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さあ、緯糸を染めますよ。極薄グレーです。グレーって不思議で、黒を薄めた色ではないのです。いろんな色をまぜて作ります。赤、青、黄色を混ぜた色がグレー。だから、幅広いんです。
もまさまのグレーは、青味をもった銀鼠にしましょう。現代的でクールなもまさまのイメージです。あまり、うるさくしたくないので、極太キビソも、細目のキビソも、同じ色になるよう一緒に染めます。
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ほら染まったよ。では筬を入れ直して、試しの第二弾を織りましょう。
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昨晩はちょー面白い夜でした。友だち二人と会いました。二人とも、同じ小学校と中学校に通った仲。一人は、今でも仲がよく一年ぶりくらいの再会。しかし、もう一人は、32年ぶりの再会!それも、当日になって、参加の連絡を受け。ドびっくりです。どんな子だったっけーと会うまではドキドキしたが、会ったとたんに、変ってなーい!
話しはこんこんと湧き続け、昔話や今の話し。しんみりする話しなど。16歳で亡くなった友人の話しもできてよかった。今まで誰にも話せなかったもんね。若くして亡くなった同級生のことを、繰り返す思い出すようになりました。
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楽しい夜の記念写真、恥ずかしいので、小さく載せますねー。上の写真はバーニャカウダ。ワインも美味しく、私は少々飲み過ぎました。(いつも?)帰りの電車で眠りこみまして、車掌さんに起こされました。終点に住んでてほんとによかった!
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「今回は九寸でお願いできますか?」
そのメールにはこう書いてあった。ギクッとした。もう経糸は経てていて変えられない。拙作「ナチュラルアース」が希望とのことだったから、八寸だと思い込んでしまった。確認すべきだった。ちょっとしたスキだった。悔やまれる。
もまさまが、リピーターさまで、あまり語らず、さらっとした方なので、こちらもくどいメールにならないようにしていたのも災いした。
その上、最近は、八寸が流行りなのか、お問い合わせやご注文が八寸ばかりなのも、私の思い込みに拍車をかけた。実は、丸一年ほど九寸を織ってない。
ガーン、困った。八寸帯用の経糸を九寸帯用に変えられるか?それはケースバイケースなのだ。全く不可能のこともあるし、オッケーのこともある。
私は平静を装い、返信をした。
「今回の帯、九寸の方がよろしいのですね。糸の具合がどう出るか、ちょっとやってみますね。厚みが出過ぎたら、八寸の方がいいかもですが、その場合は相談させてください。いずれにせよ、また試し織りをしましたら、ご報告いたします。」
さあ、やってみるっきゃないぜよ。
*ここで、帯とか織物とかに、お詳しくない方のために、少々説明いたします。(しかしながら、人生なんの役にも立たない情報ですよ〜。)
まず、私の織る帯の種類。
八寸名古屋帯と、九寸名古屋帯があります。違いは、すばり名前のまま、幅が八寸か九寸かです。八寸帯は、布の幅が帯の幅とイコールです。九寸帯は、幅が3.8cmほど広く、帯にする時、布の耳は折り曲げて仕立てるのです。八寸の方がカジュアルと言われますけど、それはお好みですね。
では、八寸のつもりで準備した経糸を、九寸にするためにはどうしたらいいか?それは、密度を粗くすればいいことなので、作業的には簡単です。しかし、問題は、密度によっては経糸の本数が足りなくなるかもしれないってことと、そうすることによって、経糸と緯糸のバランスが、どうなるかってことです。経糸の密度によって、布味はガラッと変ります。
さあ、そこはクリアするのか!
まず本数ですが、電卓たたきまくって、セーフとアウトの境目を出す。候補の筬が手元にあるかどうか確認。よっしゃ、どうにかなりそうだ。現状よりはもちろん粗くなるが、もともときつすぎると思ってたし。その範疇だと言える。
心配の布味はやってみるしかないのだよ。この筬目で、この経緯のバランス。検証しましょう。試し織り第二弾の準備に掛かろう。
*写真は筬の引き出し。
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試し織りとその説明書きを送っていたもまさまから、メールが届いた。曰く「おっしゃるように、試し織の最後の部分がよいかと思います。」
あー、よかった。私のおすすめの部分を気にってくださった。
それで、早速、今後の構想を練る。試し織りをしたことで、見えたことある。それをこなして、本番としたい。
何をしたいかと言うと、ひとつは、緯糸のセリシンをもう少々落とすための、追加の精練。この理由は、糸をもう1段階やわらかくすることで、経糸と緯糸を噛みやすくし、しっかりした布にしたいから。
ふたつめは、緯糸をごくごく薄いグレーに染めたい。これにより、絹の黄変を防げるし、生成りのままより、落ち着つきと風格が出ると思う。
みっつめは、筬を入れ替えて、経糸の密度を少々ゆっくり目にしたい。そのほうが、経緯のバランスがいいと思う。今のところ、ちょっときゅうくつで、息ができてない感じするから。
この段階で、手間を惜しまず、もうひとふんばりすることで、すーっと気が通った完成度の高い帯になると思っている。
それで、試し織りそのままじゃ無いですよ、ご了解くださいってことを、もまさまにメールする。
もまさまからは、いつものように素早いご返信いただく。ご快諾でよかった。
そしたら、追伸のようにして、すぐにもう一通メールが送られて来た。読んだとたん、目が点になった。そこには衝撃の一文が!!!!
つづく。(ひっぱるね〜〜)(ヨシダ、大げさだって、、、)
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ジャーン!こちら、懐かしの「くりさま」です。一昨年、お着物とお羽織を織らせていただきました。その後、角帯も合わせていただき、三部作が完成しました。お正月にお召しくださったそうで、奥様がお写真送ってくださいました。
写真拝見し、とってもうれしかったです。ご主人さま、以前よりずっと着物になじんでらっしゃるわ。リラックスした感じを受けました。お正月に、わざわざ帰省先にお着物一式お持ちになられたんだろうなあ。ありがたいことだ。
すでに、「作品ギャラリー2014」に載せていましたが、この度写真を差し替えて、文章も少々いじりました。ここクリックして見てね。上から3番目です。→☆
これは、まさにご家族の象徴のようなお着物なんです。着物にも、羽織にも、羽裏にも、帯にもたっぷりストーリーがあります。栗と柿がキーワードでね。
本当にありがたいお仕事でした。これからも、ストーリーがある、唯一無二のお着物や帯、場合によっては、お羽織や布地なども織っていきたいと思います。
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もまさまのonly onlyの帯、試し織りです。あまり深く考えず、いろいろな可能性を探ります。目標となる拙作「ナチュラルアース」は、経糸が白っぽい色で、緯は淡いグレーに、濃いグレーと白がところどころに入ります。浦野理一さんの経節帯は、無地のものは、一色オンリーのものが多いように思います。さてさて、もまさまのはどうしましょう???
極薄ブラッシングカラーズもいいかもね。早速やってみましょう。ざっくりキビソの合間にキリッと筋を入れてみたら???ではでは、試してみましょう。経は白のままにして、緯のグレーを濃くしてみては????それもいいかも。うーん。ブラッシングはなくてもいいかな?うん、多種類の経糸が語ってくれるよね。だったら緯をちょっと染め足した方がなじむよね。緯を染め足すとなると、これはもまさまのご意見聞いてからだな。さてさて、、、
などなど、ぶつぶつ言いながら、ああでもない。こーでもない。
よし、これで、一度もまさまに観ていただきましょう。本番と条件を同じにするために、蒸しをして、水元をする。
もまさまにメールをすると、「ナチュラルアース」の織り見本もみたいとおっしゃるので、一緒にお送りすることにする。
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村上隆の五百羅漢図、観てきました。昨日のことなんだけど、なんか感動さめやらんわ。ヒシヒシ伝わるド迫力。デカさの迫力もあるし、圧倒的な仕事の量、徹底的だもんなあ。写真オッケーだったので、ちょこちょこ撮ってきました。
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五百羅漢は200人がかりで作ったそうで、資料も展示してあった。その膨大さも迫力だった。200人の渦を感じた。村上隆がその渦を起こし、渦は有機体でどよめきながら、巻上って行く。500人の羅漢に、200人のスタッフ。
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私、よーく考えてみると、村上隆の本物、はじめて見たかも。画像ではしょっちゅう観ているので、観た気になってた。本物は新鮮な驚きに満ちていた。こんなによかったのか。知らなかったよ。
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実は私、昨年12月にもこの展覧会を観ようと、チケット売り場まで行ったんだ。すごく混んでたんだけど、なんか違うなあと思って聞くと、その行列は、展望台に上がるチケットの列で、森美術館はもうすぐ閉館時刻ですと、、、火曜日だったんだ、、、ガックシ、、、、(火曜のみ17時まで。他の曜日は22時まで。無休。)しかたない。蔦屋で立ち読みして、村上隆の本、数冊買って、すごすご帰る。
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で、昨日、リベンジで出掛けました。土曜日に六本木なんて行ったら、人ごみにやられるかと思ったけど、出やすい日がこの日のみだったのよね。で、3時ころ着いたら、またまた大行列で、なんと、チケット買うのに30分待ちですと。展望台の列と間違ってないよ。村上隆の列だよ。村上隆ってそんなに人気だったの???アンチが多いんじゃないの???ドびっくりだ。並ぶのはイヤだから1時間半ほど時間をつぶして戻ってみると、まだ20分の列。お腹も空いた。六本木ヒルズは高いし、気軽な店がないので、ちょっと出てラーメン食べて時間をつぶす。
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6時頃に戻って、やっと5分待ちでチケット買う。53階までエレベーターで運ばれて、やっとやっとたどり着いた。
入ったとたん、別世界。おどろおどろしいのだけど、清々しくもあるのよね。そこが好き。
お客さん、若い人が多かった。買い物のついでと言うんじゃなくて、この展示会を観に来たって感じ。チケット1,600円。決して安くないよね。それでも観たい人がこんなにいるだなあ。私は、会場を3周して、3時間も観てしまった。だって観ても観ても観たりないんだもん。出るころには美術館もガラガラ。週末でも夜間は狙いだと思った。
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今回のもまさまの経糸、こんな感じ。分かりづらいと思うのだけどね、糸をいろいろ混ぜてますの。絹の種類や太さが微妙に違いますのよ。これ見よがしでない複雑さ、目指してますの。もまさまお望みの、浦野理一の世界もそうなんじゃないかな。
これね、いつもより、ほんの少々太め多めにしてみました。しっかりした、筋のいい糸中心で、暴れん坊は少なめです。ヨコを暴れさせますのでね。ヨコを支える土台です。
筬の密度は、とりあえずいつも通り。もしかしたら、もっと疎にした方が緯の良さが出るかもね。そしたら、筬を入れ替えましょう。
うふー、いい感じです。
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立春ですね。何をする訳でもありませんが、めでたいです。今年は梅の咲き始め、早かったそうですが、我が家の周りではちょうど見頃です。さすが春だね。
今日は太陽の軌道が動いたの、実感しました。冬の間、太陽が低く、光が部屋の奥まで届くのはとってもありがたいこと。しかし、そのせいで着物のタンスが焼けてしまうのだよ〜。それを怖れて、油単(ゆたん)の代わりにシーツをかけたりしてるのだけど、今日は光がそこまで来なかった。
そんな本日、拙サイトの作品ギャラリー2015を更新しましたので、どうかご覧くださいね。2015年中に作ったものを紹介しています。もうすぐ旧暦のお正月と言うこともあり、2015中にと思ってがんばりました。
こちらです→「作品ギャラリー2015」
それから、2015に雑誌に掲載いただいた分も追加で紹介しました。こちらの「業界の方へ、プレスの方へ」をクリックしていただき、ずずっと下にスクロールしてくださいませ。
ぜひ〜。
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もまさま、糸の準備を進めよう。
経糸は、以前たてたものより、ほんのちょっと太くした組み合わせにする。本数は同じ。ほんの少々、しっかり目の布地にしたいのだ。手仕事はどこまで行っても、微改良の繰り返しだ。
緯糸は、例のゴツゴツした国産キビソ糸と、もう少しおとなし目のやはり国産のキビソ糸の二種類にしよう。ゴツゴツ糸だけだと、ボリュームが出過ぎて厚ぼったくなるし、重さも出てしまう。
早速、精練。酵素精練も何度もやって板について来た。酵素精練の問題点は、精練終わっての水洗いで、白濁した液がいつまでも出ることだ。溶け出たセリシンが落ちきれず、精練が進んで行く。その後染めると、また落ちる。だから、そこまで計算に入れて作業する。仕事は何でも先を見る目だなあ。はあ、算数の日々は続く。
*写真は、精練中の糸たち。50℃くらいのお風呂につかって、垢を落としてます。いい湯だな〜♪