今年も押し詰まってきましたね。もう仕事納めなさいましたか?いろいろ振り返ったり、思いを馳せたりする時期ですね。
こちら、染織吉田は、振り返るにはまだ早くて、年内はエンドレスでやってます。明けて、1月1日から5日まで、お休みをいただきます。
通販サイト「some ori マーケット」も年内はもちろん営業します。
12月31日の午前中までにお求めいただきましたら、年内に発送いたします。その後、1月5日まで、発送業務はお休みさせていただきますが、お買い物はしていただけますよ。年末年始、ポッ時間が空いちゃったなどありますよね?そんな時「some ori マーケット」、のぞいて下さいね。
ここにあげている4点の写真は、この時期「some ori マーケット」の中でも、特におすすめですので、ご紹介いたしますね。
例えば、一番上の写真のタブロー、いかがでしょう?「コンペイトウ」というタイトルです。額縁が、アンティーク調のゴールドで、小さいながらゴージャスな感じあります。
2番目の写真のタブローは、「クワイエットカラーズ」と申します。明るくて、静かな感じ。
3番目、このすぐ上の写真は、「善吉・手織り鞄、大きくてヨコなが、シックなレンガ色」。ご好評いただいております、善林英恵さんとのコラボ作品です。
そしてすぐ上は、「赤いショール、素朴な感じ」。寒いですからね、あったかくして下さい。
他にも、いろいろございます。ぜひ、ご覧になって下さいね。→☆
じゃーーーん!こちら、かのさまです!!
完成したONLY ONLY のお納めに、同じく京都在住ということで、善林さんが、できたてホヤホヤをお持ちしました。
「やわらかく、身体にそった、美しい斜めがけのバッグ」
これが、お望みでした。いかがでしょうか?
お写真、拝見すると、、優しく、さりげなく、バランスよく、かのさまに添っていますよね。思い描いていたイメージにぴったりのように思うのですが。それにかのさま、しっくりとこなれた感じで、すでにご自分のものとされてますね。
大きさもちょうどいいみたいですね。京都の街中に住んでる方は、自転車での移動が多いのですって。ですから、このような、大きすぎず、必要なものはちゃんと入る、手が自由になる肩掛け鞄がいいのですって。でも探しても無いのですって。
寄ってみると、こんな感じ。持ち手は、スペシャルだってよ。善林さんのブログに注目!→☆
ひっくり返すと、こんな感じ。オレンジ色、効いてますね。
小さなマグネットつけてくれてます。可愛いし、便利ね。
私はかのさま、お会いしたことはないのだけど、ご注文をきっかけにやりとりさせていただいて、かのさまと、かのさまの周りの京都の人の、キチンと生きている潔さを思いました。清々しいのです。そんな方に、ご愛用頂けれることになり、とても光栄です。ありがとうございました。
それに、かのさまのおかげで、善吉・手織り鞄は、斜めがけの鞄も作ることができました。おかげさまで創作の幅を広げていけます。本当に活かされてます。どうもありがとうございます。
本日、郵便受けに立派な封筒が入っていた。開けて見ると、、
『熊本城「復興城主」制度感謝状贈呈式のご案内』とある。
内容を見ると、市長さんが熊本城に多額の寄付をしたのを褒めてくださると。で、感謝状をくださると。日時は来年2月7日で、会場はホテル日航熊本という熊本では有数のお高い箱だ。出られない人には、後日感謝状を郵送してくださると。
なんじゃこりゃ、と思いました。
なんでこんなことにお金使うの?アホかいな。感謝状が欲しくて寄付したんじゃないよ。あれは、熊本地震の後開催した個展「清正公の陣羽織」での売り上げの10%で、お買い上げくださった皆様のお気持ちなのだ。それにすでにいただいている城主証だって立派すぎるほど立派でもったいないなあって思っていたのに。
はー、なんと、がっかり。ウーマンラッシュアワーがこの前「熊本の仮設住宅に住んでいる人、いまだに4万7千人」って言ってたじゃん。ムダ遣いしないでよ。
市長さんだって、役所の人だって、まだまだすごく忙しいでしょう。感謝状渡してる暇があったら、ちょっと休んで鋭気を養えば?
と思ったが、、、、、
ちょっと待て。
これは、もしかして、県外在住者をねらった、観光きっかけキャンペーンか?熊本城へ寄付するとは、熊本へなんらかの思いをもっている人が多いに違いない。期日は2月。観光客が閑散とする時期。観光業の方々がドーンと落ち込むのは必至。何か事前に手を打たねば。それが、この感謝状贈呈式?これを呼び水に、もともと熊本に思いを持ってる人たちに観光に来てもらおうと?
ふむ、、、そういう目で案内状をみると、呼びかけているのは市長だが、差出人は市役所でなく、熊本城総合事務所。問い合わせ先は、ホテル日航内の事務局。
ふーん。なるほど。観光客、バンバン来るといいね。街が賑わうのはなんにせよいいもんね。
私はとりあえず感謝状の郵送を断るね。それだけで、印刷代と封筒代と切手代で300円くらいは節約できん?
先日のことですが、とてもうれしい出来事がありました。ある方が、私を訪ねてくださったんです。
その方とは、、、、、「こうさま」です!
2015年から2016年にかけて、私は明けても大麻、暮れても大麻となり、この一作に取り組んでおりました。その「大麻だけで織った作務衣、一式」をご注文くださった、ご本人です! (ブログ連載はこちら→☆ いやあ、これは本当ーーに色々ありました。)
お納めして1年以上たちます。私は反物の状態までですので、とても気になっていました。こうさまのご友人が、仕立ててくださったということは聞いていましたが、果たしてどうなったかと、、、
今回、「あんたが、一生懸命作ってくれたのわかってたさかいな」と、見せに来てくださったわけです。
お越し下さって、まるでサプライズプレゼントをいただいたようでした。大麻の布の織り目が気になってドキドキしたけど、よかったんじゃない?自分で言うのもなんだけど、しっかり織れてるよ。ヨコ糸を濡緯(ぬれぬき)にして、カマチを何回も打ち込んで織ったのもいい思い出。
ご注文は、「野武士のような」布にして欲しいということでしたね。どうでしょう?まさに野武士ですね!ひょーカッコいい!
一緒に写真撮ってくださいという私に、はにかみながら応じてくださるこうさま。
かのさまと善林さんのミーティングを受けて、私は新たに布を織りました。パッチワークに組み込むので、分量は少なめですが、善林さんからこまかいリクエストが来ています。
シルバーのラメが、目立たないけどしっかり入る白っぽい布、優しい緑、優しい黄色、品があって個性的、、、。簡単そうで難しい注文です。
織りあがって、善林さんに送ると、「すごいピッタリな感じで素晴らしいです。」とメッセージが。
よかった〜〜〜。コラボの相方を焚き付けられると、必ずいいものができるもんね。作り手が面白がってないと、ビンビンなものはできないものです。
上の写真は、善林さん撮影、型のラフ。これをかのさまに着用してもらって、調整するそうです。
12月のある日、かのさまと善林さんが、直接お会いして、打ち合わせをすることができました。
ご注文は斜めがけの鞄。手持ちよりももっとバランスが難しそう。善林さん、参考鞄を持っていって、それを掛けてもらって、大きさを考えたとのこと。ご希望はA4がギリギリ入ればいいとのことで、案外、小さいのになりそうだと。
布は、私がすでに送付している中から、イメージにあうものをチョイスしていったそう。お気に召す布が結構あって、それらと新たに織る布を組み合わせて、パッチワークするのも面白いってことになったそうです。
わー!パッチワークになるの!それは楽しみ。私は、以前コラボした「竹手さげ」で、善林さんのパッチワークの腕前に完全にノックアウトされているのです。(竹手さげは、このページの一番下に写真があります。写真が小さくて残念。)
2枚の写真は、かのさまと善林さんで選んだ布たち。
白っぽいきれいな色で、少々の銀糸が入るのがお似合いになるみたい。ギンギンのうるさいような個性ではなくて、上品で、穏やかで、かつ、決めてるところはパシッと決め、自分のスタイルがあるみたいな。うわー、素敵な京女像が目に浮かぶぞー!
染織吉田のメルマガ、《 some ori 通信 》にご登録いただき、ありがとうございます。
4通目のメルマガをお届けいたします。
《 目次 》
1. 竹取の媼
2. 綾竹を作る
3. 年始は熊本
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1. 竹取の媼(おうな)
先日のことですが、山あいに、綾竹にする竹を取りに連れて行ってもらいました。
綾竹ってお分かりですか?
機織の道具の一つです。タテ糸には必ず「綾」を取るのですが、それをキープしておくものです。
ようは、両端に穴を空けた、細い竹です。条件は、まっすぐであること。ツルツルであること。
ですから、とっても単純なのですが、これがこれが。
今まで私が使っていた綾竹は、雑貨屋さんで買った、のれんの棒を適当な長さに切ったものでした。
先日、「綾竹に最適な竹が取れる秘密の場所」に「最適な季節」に連れて行ってもらい、崖を滑り降りて、バサっバサっと竹取の媼(おうな)と化しました。
2. 綾竹を作る
まず、取って来た何本もの竹をよーく見て、太さと節の位置を比べ、綾竹に最適なものを選び出します。
そして水洗い。金だわしを使うといいです。そして、バーナーで熱を加えながら、温まったところに圧を加え、少しずつ歪みや反りを直していくのです。直ったら、水雑巾でおさえて、定着させます。
織り幅を考え、綾竹として適当な長さに切ります。節を小刀で取って行きます。これも丁寧にちょっとずつ。決して、鉛筆を削るようにではありません。その100分の1くらいのペースで。それから、紙やすり。荒いのから始めて、3段階。
穴を空けて、紐を通します。
以上が綾竹の作り方です。
道具ってこんなに丁寧に作るんだ。反省しきり。これを知ってしまえば、元には戻れません。他の道具も、いろんな点が目につきます。少しずつ、改良を加えようと思います。「昔はものを思はざりけり」という日も近いか?
3. 年始は熊本
あっという間にお正月が来そうで、怖いですね!
特にお正月らしいことをしない私も、慌てふためいています。
お正月は、故郷の熊本に帰りまして、染織吉田の通常業務も、1月1日から5日、お休みをいただきます。
もしも、その間、熊本でご用事がある方は、お気軽にご連絡ください。
例えば、「いつかONLY ONLY できものを作りたいのでヨシダに会ってみたい」とか「通販サイトにある商品の実物を見てみたい」などあれば、熊本市内から出かけられるところに限りますが、伺いますよ。
1月の2日、3日、4日、時間は要相談となりますが、お受けできますので、お気軽にご相談くださいませ。
ちなみに通販サイト http://www.someoriyoshida.com/store 気になるものはございませんか?
ONLY ONLY のご説明 http://www.someoriyoshida.com/store/store_cat/only まずはお問い合わせを!
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染織吉田のメルマガ、《 some ori 通信 》4通目のメルマガをお読みいただき、どうもありがとうございました。
ご感想、ご意見ございましたら、このメールに返信する形でお送りください。
配信停止をご希望の方は、タイトルを「配信停止」として、このメールをそのまま返信してください。
これからも、some ori や、きものや、モノ作りを通して、あなたさまとご縁を育んでいきたいと思っております。
どうかよろしくお願いします。
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きものと帯の注文制作
染織吉田 吉田美保子
http://www.someoriyoshida.com
みるさまの二つ目の ONLY ONLY 、完成しました!
「My One And Only Bag」という素敵な名前を、みるさま、つけてくれました。
これ、ジャズの名曲 “my one and only love” にちなんでとのこと。さすが、ジャズシンガーのみるさまです。(ちなみに私、今、このyoutube、聴きながらこれ書いてます。)
これから、この「My One And Only Bag」が、楽譜を入れて、あちこちのコンサートなどに連れて言っていただけるかと思うと、とっても楽しみです。
到着してすぐに、素敵なメールもいただきました。ご了解いただきましたので、下にご紹介させていただきますね。
染織吉田
吉田 美保子様
先ほど、My One And Only Bag が到着いたしました。
大きな箱なのに、驚くほど軽いのですね~、感激しました。
ふうわりと空気を含み、バッグの内側に至るまで美意識と神経の行き届いた、これぞプロ中のプロ!と言うしかない丁寧なお仕立てに惚れ惚れします。
取っ手の長さも、下げても肘にかけてもぴったりです。
早速楽譜数冊と小物を入れてみました。ジャストサイズです!!
そして、吉田さんが私のイメージ通りに出してくださった美しい彩り。
アドリア海のような深い紫紺に、大好きなターコイズブルー、履き込んだデニムのような微妙な薄縹。
裏側も、暖かいマロン色に、この時期に心にも体にも元気を注いでくれるビタミンカラーが映えて、、、。
こっくりとしているのに、地味じゃない、若々しいの。
セパレーションと持ち手のステッチのオフホワイトがごくごく小さな面積ながら響き合って、とてもおっしゃれー!です。
私が年を重ねていって、段々白髪になっていくに従って、このバッグも一緒にいてくれるかと思うと、嬉しくて嬉しくて、、、大事に大事に使いますね。
善林さんにも、どうぞよろしくお伝えください。
お二人には本当にお世話になりました。文字通り、一生もののバッグをありがとうございます。
わが家にもサンタさんが来ました。
お礼まで
みるさま、本当にありがとうございました。読ませていただいて、大感激の私です。
この鞄は、両A面と申しますか、表裏で色が違うのが特徴です。どっちを出すかで2倍楽しめます。
みるさま、「清正公の陣羽織展」のとき、みかん色の陣羽織ショールをお求めくださっています。そのみかん色とこのバッグのみかんいろが引き合って、トータルコーディネートができそうです。
お尻も可愛い。マチは10cm。モノがたっぷり入ります。ちなみに、幅は38cm。底の方は32cm。高さは26cmです。
私としましても、織った布が、このような可愛くて、実用にもバッチリの鞄となったことは、なんというか、びっくりなのです。「こんなのが欲しい」とオーダーくださったみるさまと、それに応える善林さんのおかげです。魔法のようです。解けない魔法というのが、これまたびっくり。
善林さんもご自身のブログで、記事にしています。「持ち手」の試行錯誤など、面白い。→☆
かのさまのご注文は「やわらかく身体にそった美しい斜めがけのバッグ」。斜めがけは、我々のコラボ鞄では、これまでやっていません。しかし、善林さんは、守備範囲はとても広く、いろいろ出来る人です。相談すると、もちろんオッケー。
かのさまとメールでやり取りします。色味のご希望は、通販サイトにあげていた、イエローとグリーンの鞄のような、あのような明るい色目がいいと。
なるほど、それでしたら、例えば、隠し色にオレンジ色はどうでしょうね。もう一歩、優しくなりますものね。
かのさま、バッグの本体が3枚はぎにするのはできますか?と。それは、善林さんに聞いてみましょう。
折しも、このやり取りの2週間ほど後に、かのさま、善林さんとお会いになることになっていたそうで、鞄の話もできそうとのこと。もともと知り合いな上に、直接会って話せるのは、強いですね。その時に話が一挙に進みそうです。
*写真は、かのさまが、こんな色味でって希望された鞄です。通販サイトですとここにあります。販売中です。よろしく!
さあ、次なる ONLY ONLY をはじめましょう。今回のヒロインは「かのさま」です。ご注文のお品は、またしても「手織り鞄」。次々とご注文いただいています。ありがたい限りです。
ある日、サイトからメールをいただきました。
「善林さんと知り合いです。とても素敵なバッグで心が揺れております。
善林さんが出来るとおっしゃったらですが、斜めがけのバッグを作っていただけないでしょうか?
やわらかく身体にそった美しい斜めがけのバッグを探していますがなかなか見つからず、作っていただくのが一番良いと思いました。
ご検討よろしくお願いいたします。」
まあ、善林さんのお知り合いとは、話が早い。ありがたい。
それで早速、善林さんに連絡しましたところ、かのさまのことをよく知ってて、自分の着こなしとか、自分のオシャレとかがしっかりある素敵な京女よと。日本画からヒントが得られるかもというので、探したのが、上の2枚の写真です。