吉田美保子の some ori ノート

乗松祥子さん、善林英恵さん

2015.04.15

IMG_3023.JPG
昨日は面白い日でした。友人の帽子作家、善林英恵さんが、展示会のために上京。「この機会に行ってみたい所がある。よかったら、ご一緒に?」というお誘いを受け、等々力の「延楽梅花堂」に行って来きたのです。
「延楽梅花堂」のことも、こちら主宰の「乗松祥子さん」のことも、はたまた乗松さんの御本「百年の梅仕事」についても、今までまったく存じあげず。
つい先週、善林さんが、「久々のヒット本」と評した「百年の梅仕事」を早速取り寄せて読んでみた。読みはじめたら止まらない、引き込ませる本だ。乗松祥子さんに興味津々。生き方、働き方、考え方に心酔する。(善林さんのブログ、この本の紹介のページ→
IMG_3066.jpg
等々力の高級住宅街の、たいへん分かりづらい所にある「延楽梅花堂」にたどり着き、商品など見せていただいていると、乗松さんご本人が、お茶を入れて、2階から下りてきて下さった。
まあ!ツヤツヤピカピカのエネルギーあるお姿は、まさに神の降臨!って大げさですけど、そんな感じしました。お話できてよかった。ちゃんと生きてきた方には、神様がついてますね。梅の話しはもちろんですが、善林さんや私のことなども、興味を持ってお聞き下さり、とても励まされました。
大きな梅干しをひとつ食べさせて下さいました。たぶん古いものだと思う。大きな種をティッシュにくるんで、大事に持って帰ってきました。帰り着いて、早速、くるみ割りで割って天神さんを取り出して、しげしげ眺め、それから食べました。苦みの中に、年代物の極上ブランデーの味がしました。
善林英恵さんの作品展は、日本橋三越本店5階スペース#5にて、4月28日まで。善林さんのサイト→
延楽梅花堂のサイト→
*写真は、購入してきた杉田梅の梅干しと「百年の梅仕事」

きおさま、その後。

2015.04.14

スクリーンショット 2015-04-14 9.30.54.png
きおさまとの第一回ミーティングのあと、私は糸使いに悩んでしまって、進めずにいた。他の仕事も滞っていた。あるとき、いい糸に出会ったと興奮して、とにかく経糸にするまでやってみたのだが、どうも違う。このままでは、帯として、格もあり、面白みもある布地にならないぞ。
一度踏みとどまろう。それで、きおさまに、「たいへん申し訳ないが、納得いく物作りをしたいので、今しばらくお時間いただけないか」とメールした。
きおさまからは、「いつまでもお待ちいたします」というありがたいお返事がきた。
その後一年くらい、私は水面下で、糸のこと、曜変天目のこと、ウジウジグジグジ研究しながら、別の仕事のを織っていた。
ひとつ、大きな発見は、静嘉堂文庫の曜変天目茶碗は、超ド級の宝だということだ。
曜変天目は、この世に3点あり、3点ともが日本に存在し、3点ともが国宝に指定されている。また、復元もチャレンジされていて画像検索するといろいろ出てくる。
私は、帯のデザインに発展させるには、これら、静嘉堂以外のからもアイディア拾えるかもしれないと、画像検索を繰り返した。まあまあ気に入ったのもあったので、プリントアウトしてみた。
そこで愕然。力がない。張りがない。みなぎるものがない、、、、静嘉堂のとまったく違う、、、、ああ、きおさまが、「静嘉堂文庫の曜変天目茶碗」と指定されたのが、やっと分かった。
それから、曜変天目の「曜」の字は、星の意味があることを知った。そっか、星ね。宇宙の星を目指せばいいのか。
静嘉堂文庫が、数年前に曜変天目を公開したときに、馳せ参じなかったことが、返す返すも悔やまれる。超ド級が出た時には、多忙とか疲れたとか心の余裕とか、そういうこっちの理由はかなぐり捨てて、行かなきゃダメだ。
*画像は検索画面のスクリーンショット

きおさま、第一回ミーティング

2015.04.12

IMG_3008.jpg
きおさまとの最初の出会いから数ヶ月たちました。その間、きおさまの体調もずいぶんよくなられました。一度、お会いして意思疎通したい。頭の中は、アメーバーのようですから、少し輪郭が欲しいです。
2013年の11月の終わり、きおさまはふたたび我が家にやってきてくださいました。車を運転して。直線距離だと、そんなに遠くないのです。
きおさま、お久しぶりです!表情も明るく、なんか、うれしい。ああ、こんな、花のほころぶような笑顔をなさる方だったのね。
それで早速、きおさまのご希望を伺います。飛青磁と曜変天目の資料もバッチリ用意してあります。予習したよ〜。(地団駄だったのは、曜変天目、チャンスあったのに、見に行かなかったこと。このお話いただくちょっと前、静嘉堂文庫でお目見えしてたのです。私、ずっと前からカレンダーに書き込んでたのだけど、タイミング逃してしまって行かなかった。しまったーーー!飛青磁は大阪で見たことあります。)
いろんなお話をしました。きおさまのご主人さま、美を扱う仕事をしてらっしゃって、きおさまもお子さんが生まれる前はご一緒に働いてらっしゃったとのこと。ああ、だからか。さすが美意識も知識もうなるほどです。教えていただくこと多々。
今回は、曜変天目茶碗に力をもらって、八寸帯を作ろうってことに決まりました。
きおさまが、「ヨシダさんの青が好き」っておっしゃっていただいたことが、とてもうれしかったです。
*写真はこの日の制作ノート。

きるものがたり’15

2015.04.11

IMG_2606.JPG
横浜に出かけてきました。「きるものがたり’15」。山本きもの工房さんの、和裁教室の生徒さんの作品展示会です。何年か前にも伺っている展示会ですが、今年もレベル高かった。きりっとしてるの。それに、楽しく縫った感がありありですてきです。こりゃー、縫うのも着るのも楽しいでしょう。振り袖あり、子どものきものあり。いいな〜。
山本親方の作品も展示されてました。超極細の宮古上布のお着物の美しさに見とれてたら、やはり仕立てに秘密あり。解説いただきうなりました。
「麻の着物の擦れの場所はこことここだから、それを防ぐにはこうする。それでも擦れたら、3mmだけ落とせば、生き返らせられる」とか。
すごいねー、仕立てには、知恵と技が、これでもかってくらい詰まってる。仕立ての奥深さを聞いていると、きものを着ないともったいないって思います。だって、文化の結晶を身につけるのだよ!
IMG_2608.JPG
着付師の友人と待ち合わせていたので、その後も、ああだこうだと着物談義に花を咲かせました。自分が着物の仕事をするようになるとは、つい15年前まではまったく思っていませんでしたが(着物を織って20年ですが、はじめの頃はまさか本業になるとは、思ってなかったです)、着物のおかげで、日本のすごい文化をほんのちょっとかがせてもらってます。底なしなので怖いですが、あらがいがたいものですな〜。
山本きもの工房の、「きるものがたり’15」の情報はこちらから。4月15日まで。
*写真は横浜じゃありませんよ、うちの近所。朝。

きおさまのイメージは、何と!

2015.04.10

P1140924.JPG
きおさまとメールのやり取りをするうち、only only で作らせていただくことになりました。着物とも帯とも決まってないのだけど、とにかくヨシダの織ったものを欲しいと思って下さったことは、とてもうれしいことでした。
この頃はまだお体の調子が良くなく、打ち合わせなどは後日にすることになり、とりあえずイメージだけメールで伝えて下さいました。
そのメールを見て、私は目が点になり、ぶっ飛びました。
なんと、静嘉堂文庫の「曜変天目茶碗」と、大阪の東洋陶磁の「飛青磁花生」とおっしゃるのです。
いくらなんでも、そりゃないよーー!超一級品。国宝。日本の宝というか世界の宝。メールには、きおさまの、曜変天目、飛青磁に対する思いが書かれています。
ぶるぶるガクガク。
それでも、怖いもの知らずのチャレンジャー私、とにかく全力を尽くすことにさせていただきました。
しかし、どうしたらいいんでしょう?途方に暮れる思いですが、まず、曜変天目と飛青磁をよく知ることからはじめましょうか。
*写真は、我が家の壁。一番ホットなものを貼っておくところ。昨日の写真は、大事なもの置き場。

ONLY ONLY、きおさまです!

2015.04.09

P1140977 2.JPG
さあ、新たなる 完全注文制作 ONLY ONLY のスタートです。今回の主役を、仮に「きおさま」と名付けさせていただきましょう。またまた長いストーリーになりそうです。
きおさまと私の出会いは、2013年の6月です。以前お着物と帯を作らせていただいた方が、きおさまとご一緒に我が家にお越しくださったのです。このお方からは、そのもっと前から、「とても気のあうきもの友だちがいて、きっとヨシダさんの作るもの好きだから、紹介したい」って言っていただいてました。
しかし、きおさまの体調の問題などで、実現してませんでした。
P1140978 2.JPG
きおさまとご友人がお出で下さったのは、初夏の暑い日でした。初めて会うきおさまは、すらっと背が高く、美しく、とても印象深い方です。体調が万全では無いこともあり、お洋服をお召しでした。どんなお着物姿なんだろうなーって思いを巡らせました。
そのあと、きおさまと私は、メールをやり取りするようになります。

オリジナル制作「Yellow Mondrian」

2015.04.05

P1140945.JPG
九寸名古屋帯「イエローモンドリアン」を紹介させてください。オリジナル制作で作った、ピエト・モンドリアンへのオマージュです。線と面の構成が、最盛期のモンドリアンを彷彿とさせます。モンドリアンらしいモンドリアンを目指しました。
P1140944.JPG
黄色、青、黒と白場の構成で、「大胆でまとまりもある」を狙いました。強さと柔らかさが同居してて、面白く個性的に締めていただけると思います。
P1140966.JPG
こちらは前柄。
P1140958.JPG
左が手先、真ん中が前柄、右がタイコ、右端はタレです。タレと手先は無地。
P1140937.JPG
タイコのディテールです。これ、全て綾織りしてます。綾織りは柔らかさが出るのよね。
P1140939.JPG
染料は酸性染料で、ブラッシングカラーで染めてます。
P1140936.JPG
黄色もブルーも効いてるでしょ。黒が締めるしね。
P1140971.JPG
手先の無地場です。無地じゃないのだけどね。糸を微妙な色に染め分けて織ってますので、複雑な深い白場です。軽快だけど軽くない帯です。(重力的には軽いです)
P1140974.JPG
気軽なお出かけの時に締めていただきたいなって思います。この帯締めてたたずむと、その場の風景がぐーっとお洒落に変ります。
九寸帯名古屋「Yellow Mondrian」
素材、絹(ぐんま200という国産ブランド絹です。)/染料、酸性染料/技法、ブラッシングカラーズ、綾織り
sold out
こちらの帯「Yellow Mondrian」は、おかげさまでご縁をいただきました。ありがとうございました。
この帯を発展させて、あなた様の only only として新たに織らせていただくことももちろん可能です。お気軽にお問い合わせ下さい。業界の方からのお問い合わせもお待ちしております。お問い合わせはこちらから→

作品

7k fun run!

2015.04.04

IMG_2899.JPG
今日は自分的にはビッグな日で、在日米軍キャンプ座間の桜祭りで、7kファンランに参加してきました。7km走れるのかドキドキ。天気予報もあまりよくない。
IMG_2901.JPG
朝10時のスタートに、相武台前の駅からてくてく歩いて8時半には基地に着いた。パスポート持参。事前登録としっかり照合された。免許証でもよかったみたいだけど、暗証番号覚えてなかったからね、パスポートで登録したのだ。手荷物検査も、さすが厳しいです。
IMG_2919.JPG
さあ、スタート、がんばれ、私。目指すは完走。
(リアルな私をご存知の方は、皆さんご承知と思うけど、私は運動全般さっぱりダメ。幼稚園の時から、走るの飛ぶの投げるの泳ぐの、全てダメ。平衡感覚もリズムもまったくダメ)
IMG_2926.jpg
7kmは、基地の端もコースになってて、そこは米軍のゴルフ場の際なのだ。フェンス一枚向こうは、そこは普通の日本。神奈川県座間市。よく見慣れた普通の住宅やアパートが建ち並ぶ。かたや、ひろーくて気持ちいいゴルフ場。なんだかなぁーー。
誘導や受付していた、軍人のお兄ちゃん達は、命令あれば、シリアでもイランでも飛んで行くのだろうか。優しい気のいい青年に見えたが。なんだかなぁー。
などと思いながら、ときどき写メしながら、完走しました!!!歩かなかったのがえらいぞ、私。42分弱だった。まあまあだ。
IMG_2948.JPG
イースターのうさぎさんもいましたよ。
I ran 7km today ! It’s really big for me. I think I did good job.
I enrolled the cherry blossom festival at camp Zama US army.
Kanagawa Prefecture where I live has many US bases. I wondered the differences of lives separated just a few inches fences. I saw the young people in the base they may fly to the middle east! I hope they will remember the cherry blossom even in the different continent. And I hope to myself to remember I was here today !

オリジナル制作「Red Mondrian」

2015.03.30

P1140582.JPG
オリジナル制作で作った、九寸名古屋帯「レッド・モンドリアン」をご紹介します。画家ピエト・モンドリアンへのオマージュです。
モンドリアンを現代の着物姿に取り入れたいと、ずーっとチャレンジしてきました。これはその中でもいっとう大胆な一本。目立つよ。
観劇やお食事など、いつもの中で、ちょっぴりだけキラキラしたい時に、しめると役に立ちます。
お洋服とも、伝統的な着物とも違う、、、ちょいと新しい感覚を味わっていただけると思います。
P1140601.JPG
こちら、タイコのフォーカス。銀の所は、織り上がったあと、銀箔を貼ってます。実際はフィルムです。最後の最後に、もうひと仕事することを、フィニッシュオンフィニッシュと名付け、取り組んでいます。
*銀彩フィルムは、独自の実験で実用に問題なしと判断しました。しかし、経年変化は実験できていません。
P1140602.JPG
ここが前柄。黒銀の方を使うか、赤い方にするか、、、ガラッと違います。使い分けていただきたい。
P1140597.JPG
前柄のディテール。
P1140591.JPG
ひきで撮るとこんな感じ。左がタイコ、右が前柄です。
P1140609.JPG
手先の方は、このように経の黒線が一本だけ走ってます。糸も国産ですごくいい糸(ぐんま200)です。白場も真っ白じゃありません。うっすらと多様な色に染めて、白を作ってます。
P1140617.JPG
ディテール、よーく目を凝らしていただけると分かりますように、赤と黒の部分だけ綾織りになってます。これによって、色が際立ちます。何気ないですが、綾織りにしないとこの強弱は出ませんの。
九寸帯名古屋「Red Mondrian」
素材、絹(ぐんま200という国産ブランド絹です。)/染料、草木染め(白い所は極薄の矢車節染めです)、黒糸とブラッシングカラーズは酸性染料
この帯は、ただいま、染織吉田の手元にございます。お値段など、お気軽にお問い合わせ下さい。業界の方からのお問い合わせもお待ちしております。お問い合わせはこちらから→
This Obi named Red Mondrian. It is my tribute work to Great Mondrian.
This Red Mondrian changes your daily routine into the something so special.

作品

山岸幸一さんのトーク会に行った

2015.03.28

IMG_2680.JPG
山岸幸一さんの個展のトーク会に、銀座もとじさんに伺いました。
IMG_2682.JPGのサムネイル画像
やー、すばらしかったです!もう何度も拝見しているのですが、今日初めて対峙したような気がするよ。見るたびに新鮮で、新しい気付きをたくさん与えて下さるお作品です。
IMG_2681.JPGのサムネイル画像
織りで出来る最高のこと、追求し切ってらっしゃる。大尊敬です。織りの可能性はとてつもなく広い。ぽやっとしている暇はないぞっ!って思いました。
織りはやっぱ、糸と染めやね。追求の仕方は、いくらでもある!!
山岸先生の展示会は、銀座もとじさんにて明日まで。
IMG_2678.JPG
写真は展示会とは関係なく、、、、。うちの近所、ジョグの途中。

カテゴリー