吉田美保子の some ori ノート

みるさまからお手紙

2016.03.06

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ほどなくしてみるさまから、大きな封筒が届きました。中に、色見本のカラーチップを貼ったものと、たいへん丁寧な達筆のお手紙が入ってました。色見本は、プロの方が仕事で使うDICのものです。わあ、すごいなあ。
色は、厳選されたことが、伝わってきます。カラーチップのセットに入ってなかった色は、他の何かから見つけてくださったのでしょう、一部、カラーチップ以外の色紙も貼ってあります。色を求めて、一生懸命探してくださったのだろうな。ありがたいなあ。このお心を形にせねば。
お手紙には、みるさまが、どうして緑色の帯を欲しいと思うに至ったかということを、率直に書き連ねて下さってます。それもとても伝わってくるものでした。文章も文字も、丁寧で真摯なのです。そっか、帯も、それを指針にしよう。わかったぞ。
*封緘に貼って下さったシールは、レースを編む女かな。フェルメール大好き。うれしいなあ。

みるさまとメール

2016.03.02

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個展が終わって、通常の仕事に戻ってしばらくたった頃、みるさまのお顔が浮かびました。あの時、ほぼ立ち話のような感じだったこと、気にしていました。
グリーンとライム色がお好きで、八寸帯が欲しいってことはしっかり把握しましたが、もう少し理解したい。そうすれば、段取りも組めるし、頭の中でシュミレーションもできるってもんです。取りかかるのは再来年と言ったけど、徐々に添って行きたい。
そこで、メールをさし上げました。
「みるさまの中で、どんな帯がいいかってことは、どのくらいまで固まってますか?」「ファジーなところはあってもちろんですが、ここは譲れないってポイントもお有りですよね?」
そういたしましたら、すぐに丁寧なお返事を下さいました。
欲しい帯のイメージは、私のサイトの作品集にある「チャーミングボックス」が一番近いとのこと。(ここをずーっと下にスクロールしていただいて、「帯」のところの一番上の左にあります。)この帯の地色を薄いグリーンにして、黄色などのパンチの効いた色は小さな面積にしたいと。
みるさま、合わせるつもりの数枚のお着物がお有りで、着姿のお写真を添付してくださいました。なるほど、なるほど。織りのお着物に合わせるおつもりですね。白大島、墨藍の大島、紬、、、などなど。これは大変参考になります。
それから、みるさまは、色のニュアンスをお伝えくださるのに、カラーチップをご用意くださるそうです。
それはありがたい。ぜひぜひお願いします、とお返事を出しました。
*写真はうちの近所。散歩の途中。

only only みるさま、スタート!

2016.03.01

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次なるonly only のヒロインは「みるさま」です。みるさまと作るのは、生き生きとした生命力あふれるグリーンの八寸帯。さあ、メイキングストーリーのはじまり、はじまり〜
みるさまとの出会いは、去年の秋の私の個展、「三角・吉田」の会場でした。会期、中日くらいだったでしょうか?午後の少々遅い時間、夕方になりかけって感じの時間帯でしたでしょうか?みるさまは、さっそうとイトノサキさんのドアを開けて、入って来られました。ふーっと風が吹いたような感じでした。
初対面だったけど、みるさまは、なんというか、バリアのない方。明るく、クリアでまっすぐな印象の方です。それで、私も構えることなく、すーっとお話に入って行くことが出来ました。
お話しすると、みるさま、素敵なきもの友だちがいらっしゃいました。私もよく知ってる方です。
この日は洋装でしたが、みるさま、お着物がお好きで、帯のonly only をお考えくださってるとのこと。緑色の軽い八寸帯が欲しいとのこと。どんな帯にするか、すでに頭にお有りのようでした。ああ、それだったら、すぐにでもお受けしたい。うずうず。
が、しかし。
その時点で承ってるonly only を全て終えた後だとすると、「大変ありがたくお受けしますが、取りかかるのは再来年になります」とお答えするしかなかったのでした。
*写真は散歩の途中。みるさま、こういう清々しいイメージの方です。みるさまのご自宅は隣りの市。大きな市だけど、それほど遠くないはず。みるさまのお近くもこんな風景かな?

申告、おわった

2016.02.28

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本日、いいお天気の日曜日、ふわふわと青色申告会に行ってきました。青空のもと、足取りは軽いんだけど、必死の形相だったかも。申告会は日曜日でもそれなりに混んでいて、30分ほど待ちました。担当してくださった、おじさまの所員さんが、2円の違いを訂正してくれて、その場で電子申告の種類を作ってくださって、無事に提出できました。バンザイ!
おじさまの所員さんの、華麗な電卓さばきに見とれました。あれはすごいね。午前の部の最終だったため、私が帰る頃には、コンビニで買ってランチされてた。年に一度のかきいれ時とはいえ、お疲れまです。おじさま、おじさまと書いてますが、私と同い年くらいかもなあ。
帰って、今年の資料を一袋にまとめて、申告関係の引き出しに入れ、代わりに、7年前の資料を捨てる。保管義務があるのは7年分だから。捨てる前に、しみじみと7年前の自分を見る。売上高が、今年の半分だ。私、倍、稼げるようになったんだ。それでも、ちっとも充分ではないけど。今でも不安で不安で、しょうがないけど。それでも、倍だ。

「Sky Grey Bumpy(スカイグレイバンピイ)」

2016.02.26

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もまさまのonly only 完成しました。出来上がって、自分としてはとてもしっくりときました。もまさまが望まれていることと、私の思い、帯としての完成度、みっつのバランスがとてもよかったと思います。
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この帯を「Sky Grey Bumpy(スカイグレイバンピイ)」と名付けさせていただきました。
Bumpy バンピイっていうのは、でこぼこのことです。この帯のテクスチャーがでこぼこしてるでしょ。スカイグレイは、明るい曇りの日の空の色のようだと思って、名付けました。
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これ、もしかしたらシリーズ化するかも。バンピイシリーズに発展しそう。そしたら、もまさまの「Sky Grey Bumpy」は、記念すべき第一作となる。
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この帯は巡り合わせが大きかったなと思っています。ことの起こりは、しばらく以前に、勢いのある面白いキビソ糸と出会い、この糸を使いたいって強く思ったこと。そしてそのために、半ねりを試行錯誤でどうにかハンドルできるようになったこと。そんなおりに、もまさまがご注文くださったこと。そんなことが重なってできた帯なのだ。
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もまさまはスイッチを入れてくださる方だなあ。ありがたいことです。スカイグレイバンピイよ、もまさまに末永く可愛がられるのだよ。達者でな。

武藤奈緒美写真展「噺をせんとや生まれけむ」を見た

2016.02.25

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昨日はお出かけ。武藤奈緒美さんの写真展、「噺をせんとや生まれけむ」を拝見してきました。武藤さんは落語のお師匠さんの撮影を長く任されているカメラマンさんで、その集大成って感じの展覧会でした。
写真は、高座に上がってるオン状態の落語家さんもあり、普段のオフ状態のくつろいだおじさまって感じの写真もあり。その両方がシャッフルされて展示されてて、その両方を武藤さんの愛情あふれるキリッとした目で切り取られてて、素敵でした。
会期は3月6日まで。詳しくは武藤さんのブログでご確認を→
それはそうと、昨日は電車の乗り継ぎにまごまごしてしまって、自分にショックです。まず新宿から高円寺に行くのに、快速に乗ればいいのか、各停なのか、はたまた特快でもよかったか、とっさに思い出せません。ひー、こんなのパッと分かって当たり前なのに。とりあえず、黄色い電車に乗れば着くでしょうと、総武線でちんたら向かいました。
その後、表参道に行くのに、地下鉄を赤坂見附で、丸ノ内線から銀座線に乗り換えようと。しかーし、目の前の電車に乗ればいいのか、上の階か、一瞬分からない。ウロウロ。そっか、渋谷方向だから、上ね。
その後は、二子玉川に移動。進行方向後方に乗れば改札近いってのは分かるのだけど、どっちが進行方向か分からず、挙げ句の果てに、前方に乗ってしまいトボトボ歩く。
これは年のせい?個性ってやつ?
*写真は、サクランボの芽。山形産だそう。花瓶に挿してしばらくすると花が咲くらしいよ。表参道で買った。

できた!

2016.02.23

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もまさまの帯、織り上げました。早速、検反して、糸の処理して、湯通しして、伸子張りしてます。
ちなみに写真の向かって左に青い糸がちろっとついている所が、前帯の中心です。締めたとき、おへその上にくるところです。写真に写ってない手前側におタイコ、もっと手前にタレにあたる部分があります。写真のずっと奥が手先です。
一見、無地っぽく見えるもまさまのこの帯ですが、タイコと、お腹、タレ、手先と見える部分は特に意識して織ってます。太いキビソ糸を集中させてます。緩急のある帯です。太い糸を全体に入れてしまうと重くなるってのもあります。
どうですかね?この段階になると、もう何もできないから、かえって、心臓に悪いです。このあと湯のしに出して、完成です。

イチゴと青色

2016.02.22

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スーパーで、不揃いのイチゴが、大きなパックに山盛りで売られているのを好んで買う。どんぶりいっぱい、ガツガツ食べる。デトックス効果があるのか、気持ちがすっきりする。
青色申告の準備しています。もうふらふら。

もまさま、織ってます。

2016.02.21

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もまさまの帯、本番、織ってます。太めのキビソ糸が、いい感じに効いていると思う。
普段からめざしている世界のひとつに、うるさくなく、単調じゃない。ワイルドかつ、気品がある。そんなの、あります。もまさまがご注文くださったおかげで、その世界に一歩近づけたか???
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織ってて思うけど、これ、便利な帯になりそうね。いろんな着物に乗りそう。いろんな場所に締めて行ってもらえそう。うふふ。きっともまさま、お似合いになると思う。さあ、もうひとがんばり!

本番、行きます!

2016.02.20

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もまさまの帯、緯糸も全て染め揃いました。今回は、小管巻きをあらかじめ全てしてしまうことにしました。キビソ糸って、長さも太さも、何も明示されないまま売ってるんです。これ、大変に困ったことなのだ。国産糸なのになあ、、、そんなもんなのかな、、、、
このままでは不安で不安で織れません。だから、まず重さを量ります。巻くことで長さを計ります。緯密度と織り幅から、必要緯糸量を割り出して、足りるってことを証明します。もちろん、この段階でデニールを割り出し、次への資料とします。
この工程は、手伝いに来てくれたasakoさんに、すっかりお任せしてしまいました。私がするよりずっと正確に素早くやってくださいます。
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今回のメインになるキビソ糸、同じ種類で、同じ精練、同じ染めでも、練り減り率が違うのだよなあ。綛ごとに巻き分けて、織るときに混ぜたり、または、固い糸が欲しいところに練りが浅い糸、柔らかくしたいところによく練れている糸を使う。
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だから、糸のカテゴリーは3種類だけど、杼は五丁。さあさ、織りますわよ。

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