
じゃじゃん!すっかり春うららな本日、いかがお過ごしでしょうか?こちらは、制作に大わらわです。そうなのですよ、展示会の追い込みに入っています。
本日は、そのお知らせをさせていただきますね。4月、新宿、伊勢丹、です。
まず、インンフォメーション、書きます。
「ときめく手わざ 華・粋・遊」
4月4日(水)〜4月10日(火) 会期中無休 10:30〜20:00
伊勢丹新宿店本館7階/特選きものプロモーションスペース
参加メンバーは豪華7組!
久保紀波 絞り染め:帯
松永恵梨子 小紋染:帯、着尺
吉田美保子 染織:着尺、帯、善林英恵さんとのコラボの鞄
峯史仁 組紐:帯締め
大城令子 染色:バッグ、半衿
富沢麻子 木工:バッグ、帯留
アトリエKinami :扇子、日傘
盛りだくさんで楽しそう!ぜひ、お越しくださいませ。
私が会場にいるのは、以下の予定です。
これ以外の日時にご来店予定で、もしヨシダに会いたいなどご希望あれば、よろこんで調整しますので、お気軽におっしゃってくださいね。
これからブログに、この展示会について、その経緯や、出品のための新作の話、さらには、なんと第一線で働いてらっしゃる方にいただいたONLY ONLY について書いていきます。乞うご期待。ぜひ、実物を見に、会場にお越しくださいね。
*画像はネットで拾わせていだきました。

昨日は、エネルギーをいただきに、お出かけしました。
まずは銀座へ。小島秀子さんの新しいこころみ、「WARPWOOF」を拝見しに、ワクワクと。
会場には、小島さんの、すごく精神の行き渡った、それでいて、なんかホッとする可愛らしさを持った布が、きものの世界から飛び出して、日常に使えるものに展開され、生き生きと存在してました!小島さんの生み出す美しさが、新しい息吹と混じり合って、新しいジャーニーをはじめています。
会場を辞して、せっかく銀座にきたので、ちょろっとGINZA SIXによりました。ここは日本か?、って来るたびに思います。私はどうも落ち着きません。
ふらふらと銀ブラ。松屋銀座に寄ったら、ザ・日本のデパートって感じがしてしまった。そのドメスティックさに逆にビックリ。銀座、GINZA SIXができて、流れが変わったね。やっぱ、何かできるってすごいことなのね。
で、地下鉄移動。銀座線を赤坂見附で乗り変えて、新宿三丁目へ。新宿三丁目と言えば、伊勢丹です。ちょっと7階に用がありまして、この話は後日また。詳しく書かせていただきますね。
用事を終えて、む?今日は水曜日?映画が安いかな?気になっていた、「ドリス・ヴァン・ノッテン」、まだやってるかな?早速調べて、あ、武蔵野館でやってる!1000円だ!予約して、時間まで「ベルグ」でビール。新宿とちょっと休憩と言えばベルグです。
「ドリス・ヴァン・ノッテン」、20:45からの最終回を見ました。
ドリス・ヴァン・ノッテンのファッションショーにフォーカスしたドキュメンタリーフィルムだったのだけど、私、ドリスってどんな人か全く知らなかったのだけど、すごく、端正なナイスミドルと言った風で、ちょっと拍子抜けしたくらい。見かけは全くエキセントリックでもなく、アーティスティック気取りもない。
が、自宅で撮影の段で、ああ、こりゃあエキセントリックはなはだしいって思ったよ。建築もインテリアも庭も、完璧すぎる。普通でないです。やっぱ、何事かなす人は、振り切れてますな。
モノ作りに対する真摯さはさすがです。そして、ものすごいハードワーカーです。美しさを希求する、そこまで持ってく。そうだ、そうだ。そうでなくちゃ!

完全注文制作 ONLY ONLY 、コラボで進めているもまさまの手織り鞄、布は私の手を離れ、デザインと仕立て担当の善林英恵さんの元にあります。さあ、どうなっているかな?
今回のグレージュの布は長さがありますから、どこをどう使うか、善林さんにお任せです。

「えいやっと決めた」と、連絡あり。善林さん、一枚の布にいろんな色相があって迷ったそうですが、少々ピンク味のある優しい感じの所を選んでくれました。
もまさまの以前のご注文の帯など見て、激しくない感じでと思ったと。ちょっとモランディを彷彿とさせますねと。ああ、本当だ。モランディは、グレージュの画家だね。

持ち手は、もまさまのご希望で、ヌメ革です。
と、ここまでは、先日までの話ですが、先ほど善林さんから連絡が。曰く「コバ(革の切り口部分)の部分が気に入らず、やり直してます。じっくり作らせてください。」
おお、さすがこだわりの善林さん。損得掛け値無しで、納得いくまでとことんやってしまう、作り手のサガでもありますね。

朋百香さまのONLY ONLY、織りの本番、水面下で進んでおります。
デザインも、色も、糸も、すべて決まっておりますが、何回も確認して、準備を整え、深呼吸して、いざ。本番を織る日々は緊張の毎日。

ヨコ糸は、16種類。杼に名前をつけて、使い分けます。

柳川千秋さんに撮っていただいた上の写真、朋百香さまの帯のタテ糸です。ぐんま200という繭からひいた糸です。本当にきれいな糸です。

染織家で写真家の、柳川千秋さんが、写真を撮ってくれました。

すっごく自然で、丁寧で、撮る人の優しさが伝わります。撮られている方は、少々恥ずかしいけど、いい写真だなあって思います。

糸。

道具。

糸を巻く私。

出番を待つ糸たち。

私。もくもくと。

織ってます。

柳川千秋さん、どうもありがとうございました!

もまさまのONLY ONLY、さあ、私的には本番です。タテ糸の準備、ヨコ糸の準備をへて、ブラッシングカラーズです。ここでほぼ決まると言ってもいい。緊張状態で、乗り切ります。そして、心をほどいて、織ります。

織れたら、整理して、蒸して、水元して、張り手で張って、伸子張りして、乾かして、スチームアイロン。
さあ、準備は整った。善林さんへ、発送します。あとは任せた!

もまさまの鞄のONLY ONLY、ではご希望の色を、実際に作りましょう。こんな感じ?もう少し、薄くしようかな?もっとねらいを定めた方がいいかな?

そして、糸にどんな絵を描くか、まず紙に描いてみます。どんな鞄にするか、私もこっそりねらいます。そのねらいを、善林んさんが、いい方にひっくり返してくれるのも、楽しみなのだけど。
もまさまは、地味目をご希望だから、あまりリキを入れすぎず。力を抜いて、気は抜かず。型にはまらず、目線は高く。
どんどん描いて、その中から、選びます。上の写真は、ボツにした分です。

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こんばんは。お元気でいらしゃいますか?
先日は旧正月でしたが、この時期、必ず梅が咲きますね。自然のカレンダーはすごいなあと思います。いい香りが、冷たい風に乗って、ふっと届くのが、この季節ですね。
9通目のメルマガをお届けいたします。今日は、ある機の道具の話です。
《 目次 》
1. 織り伸子
2. 影山秀雄さん
3. 機料善
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1. 織り伸子
機の道具の一つに、織り伸子(おりしんし)というものがあります。人によっては、機張り(はたばり)、幅出し(はばだし)と呼ぶ人もいます。竹の両端に針がついているものです。
どういう目的の道具かと言いますと、織っている時に、布に張って、織り幅を一定にするものです。これをつけないと、布幅が縮んでくるのですよ。糸の太さなどの条件によりますがね。織りやすくもなります。何気ないけど、大事な道具です。
何でただの伸子(しんし)ではなく、織り伸子(おりしんし)と呼ぶかというと、ただの伸子と言えば、完全に織りあがった布を、湯通しをして張る時に、やはり布幅を整える目的で使う道具の方をさすからです。布の幅出しという目的は一緒で、竹の先に針がついているという点も同じですが、別物です。
私はこの織り伸子を、3種類持っていて、布幅によって、また布の厚みによって使い分けています。
今、織っているのは九寸帯なのですが、実は九寸幅、久しぶりに織ってまして、したがって、織り伸子も、しばらくぶりに九寸幅用のを使っています。同じような糸使いで、一尺幅の着物を織ったばかりです。
それで実感したのですが、この九寸幅に使う織り伸子、あまりに無骨で、うわあ、こんなだったかなあと、、、。持っているうちで、一番の古株なんだけどね。
最近愛用している、一尺幅の織り伸子のエレガントさが身にしみました。昔はものを思わざりけり。
2. 影山秀雄さん
この一尺幅の織り伸子は、染織家の影山秀雄さんが、自ら制作されて、売ってらっしゃるものです。3年ほど前に入手しました。今回、図らずも使い比べるような形になって、改めて、影山さんのものの良さが身にしみたというわけです。
影山さんの織り伸子のよさ、どこにあるのでしょう?
まず、軽いです。竹を薄く削ってあります。軽いと布に与える影響が少なくてすみます。そして、しなやかです。適度なしなりがあります。絹の布にそっと張力を与えます。力任せにぐぐーーっと伸ばすではなく、竹のしなりで、柔らかく伸ばします。
そして、先についている針が短く、角度が絶妙。織ったばかりの布に、すっと入って行く。刺さるといいうより、入るという感じ。九寸用のは長い針が、「ブスッ」と突き刺さるのですよ。生まれたての布に「ブスッ」と刺し、ぐーっと広げるの心苦しい。痛そうだもの。
それから、針以外は金属を一切使っていない。長さの調節、九寸用のはネジで止めるけど、影山さんのは、竹製のタボ。二本の竹を合わせるもの、革のバンド。九寸のは金属です。これ、実感として、やはりいいと思う。
何より使ってて気持ちいいです。こういう道具で織ると、こういう織物になると思います。私の心もこうであれば。
3. 機料善
影山さん作の道具は、お店に置いている訳ではなく、通販もしないそうなので、ご縁がなければ買えません。東京では近々、TEORIYA さんで公開講座を開かれるそうなので、直接ゲットするチャンスです。そのあとは4月に奈良ですって。ご興味の方、ググってください。
私が、影山さんの道具がいいなあって思うのは、影山さんご自身が、経験豊かな一流の織り手であって、まずはご自分の織りのために道具を作られているという点です。この道具が与える影響は、糸にはこうで、布にはこうで、織り手の体にはこうでって、全部を知り尽くしていらっしゃる。
で、実は、恥ずかしながら、この織り伸子も、ここまで素晴らしいとは、思ってなかった。調子よくは使っていたけど、布に掛かる負荷を最小にしているとか、針が長いと自分で引っ掛けるおそれがあるとか、考え抜かれて作られてるとは、気づいていませんでした。
その上、姿が美しいのです。本当にエレガント。影山さんは、ご自分の作った道具に「機料善」(きりょうよし)と名付けていらっしゃいます。少々オヤジギャグぽいネーミングがほのぼのだなあ。
*織りをやってない方には、織り伸子がどういう形態か、想像しにくいですよね。ブログの方に写真載せました。よかったらご覧ください。
http://www.someoriyoshida.com/?p=4348
1枚目の写真、上が影山さんの機料善、中が九寸帯に使ったオールマイティーの古株、下の西陣で使われているものです。長さ違いでたくさん持ってます。
2枚目の写真で、機料善の竹の薄さ、しなり、お分かりいただけると思います。竹製のタボも見えてますね。
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ご感想、ご意見ございましたら、このメールに返信する形でお送りください。
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これからも、some ori や、きものや、モノ作りを通して、あなたさまとご縁を育んでいきたいと思っております。
どうかよろしくお願いします。
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きものと帯の注文制作
染織吉田 吉田美保子
http://www.someoriyoshida.com

たまには時事ネタ書きますね。今、世間は、オリンピックと確定申告ですね!
うちにはテレビはないのですが、それでも気になるのは、動画で見ています。フィギアスケートも見ましたよ。宇野昌磨くんは、甥にそっくりなので、特に応援してます。
オリンピックが始まると、いつも思うのは、人間は進化しているのか否かってことです。この前まで、あんな氷の上で何回転もするなんて、誰も思いもしなかったのに。毎回毎回、どんどん難易度をあげて、高度な技をこなして行く。本当にすごい。
これは人間の進化なの?
もし進化だとしたら、美しさの追求についても進化してる?うーん。
織りの世界は進化している?うーん。
それについては大変疑わしいですが、染織をやって生きて行くには進化せざるを得ないです。
今、せっせとやってる青色申告と確定申告ですが、ソフトは弥生会計の「クラウド」です。ついこの前まで、「クラウド」って一体それ何っ、理解不能っ、て言ってましたが、どうも、それが一番便利なシステムらしいってことがわかってきました。他にもやり方はいくらでもあるけど、お金もそれほどでもなく、時間も短縮できるのはこれかなと。
使いこなせてるのって問われれば、微妙な感じの私ですが、弱小自営業者は、一番便利なシステムに乗っかれるだけの、進化をしなければ、成り立たないと思った次第です。。。

このページに載せている二枚は、メルマガの方のお話の写真です。メルマガはテキストメールで配信してるので、写真はこちらで見てもらおうという戦略です。よかったら、この号から配信しますので、ご登録くださいね。
メルマガのアーカイブは、ノートに残していますが、そちらは、有料設定(100円)です。ノートが有料なのは、メルマガの記事は無防備に書くので、少々のハードルを設けさせていただくためです。よろしくお願いします。

もまさまの鞄のONLY ONLY、希望の色は「グレージュ」とのこと。
さあ、グレージュってどんな色?はやりのヘアの色っていうのは分かった。もう一歩、腑に落とし込んで考えたいのだ。一度、和に寄せて考えてみるか。もまさま、「いろんなきものに合わせて持ちたい」というのが、ご希望だ。
それで、日本の伝統色の色見本から選んだのが、上のスクリーンショット。この辺りを組み合わせる?
もまさまに伺ってみよう。ご返信いただき、
「今の淡い色合いの中に、もう少し黒に近いグレーや茶色、白に近いグレーなど入れていただけませんか?」
とのこと。
合点承知!メリハリつけるってことですね。