては素人なので、勝手な事をヨシダさんに要求します。
その要求がとても無謀なことだと、何回か打ち合わせをしているうちに気が付きます。
でも、私の希望を少しでも実現してくれようとするヨシダさんの努力に、私は喜びを感じ、楽しさを感じます。
(後略)
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きおさま、うれしいメールを本当にどうもありがとうございます。
着物を着ることや作ることの、楽しみや喜びを、すぐそこに感じます。それが、もし、私の努力で体現できるものなのであれば、いくらでもがんばります。もうひとがんばりすれば、それだけ、きおさまのご希望に近づけるかもしれない。出来ることはすべてする、それが染織吉田の基本姿勢です。
*写真は、仕事場。きおさまの染料と設計図が手前に写っています。
きおさまとのミーティングは、終わりました。さあ、あとは形にするのに邁進するのみ。堀を埋めてく感じで、準備周到に。これは、本番用の染料を作り直してるところ。
色は、この8色に決定。
緯糸の一種は、これ。うすーくムラ染めにしています。うすい青、びみょうに見えますね。織るとばらけますので、とびとびに入ります。深く、豊かな帯になるための仕掛けです。これ見よがしにならないように。ごくあっさりと。でもしっかりと。手品のタネを仕込むようで、好きな作業です。
さあ、きおさまの帯、4回目のミーティングに向けて、色を詰めて行きます。色の調合は、トライ&エラーの繰り返し。今までの、きおさまとのやり取りを反芻し、ノートを見直しながら。
染料を扱うのは、大好きです。しかし、ガツッとご希望を叶える色を出すのは難しい。
今回の試し織りは、色を見るためのものだから、分量少なめで、3色を2バージョンずつ織りました。
4回目のミーティグもきおさまにご足労いただきました。実はこの日は、ご一緒にお昼いただきました。近所の餃子の王将で。二人とも王将、入ったことなかったんです。前回のミーティングのとき、「行ってみる?」などと話したもので。初めての経験。なかなかおいしかったです。
ミーティグの結果、ダークブルーは、下染めにグリーン、ターコイズはあくまで純粋に、曜変天目の群青はふかい色で緑も感じさせる色に決まりました。(黄色いシールが貼ってある方)
きおさま、決めるの速いです。ぱっぱと選んで行かれます。自分のことが分かってらっしゃるんだろうな。決断力あるって、カッコいい。そのへんも、帯に反映できるといいな。そんな帯、織ろう。
さあさあ、出そろったよ!
新しく作った2枚の試し織りと設計図を用意して、きおさまとの3回目のミーティングに臨んだ。
きおさま、私のプレゼンをじっと聞いて下さり、黒と茶を使わず白抜きで、曜変天目の星を表現することなど、ほぼ賛同をいただけた。
思ってたことと違った点は、きおさま、却下になった試し織り(上の写真)の青が一番お好きと。透明感のあるターコイズにエメラルドを重ねたような色。ではこの色を真ん中にすえて、上に、黒を感じるダークなブルー、下に緑の下染めと曜変天目の群青を。
その他のきおさまのご希望は、ブラッシングカラーズはムラがあった方がよい、染め重ねて多色にする、真っ直ぐな線にしない、形は大小あった方がいい、などなど。
緯糸も、あまり太すぎないように。でこぼこが見えると、ちょっと民芸調になっちゃうしね。緯の差し色も細かく観ていただき、微調整。やっと光が見えてきた。だんだんフォーカス絞り込めてきたよ。
きおさまには、色の変更後の実際も観ていただくことになったので、もう一度ご足労いただきます。本当に何度もすみません。まさに二人三脚のモノ作り。さあ、もうひとがんばり。
「ヨシダさんの青が好き」って言葉に支えられて、三たび暗中模索を開始する。
私の青って?
好きなのは、イブ・クラインのクラインブルーと、マチスのブルーヌード。ああいう、バシッとした青が好き。
それでいいのか?とにかく、スケッチだ。ふむー。ちょっくら、試しブラッシング。ふむーふむー。
3枚目の試しを織って、蒸してみる。あらっ、光が見えたか?ブラッシングをしなかった、白場が案外効いてる。青を引き立ててる。いけるか?
可能性ありと見た。じゃあ、実物大にしてみよう。ここまできたら、パソコンの力を借ります。
よし、じゃあ、全体像を作ってみよう。全体の設計図ができると、頭の中がすっきりします。
ふむ、自分としては、帯として、立たせるところまで持ってこれたと思う。さあ、きおさまに見ていただこう。
さあ、それでは2回目のミーティングを、形に落とし込んでみよう。まずは話し合ったことに忠実に。スケッチと、試しブラッシング、試し織り。
青、黒、茶色、有機的に、、、、、、なかなか落とし所が見つからずに苦しむ。おどろおどろしい感じがしてしまって、そこからの突破口が見つからない。
きおさまは美人である。それも、華があって光がある正統派の美人。影のある美しさとかじゃなくてね。きっと、息子さん方、小さい頃、自慢のお母さんだったろうなあ。ほら、小学生の男の子って、美醜に対して正直じゃん?笑
おしゃれなきおさまのことだから、もちろん、ダークな帯も、使いこなしていただけるとは思う。だけど、できれば、もっと明るい光の帯を作らせていただきたいなあ。
何か、ご提案できないか、、、、
きおさまは、「ヨシダの青がすき」と言って下さっていた。では、青で勝負は掛けられないか、、、、。
思い切って、茶色をなくすか?そうすると、ずいぶんすっきりするぞ。だったら、黒も落としちゃう?青のみ、白抜きだったらどうだろう、、、、
糸も揃った。自分としては納得の経糸だ。さあ、きおさまの帯に取りかかろう。そう思えたのが、今年の3月初旬。さっそく、きおさまにメールしました。お返事に「メールの受信箱にヨシダさんのお名前を見つけた時、いよいよかなとうれしくなりました。」と書いていただいて、ああ、お待たせしてしまったな、最善を尽くそうって思いました。
第2回のミーティングまでに、ご提案できるものを用意しなくては。まず第1回ミーティングで話したことの整理。それから二人で「こんな感じ?」「こういう風は?」ってスケッチした図を元にもう一回スケッチ。そして、とにかく染めて織ってみます。手を動かしながら、きおさまに何をどう提案し確認するか、考えます。私の頭の中も、まだちっともクリアじゃありません。とにかく、第1回ミーティングを形にしないと、進めません。
第2回ミーティングの日のもまたきおさまは、ご自身で車を運転してやってきて下さいました。お久しぶりです!1年3ヶ月ぶりでしょうか?きおさま、お元気そう。
さっそく、試し織りやスケッチをみていただく。いろいろお話して、ぼんやりながらも、少しずつ見えてくる。
「あざやかにする、強弱をつける、金糸はやめて細い銀糸を単調にいれる、あやふやな感じが好き、有機的なのが好き、青い色は洋服だったら着れないような派手な色で」
まだ落とし込めてはいないのだけど、とにかくお聞きするだけはお聞きした。これを元にもう一度練り直しだ。
*上の写真はスケッチブック、中のは緯糸を染めているところ。曜変天目の色を狙った。下のは1回目の試し織り。
きおさまとの第一回ミーティングのあと、私は糸使いに悩んでしまって、進めずにいた。他の仕事も滞っていた。あるとき、いい糸に出会ったと興奮して、とにかく経糸にするまでやってみたのだが、どうも違う。このままでは、帯として、格もあり、面白みもある布地にならないぞ。
一度踏みとどまろう。それで、きおさまに、「たいへん申し訳ないが、納得いく物作りをしたいので、今しばらくお時間いただけないか」とメールした。
きおさまからは、「いつまでもお待ちいたします」というありがたいお返事がきた。
その後一年くらい、私は水面下で、糸のこと、曜変天目のこと、ウジウジグジグジ研究しながら、別の仕事のを織っていた。
ひとつ、大きな発見は、静嘉堂文庫の曜変天目茶碗は、超ド級の宝だということだ。
曜変天目は、この世に3点あり、3点ともが日本に存在し、3点ともが国宝に指定されている。また、復元もチャレンジされていて画像検索するといろいろ出てくる。
私は、帯のデザインに発展させるには、これら、静嘉堂以外のからもアイディア拾えるかもしれないと、画像検索を繰り返した。まあまあ気に入ったのもあったので、プリントアウトしてみた。
そこで愕然。力がない。張りがない。みなぎるものがない、、、、静嘉堂のとまったく違う、、、、ああ、きおさまが、「静嘉堂文庫の曜変天目茶碗」と指定されたのが、やっと分かった。
それから、曜変天目の「曜」の字は、星の意味があることを知った。そっか、星ね。宇宙の星を目指せばいいのか。
静嘉堂文庫が、数年前に曜変天目を公開したときに、馳せ参じなかったことが、返す返すも悔やまれる。超ド級が出た時には、多忙とか疲れたとか心の余裕とか、そういうこっちの理由はかなぐり捨てて、行かなきゃダメだ。
*画像は検索画面のスクリーンショット
きおさまとの最初の出会いから数ヶ月たちました。その間、きおさまの体調もずいぶんよくなられました。一度、お会いして意思疎通したい。頭の中は、アメーバーのようですから、少し輪郭が欲しいです。
2013年の11月の終わり、きおさまはふたたび我が家にやってきてくださいました。車を運転して。直線距離だと、そんなに遠くないのです。
きおさま、お久しぶりです!表情も明るく、なんか、うれしい。ああ、こんな、花のほころぶような笑顔をなさる方だったのね。
それで早速、きおさまのご希望を伺います。飛青磁と曜変天目の資料もバッチリ用意してあります。予習したよ〜。(地団駄だったのは、曜変天目、チャンスあったのに、見に行かなかったこと。このお話いただくちょっと前、静嘉堂文庫でお目見えしてたのです。私、ずっと前からカレンダーに書き込んでたのだけど、タイミング逃してしまって行かなかった。しまったーーー!飛青磁は大阪で見たことあります。)
いろんなお話をしました。きおさまのご主人さま、美を扱う仕事をしてらっしゃって、きおさまもお子さんが生まれる前はご一緒に働いてらっしゃったとのこと。ああ、だからか。さすが美意識も知識もうなるほどです。教えていただくこと多々。
今回は、曜変天目茶碗に力をもらって、八寸帯を作ろうってことに決まりました。
きおさまが、「ヨシダさんの青が好き」っておっしゃっていただいたことが、とてもうれしかったです。
*写真はこの日の制作ノート。
きおさまとメールのやり取りをするうち、only only で作らせていただくことになりました。着物とも帯とも決まってないのだけど、とにかくヨシダの織ったものを欲しいと思って下さったことは、とてもうれしいことでした。
この頃はまだお体の調子が良くなく、打ち合わせなどは後日にすることになり、とりあえずイメージだけメールで伝えて下さいました。
そのメールを見て、私は目が点になり、ぶっ飛びました。
なんと、静嘉堂文庫の「曜変天目茶碗」と、大阪の東洋陶磁の「飛青磁花生」とおっしゃるのです。
いくらなんでも、そりゃないよーー!超一級品。国宝。日本の宝というか世界の宝。メールには、きおさまの、曜変天目、飛青磁に対する思いが書かれています。
ぶるぶるガクガク。
それでも、怖いもの知らずのチャレンジャー私、とにかく全力を尽くすことにさせていただきました。
しかし、どうしたらいいんでしょう?途方に暮れる思いですが、まず、曜変天目と飛青磁をよく知ることからはじめましょうか。
*写真は、我が家の壁。一番ホットなものを貼っておくところ。昨日の写真は、大事なもの置き場。
さあ、新たなる 完全注文制作 ONLY ONLY のスタートです。今回の主役を、仮に「きおさま」と名付けさせていただきましょう。またまた長いストーリーになりそうです。
きおさまと私の出会いは、2013年の6月です。以前お着物と帯を作らせていただいた方が、きおさまとご一緒に我が家にお越しくださったのです。このお方からは、そのもっと前から、「とても気のあうきもの友だちがいて、きっとヨシダさんの作るもの好きだから、紹介したい」って言っていただいてました。
しかし、きおさまの体調の問題などで、実現してませんでした。
きおさまとご友人がお出で下さったのは、初夏の暑い日でした。初めて会うきおさまは、すらっと背が高く、美しく、とても印象深い方です。体調が万全では無いこともあり、お洋服をお召しでした。どんなお着物姿なんだろうなーって思いを巡らせました。
そのあと、きおさまと私は、メールをやり取りするようになります。