吉田美保子の some ori ノート

クッピーラムネの思い出

2015.12.21

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封筒を買いに、近所の100円ショップに行った。けっこう混んでたので、いつもは通らない駄菓子のレーンを抜けて、目的地の文具コーナーに行こうとした。目の端に駄菓子のパッケージが入り込む。ん?足が止まる。
あっ!これは!!
クッピーラムネ!!!
なんと、これは、祖母との思い出のクッピーラムネだ。うううわーー、40年ぶりの再会だよ。
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出会いは40年前、、、、いや、もっと前か、43年くらい前か。たぶん、母の里帰りに付いて東京に行った時に、祖母が近所で買ってくれたのではなかったか?
我が家は駄菓子は御法度なうちだったので、禁断な感じがしたのと、パッケージのウサギとリスに引き込まれた。(私のひいきはウサギだった)食べてみると、あまりの美味しさに目が丸くなった。はじめての味。東京の味だ。
(行動範囲がチョー限られている子どもの頃の話しよ。それに、味はご想像の通り。あと、発売元のカクダイ製菓は名古屋の会社と判明。名古屋の味だ。)
かくして、私はクッピーラムネのとりことなった。
ひらがなを覚えたての頃、祖母によく手紙を書いていたのだが、何度か返事が、箱買いしたクッピーラムネとともに送られてきた。感激して、大事に大事に食べたなあ。
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という訳で、早速買ってきました。大人買いしてもいいのだけど、そんなに食べられない。一種類ひとつずつね。グミも出てたよ。私の小さい頃はグミなんかなかったなあ。
味は、変らない。重層が入っているからか、お腹がはる感じがたまらなく良い。
あ、おばあちゃんにお供えする前に食べちゃった!ゴメン、また買ってくるよ。
もうすぐ祖母の四十九日。(生きてる人間の都合で法会は済んでます)

昨日のこと

2015.12.20

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昨日は外出日。いろいろ行って、刺激ビシバシいただいてきましたよ。
まず目指すは西荻窪。大ファンの店がありましてね。アンタイディーというアンティーク屋さん。大ファンと言っても、今まで一度しか行ったことはなく。ブログのファンなのです。毎日昼ごろ更新されるのを楽しみにしています。普通の文章と凝りすぎない写真。好きなんだなあ〜。実店舗も、とても、とてもよいのです。(先日移転されたので、行きたかったのです)
それから、濱野太郎さんの個展を拝見しに、ギャラリーみずのそらに行きました。濱野さんの作品は、実物見なきゃです。うっわーって伝わってきます。その「うっわーー」は、膨大な仕事量から生み出されているのがよく分かった。
そして総武線に乗って東へ。目指すは浅草橋です。岩崎さんご夫妻の「増孝商店・冬場所’15」へ。
久しぶりにお会いする岩崎さんは、お二人ともいいお顔とたたずまいで、並べてある品物もいい感じで、ああ、この人らが生み出したものがこれらで、これらを生み出した人がこの人らねって、思わず見比べてうなずきます。身につけたいって思う人が多いのもよく分かる。
濱野さんとも岩崎夫妻とも、充分な時間はなかったけど、お話できてとてもよかった。彼らと話し続けられるよう、私もしっかりした仕事、やって行こう。
この後、実はもう一件、拝見したい個展があった。蔵前からさらに北東に行く予定だった。しかし、時間も経路もあやしい。その後さらに予定がある。うーむ、あきらめざるを得ないか、、、浅草橋の問屋街をふらっとのぞいてハマってしまったのが敗因か、、、
という訳で恵比寿に向かう。高校の同窓会の忘年会です。時間はじゅうぶん余裕のはず。が、恵比寿で降りて、はた、困った。どっちに行けばいいのかチンプンカンプン。iPhoneさまのマップが頼りだが、ああ見方が分からない。さまよい歩きながら「もうっ、田舎もんの集まりなのに、なんでこぎゃん分かりにっか所ですっと」となっかぶる。(「なっかぶる」は半泣きになるの熊本弁)そしたら、電話がなり、「大丈夫ねー、迷ってなかね?」と天の声。ひょー、同級生のありがたさよ。おかげさまで、大変たのしい夜とあいなりました。
*写真は、増孝商店の近く。
「増孝商店・冬場所’15」は23日まで。情報こちら→
濱野太郎さんの個展は、本日19時まで。

津田千枝子型染展、YANAGISAWA YOHJI展、四十九日イブ

2015.12.13

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先日のことですが、津田千枝子さんの個展を拝見しに、青山の八木さんにおじゃましてきました。津田さんの新作、見たかったんです。
やっぱ、津田さん、すごいです。色と形が、布と染めが、ピタリと合っている。くぅー、カッコいい!型や版が自由自在で、ゆったりしていて、その実、すごい完成度。
八木さんのあと、お近くのギャラリーで同時開催中の「津田千枝子型染帯のはぎれ100展」にもおじゃましました。こちらは、手に取って拝見できまして、眼福、触福。
その後、渋谷に移動して、ヒカリエ8階で開催中の、「YANAGISAWA YOHJI 2016SS Collection」に伺いました。墨染めの、パターンがきれいな洋服です。パリの街並とかに合いそうだなあ。お知り合いの方のおすすめで拝見しに行きましたが、大きく羽ばたいて欲しいなって思いました。
そして、東急東横店のフードショー(デパ地下)で、お刺身とお寿司と日本酒を買って、母の実家へ。祖母の四十九日の前日なので、叔母やらと一献かたむけたいと思って。
お仏壇に挨拶して、お線香あげて、祖母の写真を持って居間に移動。祖母が好きだった、脂おおめのお刺身を写真に供えて一緒に。叔母二人と、いとこと、祖母のことや、立て替える前の家のこと、ずっと前に亡くなった祖父のこと、叔父のこと、いろんな話し出来てよかった。
*写真はうちの近所。*青山八木さんでの、津田千枝子展は終了しています。

月刊アレコレに載った!

2015.12.10

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着物愛好家に熱く支持されている雑誌、「月刊アレコレ」さんの、「きものびと十人十彩」というインタビューページにご掲載いただきました!たっぷり4ページ。写真がデカくて照れますね。
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インタビューは、小さい時のことから今までのこと、いろいろです。飛び飛びに話し散らしたことを、うまくまとめていただきました。けっこう素直に話したつもりよ。
(一番はじめの、私の紹介のところに、「明るくおおらかな吉田さんの作家ストーリーです。」って書いてもらってて、実はうれしい。私、明るく、おおらか?そうならいいけど。どよん、としたところを振り払ってやっとります!)
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こちら、本屋さんには置いてません。アレコレさんのサイトから、お求めくださーい!定価432円です。
アレコレさんのトップページ→
お買い求めはこちらから→

お知らせ

サンタ?

2015.12.09

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今、大麻の糸を染めている。最近寒いから、一日中、熱い大きなタンクがあるのはありがたいこと。湿度も上がるし、空気潤います。うふ。
で、染める時は、熱湯を触っても大丈夫な厚さがあるゴム手袋をするんだけど、その色が鮮やかな緑。たまたま赤いフリースを着ていたら、、、
あら!私ってサンタさん???染めてる色が茶色というのも、トナカイ彷彿か?薪も茶色ね。クリスマスの薪のケーキあったよね?
しかし、サンタさんはフリースを着ているのか?きっと現代のサンタはそうだと思う。色も鮮やかだし、軽いし、手軽よね。
大昔のサンタさんの着ていたものは、どんな素材で染料は何だったんだろうね?化学繊維や化学染料、開発される前から、サンタさんいるよね?(←当たり前!)木綿かな?毛織物?それに茜?いや、コチニールか??あの赤染めるの大変よね?うーむ。染め物職人、織り物職人、大変だったわ。インドか新大陸からの輸入だったりしてね。
ふだん、イベント事に関係ない生活をしていますが、クリスマス近いんだなあ。季節感は大事だなあ〜。さっきラジオで、今日は旧暦10月28日で、小春日和といえる最後の日になるかもって言ってたよ。

ずっと前のインタビュー

2015.12.03

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星読みで有名な、石井ゆかりさんのブログ「石井NP日記」を、久しぶりにつらつら見ていた。私、石井さんのファンなのだ。(とんとごぶさたしているけど、お着物もっても下さってるんだぞ、えっへん。)
んんん?!!!
上から2番目の記事に、「染・織と言えば、こちらの吉田さんだった!!」とある。「吉田」はよくある名前で、「吉田」と言われても自分のことではないことも多々だが、こ、これはもしかしたら???
リンク先は、まごうことなき、拙アドレス。ぎょ。ドびっくり。
個展に「いきそびれてしまった。。。。(涙)」とある。
いやはや、ご案内状はさし上げていたものの、遠方だし、お越しいただけなくて当然と思ってた。それが、会期後とはいえ、こうして気にかけてくださっていたとは、何ともありがたく、うれしい限り。石井さん、あったかいなあ。
添えてくださったリンクは全部で4つあって、一番上が先日の「三角・吉田」のレセプションの拙ブログ。
2番目が、ずーーーっっと前に、インタビューを受けた時の、石井さんのブログ。なんと2008年だよ。お会いしたのは2007年だ。
3番目が、5年前の個展に、石井さんがお越しくださったときのこと。
4番目が、その日いただいた御本をめぐる話し。(もちろん、この本は、今も大事に持っている)
まあ、どれも、なんとなつかしいこと。2番目のリンクのインタビューは、特にだな。
私、Wさんという仮名で登場している。これ、石井さんがはじめに書いて下さったときは、Mさんだったのだけど、読ませていただいて、ちょっと優等生過ぎるようで恥ずかしく感じて、Mを逆立ちさせてWに変えてもらったのだ。私、そんなにリッパじゃないし。ダメダメなところいっぱいあるし。
でも、書いて下さってることは、まったく私が話したこと、その通りなのだ。ダメダメなところも話したんじゃないかなあと思うのだけど、それは、この場に必要じゃなかったから、端折られただけ。
今だったら、Mのままで載せてもらったかもしれないなあ、、なんて思った。
石井NP日記はこちら→
*写真は、石井さんのインタビューで、撮ったもらったショール。記事の中で、「全然うまくいかなかった」とあったので、さっき引っ張り出して、撮り直してみた。が、緑色がちっとも出なくて、これでは石井さんが撮ったのの方がよいなと思った。

綛あげ機

2015.11.25

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今日は自慢話です!まずは、下の動画をご覧下さい。10秒ほどです。


宝物の綛あげ機。むふふ。去年に注文して、いろんなやり取りを経て、この秋出来てきたのです。個展準備中は、なかなか出番がなかったのだけど、今、大活躍中。花開きました!これで、一綛を分けて、少しずつ何色にも染め分けたり、コーンやチーズなどの糸も綛にして染めたり、少々問題ある外国産の糸などもちゃんとした綛に生まれ変わらせられます。ずっとずっと夢に見てきたマシンです。
これね、バッチリ綾を振ります。モーター付いてます。速度、変えられます。遅く設定すると、手で巻くよりゆっくりです。おほほ。チョー自慢。
しばらくは、我が家にやってくる染織関係者は、すべからく、この綛上げ機の自慢話をこんこんと聞かされる目に落ち入ることでしょう。むふふ。
作ってくださったのは、山梨で染織道具などの木工をされてる、きつつき工房さん。きつつきさんに、「20年来の夢だから」って、ああだこうだムリ言って作っていただきました。本当にいい仕事してくださいました。大感謝しています。
きつつきさんの存在が、なんだかとっても安心させてくれます。風前の灯火の染織業界ですが、そんなことないぞ、打つ手はあるぞ、一緒に盛り上げて行こうって心から思えます。未来は明るい。私もがんばるよーー

動画

いずさま、着姿

2015.11.22

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先日のこと、いずさまの「限りなく無地に近いピンク」の着姿のお写真、いただきました。写真拝見して、心底ほっとした。肩の力が抜けて溶けだした。
「毎年10月に開催される、秦勝寺でのお茶会で、苔むしたお庭に佇みたい。」というのが、この only only のそもそもの大命題だったのだ。どうお応えするかに、苦しみ、楽しみながら、まい進してきました。その答えが今でたわけです。
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いい笑顔してらっしゃって、うれしいなあ。
「本当に真摯に取り組んでくださって、こんなに幸福感に包まれる着物はありません。」と書いてくださいました。
「とても評判よかったよ」と。「写真より肉眼はピンクが立ってるよ」と。あと、「お仕立てをしてくださった方が、惚れ込んでいて、鼻たかだかだった」と。
本当にありがとうございました。仕事させていただくことで、育てていただいてます。織り続けることで、恩返しせねばと思っています。
*いずさまストーリーは、ブログのカテゴリー、「only only のいずさま」にまとまっています。時間をさかのぼって、お読みいただければ幸いです。

小島秀子織物展、シムラの着物ミナの帯展

2015.11.22

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昨日は、青山八木さんへ「小島秀子織物展」の最終日に駆けつけてきました。ぜひとも拝見したい展覧会でした。開店直後の時間をねらって伺いましたが、すでに複数のお客様。その後もぞくぞく。さすがー。
お作品は、静謐かつ、躍動感あって、チャーミングで、確かな技術に支えられてて、ものすごく素敵です。小島さんの世界にまよい込んだようでした。引き込まれました。
よいお天気の一日です。八木さんから、青山墓地を突っ切っててくてく歩いて、イトノサキさんに顔を出しました。発売になったばかりの雑誌「nid」を見せてもらいました。イトノサキさん、特集されているんです。店内の写真に拙作も!
イトノサキさんをあとにして、南青山の住宅街をふらふら歩いて、TOBICHI へ。「シムラの着物ミナの帯」開催中。人間国宝で文化勲章受賞者の志村ふくみさんと、「あの」ミナですものね。鳴り物入りって見えちゃってたけど、ぜんぜんそんなことなく、すっごく自然で楽しい展示会でした。何より、自作を着て、案内をしているアトリエシムラの若いお弟子さんの姿がまぶしかったなあ。いいなあ〜。
*写真はうちの近所。散歩の途中。(ちょっと走って、すぐギブアップして歩いてたとき撮りました。)

祖母のこと

2015.11.16

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先週、母方の祖母がなくなった。大正4年生まれ。100年のあっぱれな人生であった。
サバサバ、あっさりした人で、自然にみんなに好かれる人だった。99歳まで元気でいて、一年くらい施設にお世話になって、なくなった。
私は小さい頃からずっと、人付き合いが下手なのだが、この祖母とははじめから仲良しだった。
私が幼稚園の頃、双子の妹が生まれ、いろいろ大変だったので、祖母が東京から熊本に、手伝いに来てくれていた。二ヶ月くらいいてくれたのではないか。遊んでもらったなあ。バドミントンをした記憶もあるよ。約40年前。祖母60歳か。
祖母を熊本空港に送っていったとき、泣いたの覚えてる。
小さい頃、熊本では売ってなかった、、というか、存在をしらなかった駄菓子(ラムネやガムなど)を送ってもらってた。宅急便なんてなかったころ。小包で。
お葬式で、お坊さんの読経のとき、私はただただ座って、目をつぶっていた。親族席からご会葬の方々に黙礼しなければならなかったんだけど、末席の目立たない場所だったので。お坊さんの読経とお焼香の匂いに癒された。ああ、私、疲れているなあ。おばあちゃんが、みほちゃん、ちょっと休んで行きなさいよって言ってくれてるみたいだった。
*写真は去年。白寿のお祝いで、ひ孫に囲まれる祖母。

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