吉田美保子の some ori ノート

森繍さま、進む

2013.08.01

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アトリエ森繍さまからの、ご注文、ジリッジリッと進んでいます。
上の写真は、綜絖通しをしているところ。さすが、きれいな糸だなあ。色もニュートラルな白。よかったと思う。
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緯糸にする糸もやってきました。こちらも、国産蚕の生繭座繰り糸です。少々太目。緯を目立たさせるためと、しっかり打ち込むために頼りがいのある糸を選びました。
この糸と、経糸と同じ、ぐんま200の生繭座繰り糸(少々縒りが甘め)(こちらは細いです)をまぜて使いたいと計画してます。場合によっては、真綿紬の細目に生糸が絡んだ糸も少々まぜるか?
きれいな布を織りたいのだけど、風合いの良さ、気持ちよさ、丈夫さ、、、、
試し織りまでいかないと決定できません。
森康次先生から、着るものは「美しく力強いもの」でなくてはと、お言葉いただいてます。
着る人を守る鎧であること。御意です。肝に銘じます。
佐藤さんを、外側からも、内側からも守る着物。そうありたいなあ。
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緯糸の染めの試しです。まず絹の布でやってみます。いきなり糸だと怖いです。
とは言っても、布と糸も違うし、見本の色を染めるのでなく、織り上がり、お召しになった時にその色になるようにってのがミソなので、考えつつ悩みつつ、進めます。
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こちらは緑の方。うーむ、悩みは深いわ。

夏の晩

2013.07.31

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暑かった日の晩、窓を開け放って、扇風機を回す。細く開けた玄関から蚊取り線香の煙。氷をいっぱい入れた芋焼酎のロックを飲みながら、焼いた海苔に梅干しを崩しつつ。納豆を巻いたり。古いジャズのCD。
ああ、夏の晩。

夏だぜ

2013.07.30

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夏だからといって、特に予定もなく、普段と変わらず、どうってことない日々を送っている私ですが、夏は夏ですね。ちょっとした散歩でヘトヘトになったりするとき感じます。夏だなあ。
いただいた暑中見舞いに「夏を乗り切りましょう」って書いてあって、そうだ、そうだ、どうにか知恵と工夫で体力温存して乗り切るぞって思う。この感覚、やっと分かった。昔は、「乗り切るって何?ほっとけば過ぎてくじゃん」って思ってた。
違うのよ、過去の私よ。夏は乗り切るものなのよ。
写真はうちの近所。夏っぽいでしょ。

空にドラゴン

2013.07.29

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所用あって大荷物を持って、銀座まで。(はじめは両手に風呂敷の予定だったが、突然の雨を恐れて、ひとつはリュックで背負うことにした)
暑くて荷物が多いのは、なかなか大変。でも一瞬、バックパックで遠出する夏休みの感覚に似てるなあと思ったり。ああ、目的地が空港だったら、、、、
用事がぶじ終わって、銀座熊本館(物産館ね)に足を伸ばし、くまモングッズを買う。遠くに住む大切な友達にプレゼント。お誕生日おめでとう。
ほら、吉兆。空にドラゴン。

では染めます。

2013.07.25

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アトリエ森繍の佐藤さんのお着物、いよいよ染めます。
まずは経糸のみ。私は、経糸をすっかり準備してしまってから、緯糸を染めることにしています。その方が、焦点を絞りやすいのです。私的には、ってことですけど。
で、今回、経糸は「白」です。アイボリーでも、グレーを含んだ白でもなく、ジャスト「白」。もちろん、ここでいう「白」は、佐藤さんのお着物として完成したとき、白場をきれいな白に見せ、黄色と緑をきれいに見せるための「白」、佐藤さんを輝かせるための「白」です。
絹の元々の色は一般的には白ですが、白と言ってもいろいろで、少々黄色みがかっていたりします。ですが今回使う、ぐんま200の生繭座繰り糸は、他の糸に比べて、相当白いです。真っ白と言っていいほどだけど、先々黄変することも考えて、白を白くするために染めます。
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上の写真。こんな感じに染めてます。
下の写真は、酸性染料を調合しているところ。今回のような微妙な色をピンポイントで狙うには、植物染料より酸性染料の方が適していると思ってます。

お祝いのメッセージ

2013.07.24

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写真は、我が仕事場のドアです。10周年のお祝いで、いただいたお手紙やお葉書やファックスを貼って、毎日眺めてます。最高にありがたいです。これらは永久保存。メールいただいのも、プリントアウトしましたので、それらも永久保存です。
10周年は、同じ仕事をしていれば誰にでも訪れることで、特に騒ぐことでもないと思いつつも、盛大に騒いだこの2ヶ月間。(いえ、その準備から数えると4ヶ月間)(いつもと違う多忙さにボロボロに疲れたこともありました)
いただいた一通一通のお手紙読んでいると、じーんとします。
開業当初にお世話になった税理士の先生もお手紙くださったのだよ!覚えていて下さったとは。大感激!
もちろん、開業当初はもちろん、今も税理士さんなどお願いできる身分ではありませんが、10年前、板橋税務署のサービスなのか、新規事業者は記帳指導がお願いできたのだ。
で、おそれおおくも、税理士の先生が、我が家(オンボロアパート)まで来て下さって、現金出納帳とか、事業主貸とか借りとか、記帳の仕方を一から手を取るように教えてくださったのだった。
二ヶ月に一回だったかなあ、2年間来て下さった。このお方のおかげで、私は今でも、曲がりなりにも、複式簿記の仕組みが分かり、青色申告できるのだ。
このときは、開業資金も区の融資を利用して借金してた。300万だったかな?よく返せたな〜。
あーあ、いろいろ思い出しますなあ。いろんな人に助けてもらって、やってきた。それを思うと泣けてくる。

10周年&サイト開設記念プレゼント、発送しました!

2013.07.24

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大変遅くなりましたが、本日、染織吉田10周年&サイト開設記念プレゼントの当選者さま、計11名さまへ、賞品を発送いたしました。近い方は、明日に着くのではないかしら。どうか楽しみにお待ち下さい。
上の写真は特賞の私の織ったショール。ゲットしたのは、東京都のROさまです。
下の写真は、発送準備中のミニ巾着です。
当たったのは、YTさま(愛知県)、KKさま(福岡県)、JKさま(神奈川県)、YSさま(埼玉県)、YTさま(東京都)、MAさま(東京都)、MKさま(千葉県)、NMさま(愛媛県)、HYさま(東京都)、SFさま(熊本県)です。
こちらのミニ巾着をデザイン縫製してくれたのは、高級婦人帽子のアーティスト、善林英恵さん。丁寧で美しい仕事をなさる作家さんです。布のよさを引き立ててくれるのです。ありがたい。
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ラッキーな10名の当選者さまには下のような包みで参ります。切手を買いに行き損ねましたので、秘蔵の切手を大盤振る舞いです。
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それから、惜しくもはずれてしまった方はには、「ありがとう賞」として、染織吉田特製カードをお送りします。こんなの。なかなかすてきよ。(と自分で言う)
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以下のような封筒で送ります。ご応募下さった方で、もしも数日しても届かなかったら、何らかの不備ですので、どうかご一報ください。
*お一人、ご住所お聞きしようと、メッセージに返信する形でメールいたしましたが、戻って来てしまった方があります。「東京都目黒区のNYさま」、もしよかったら、ご住所、お知らせくださいませ!
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これを持ちまして、今回のプレゼント企画、幕引きです。
初めての企画で、どうしたものかと思ってましたが、おかげさまで楽しかったです。新しく何かをするっていいですね。
ご応募いただき盛り上げてくださった皆様、ここを読んで見守って下さってる皆様、本当にどうもありがとうございました。
今後とも、染織吉田をどうかよろしくお願い申し上げます。

お知らせ

糸を決めた。

2013.07.22

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森先生との電話を切ってから、糸決定に至る少し詳しいお話です。
糸選びは何より大事と思ってる。糸によって、まったく違う布になるから、「どんな着物」にしたいのかが見えて来ないと、糸は決められない。同時に、糸を選んで布を作ることこそ、織りをやる人間だけの特権。染めの作家さん、刺繍の作家さん、ごめんなさいね、おほほ。
その都度、その都度、織りたい布に合う糸を正しく選ぶ。糸の入手は、キモだと思ってる。自分の非力はよくよく分かっているので、頼りになる糸屋さんを味方に付けて、教えてもらったり、融通してもらったり。でも絹糸業界、すでに風前の灯火で、とても難しい点なんです。
今回の、アトリエ森繍の佐藤さんのお着物は、「白をきれいに見せること、明るく、きれいで、きちんとしていること」。さて、その糸は?
このご注文にピッタリ合う特別な糸が手元にちょうどありました。
一年ほど前に、懇意にしている前橋の糸屋さんに、「吉田さん、悪いこと言わないから、買っておきなさい。こんな糸、もう二度とでないよ」と勧められ、無理して買った、ぐんま200の生繭座繰り糸。
実はこの糸、太さ違いで、2種類譲り受けています。どちらにするかで筬目も決まるし、布の表情も違ってくる。佐藤さんは、袷になさるから、糸がのびのび呼吸するような感じで行きたい。(これは私の感覚の「のびのび」。単衣だと、丈夫さ重視で目を詰ませるから「のびのび」と言うより、キッチリ)それだったら太い方だね。(太いと言っても細いよ。240デニールくらい)
いよいよ満を持して、この糸の出番だね。
今回使う糸は、左の上から2番目に写ってます。

デート目撃

2013.07.21

今朝、うちを出て歩きはじめたら、遠く前方からこちらに歩いてくる老夫婦あり。
奥様が日傘をさし、手をつないであいあい傘。いいなあと思うも、すれ違う前に私は右折。
用事をすませ、帰路、先ほどのカップルとすれ違う。どうやら、目的地は私と同じだな。まだあと300メートルくらいあるよ。道中には休めるところもないし、大変ね。
このご夫婦、思ったより高齢だった。ご主人は90近いと推察。奥様も80は下らないのでは。
年を取ると投票するのも大変なんだたあ。でもすごいや。
それに、二人で、手を取り合ってのデートだったよ。うらやましい。

写真はうちの近所。すてきなおたく。投票所とは反対方向。

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森先生とお電話で。

2013.07.20

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柔らかなイントネーションで、「京都の森です」って電話口で。うわわわー。びっくり&恐縮。あわわとなる私に、森先生はどこまでもお優しいのだった。
この降って湧いたヒアリングで、ご注文の全貌をつかみ取りたい私。必死です。
で、目から鱗でした。
先生がおっしゃるには、「今回ね、白をきれいに見せたいんよ。」
おお!そういう風には思ってなかった。
黄色ベースのお着物だから、黄色と柄に入る緑にばかり注目してた。それで、お出ししたメールでは、うす黄色から白のグラデーションでは、白は効果的に出ないかもですってことをお書きしたばかりだった。そっか、白だったのか、、(サスペンスで重大な秘密を知ってしまった主人公の気持ちです)
(自分の弁護のために書きますが、今回のお着物のデザインで、白の分量はほんのちょっぴり。でもこれがキーカラーで効かせ色だったとは、、、、)
(吉田、察し取る力、まだまだです。精進します)
それで、「経糸を白にしたら」とのこと。そうすることで、「白をきれいに見せて、また黄色も緑もきれいに見せたい」とのこと。
これまた、おお!そっっかっ!その手を選ぶかっ!
経糸を白にすることで、真っ白な場が生まれる。うわー!この電話がなかったら、地色のうす黄色のほうに重きをおいていたかも。そうしたら、白は薄ぼんやりした白にしかならなかったよ。
というわけで、感動のうちに受話器を置いたのでした。
森先生、どうもありがとうございました。
ベクトルの向け先ははっきり決まった。今回、やはり、糸は思い切って、ぐんま200の生繭座繰り糸にしよう。つやが最高にいいのだ。白がきれいに出る。
で、筬目をひとつ落として、経密度を下げて、緯糸の色を出るようにする。そうすると、地色の黄色も柄の緑もきれいに出る。
ここまでくれば具体化していくのみ。
写真は散歩の途中。電話機の写真撮っても、意味ないしね♪

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