吉田美保子の some ori ノート

ラフのデザイン画、実物大

2015.02.04

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にこさまに、試し織りをお送りしたら、わずか数日で、丁寧なお手紙とともに、感想やご希望がやってきた。
さあ、エンジン吹かして行きましょう!
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にこさまの新たなご希望を元に、今度は、実物大でラフのデザイン画を描きます。あまり詰めずに。たのしくのびのび。こんな帯を締めて欲しいなって願いをこめて。
で、これは、写真を撮って、メールに添付してにこさまに観てもらった。(上の写真より、もちょっと整頓した形で撮って送ってますよ。)すぐに、「真ん中の」って返信がきた。
さあ、それでは、最終の詰め。本番用の糸の準備をしつつ。

にこさま、さあ試し織り

2015.02.03

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にこさま、さあ、試し織りです。試し織りの段階では、あまり深く考えず、いいと思った色を染め、織ります。とは言っても、比較するため、染料のチョイスを変えたり。ひらめきを探る感じ。「ピン!」
同寸の紙に、意図したところを書き記し、にこさまに説明できるように。
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全体像は小さい方が分かりやすい。タイコの辺りは、こんな感じ。タレを黄色にするか、タイコの続き柄にするか、はたまた、、、、、。にこさまも、私も、双方納得のポイントを探る。
前柄と手先は、黄色に内定してる。ベタはイヤとのことだったから、刷毛目を残す?オキーフの絵のような感じもいいね。紙の上ではいくらでも悩めます。
まだぜんぜん詰まってないけど、この段階で、一度にこさまに観ていただこう。方向性を確認したい。早速お送りする。

にこさま、少しすすむ

2015.02.02

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経糸の準備は、紆余曲折と膨大な時間がかかるのですが、今回、写真撮り忘れ。一枚もない。でも、ほら!いい感じ。
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それと同時に、デザインを詰めていきます。にこさまとお話したことや、メールのやり取りしたこと、すべて書き出して、検証し、大事な点をピックアップしていきます。
過去のメールに宝物が埋もれてたりする。ずっと前いただいてたメール。貼付けてくれてたアドレスを開くと、にこさまお気に入りのラブソング!これ聴きながら、がんばろう!
I weave the Kimono and Obi free from old rules. I have been keeping the full-custom kimono and Obi production (I named “ONLY ONLY” means from thread selection, original design, individual dyeing, special method weaving).
This time, I am doing ONLY ONLY for my client Niko. Niko-sama gave me the theme, the picture “Camel in a Rhythmic Landscape of Trees” by Paul Klee.
I am working harder to satisfy her and me!

作品ギャラリー、更新しました。

2015.01.31

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作品ギャラリー、更新しました。やっとのことで、2014年のところを仕上げて、2015年にもひとつだけ載せました。(上の作品です)
ぜひ、ご覧下さい。2014年はこちら→  2015年はこちら→
過去の作品たちをだーっと並べて見るのは、私にとっては、大反省大会です。どーんと落ち込み、また、がんばろう。
しかし、実は、もうひとつ見ていただきたいことがあります。それは、フォトショップによる画像の合わせ技。(上の写真がいい例です。)今までは時々、超強力な助っ人のerikoさんに、手取り足取り教えていただいたりしたのですが、今回は完全自作。これをやるのに、一苦労、、、ああ、、ああ、辛かった、、、どうか、どうか、私の力作、ご覧下さい!
(バランス悪いとか、解像度が変とか、画像処理が下手とか、言わんとってね〜。自分でも分かっとるけん。いたしかたなかと〜)

作品

苦悩の糸選び

2015.01.30

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にこさまとお話して、だいたいのイメージは頭の中で形になってきた。(一年以上前の話しです。)さあ、あとは実践あるのみ。
なのだったが、このあと私は、八寸帯糸選び困惑スパイラルに落ち入ってしまい、なかなか這い出て来られなかった。もちろん、日々機織りはしている。この間、他の八寸も織った。しかし、にこさまに最適な糸がどうしても判断できなかった。
「この糸とこの糸を、こういう密度で出会わせれば、こういう風合いの八寸帯になる。」と言う、一番大事なところに確信が持てない。仕事しながら這い出るしかないので、これぞという糸はどんどん織り、布になった。なかなかいいものも出来た。しかし、これは、にこさまじゃない。
九寸も織ったし、着物も織った。他のに取りかかってしまうと、なかなか次に行けないから、時間ばかりが飛んでいく。ようやく、光が見え始めたのは、昨年も暮れに近づいた頃だった。
11種類の糸を用意して、精練はごくごく軽く、糊を薄めにつけ、経糸を作った。
ふむ、これなら、にこさまに合うかもしれない。
*写真は、整経後に残った糸を巻いた小管。きっちり計算して整経するので、あまり残らない。

にこさま、オキーフと端布と。

2015.01.29

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にこさまとミーティングができたのは、実に最初のメールをいただいてから、半年たった一昨年の秋だった。
夏に会えそうだったのだけど、いろいろな都合から、延期になっていた。
その日のお昼頃、にこさまは、鯵の押し寿司と崎陽軒のシュウマイを持参で、我が家にお越しくださった。まあ、何とうれしいミーティング。わーい!ごちそうになりながら、いろいろお話。
にこさまの八寸帯、用途はカジュアル。タイコ柄は、クレーの絵のラクダなし。前柄から手先は無地で、彩度を落としたレモンイエロー。タイコに入れたい色は、ハッキリした黄色。グリーン。青紫。
ふむふむ。
にこさま、この帯に主に合わせる予定のお着物の端切れをお持ちくださった。深い青緑。この色、現代的な色だよね。昭和の着物には無い色じゃないか?洋服の中に一人着物でも、違和感ない、大活躍しそうな着物だ。いいなあ、私、好きだわ〜。
それから、ジョージア・オキーフのポストカード。この色味、この青緑の着物に合うんじゃないかと。そうね、そうね、バッチリですね。この強めの黄色と、それを引き立てる緑と、紫が入ったブルー。参考にさせていただきます。
それから、もうひとつ、にこさまがお持ちくださったのは、私が以前さし上げていた染織吉田の特製カード。織りの端布を貼付けて、お送りしていたもの。その布の色の感じがいいと。
布をなつかしく観る私。これは、帯の手先か返しの余剰部分を切ったものだな。力が抜けて楽に織ってる。色も気に入られたかもしれないけど、この脱力感もいいのかも。あまりギンギンに作り込まないほうがいいのかも、、、
素直なあっけらかんとした帯がいいのかも。

にこさまのらくだ

2015.01.28

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さあ、新しいONLYONLY、スタートだよ!
今回のヒロインは、「にこさま」です。にこさまストーリー、はじまりはじまり〜。
にこさまとは、もうずいぶん長いおつきあいのような気がします。私が、独立して間もないころはじめたブログ「some origin」を初期の頃からずっと読んで下さっていたのではないかな。だとしたら、もう10年以上になります。
おりにふれ、メールいただいたり、展示会におこしくださったり、ワインやお花をいただいたり、、、、新聞に志村ふくみさんの連載が載ってたとコピーを送ってくださったり、、、、とても良くしていただいてた。
すらっとした、シャープでカッコいい、印象的な方。
メールはいつも短く、お会いしたときもあまり自分のことなど話されるタイプでなかったし、ダラダラしないスピーディな感じを受けていたので、私のにこさまに対するイメージは、キリッと江戸前と言った感じだった。
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2年前のある春の日、にこさまが、メールを下さった。帯を注文したいと。写真が二枚添付されてた。
一枚は、クレーの描いた「リズミカルな森のらくだ」。もう一枚には、にこさまが、青緑のお着物をお召しで写ってた。
「リズミカルな森のらくだ」のらくだを抜きにしたのをモチーフに、この着物にあう八寸帯が欲しいと。
私はこの絵を観て、ああ、私、にこさまのこと、分かってなかったと思った。イメージが違うのだもの。絵を例にするのなら、ミニマムアートというのか、シンプルでガツン系がお好みかと勝手に思ってた。
にこさまは、もっとほんわか、のんびり、春の日だまりのような、そんな一面もお持ちだったんだ。表面のカッコよさに引っ張られて、そちらの一面をちっともみてなかったよ。
「リズミカルな森のらくだ」の「らくだ抜き」がご希望だけど、優しい眼をしたらくだが、のんびりとリズムに乗って歩く姿こそが真のモチーフかなあと思った。
写真上は、クレーの絵のらくだアップ。下の写真は、「リズミカルな森のらくだ」で検索した結果いろいろ。

濱野太郎展に行った

2015.01.26

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二子玉川で開催中の、濱野太郎さんの個展に伺いました。よかったなあ。観てると、濱野さんの思いが伝わってくる布でした。素材をどうしたいのか、どう織りたいのか、貫いてる感が半端なくて、すてきです。
そのあと、二子玉川のおしゃれエリアに用事があり、ウロチョロしましたが、心打つものは何もなく。心を振るわせるものこそ、作家が作るものだ。濱野さんの作品は、まさにそうでした。
帰りの電車から、ドラゴン発見。幸先よいぞ!
*濱野太郎展は、二子玉のKOHOROさんのお向かいで、2月1日まで。ネットでもお買い物できるようです。
I saw a rising dragon from train window on the Denentoshi line yesterday. The rising dragon brings good fortune to you and me!

雑感

2015.01.24

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年末から、いろいろ生活に変化をって思って実行してます。
仕事場の壁一面に棚を作ったのだ。2×4ってお安い材木を使ってね。ホームセンターとうちを20回くらい往復した。自力でやったにしては、大満足。
ベランダに植木鉢が仲間入り。梅とつくばねの植木を育ててる。
毎朝ちょっとだけジョギングしてます。
年が明けてからは、10年以上ぶりで日記を付けはじめた。それも5年連用。はて続くのか?
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連日のisisの怖い報道を聞いていて、人質になってるお二方の年齢と私の年齢がそう変わらないのが、気になって仕方ない。我々が生きてきた時代は、ほんのちょっと前までは、総じて平和だったのでは?(ほんのちょっとが10年単位のお年頃だけどね。ほんのちょっとが、10年を2回かな。)
我々、ベトナム戦争とかは記憶ない世代だし。パレスチナはややこし過ぎて理解の範疇こえてたし(私だけ?)。天安門とか湾岸とか確かに怖かったけど。他にもいろいろあったけど、たいした記憶はない(健忘症かつ勉強不足の私です)。
私の中での大きな出来事は、ベルリンの壁崩壊と、ソ連崩壊で、このふたつとも、明るい輝かしい記憶。人間、やるなあって思った。高らかに歌い上げたいような、、、あくまで当時の私の感覚だけど。このふたつで、世界はいい方向に進んでるって思い込んじゃった。9.11までだけど。
一生懸命いきていれば、いい方向に必ずころぶって、少なくても思い込める世の中でありたい。
お二人、日本に帰ってこーい!
*写真は朝のジョギング中に。(←走ってないだろ!)

ルイーズ

2015.01.21

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美しい方と待ち合わせをしました。
あ、いらした。お会いした瞬間に空気が変わる。ふわっと、明るく優しい春の風をまとったような方です。春の先取りさせていただいたなあ。
(ほんとはね、待ち合わせ場所には、コートを羽織って登場されましたけどね)
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コートを取られると、ますます輝く。ぽぅっと見とれてしまいました。うふふ、帯がね、私が織った、九寸名古屋帯、「ルイーズ」です。ものすごく似合われて、ああ、よかったなあ。この帯が、この方のところに行けて、本当によかった。
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おタイコはこんな感じ。ねらった感じがちゃんと出てて、ああ、安堵です。
帯の詳細は、このページ。→ でもさ、布のときより、締めていただいた方が数段いいよね。帯は締めてこそ完成で、完成させるのは、私じゃないんだよなあ、、、
おかげさまです!ありがとうございます!
お着物との相性もバッチリで、さすがだなあ。こんな組み合わせだったら、少々きちんとした場でも、いいんじゃない?コーディネートと着付けと、この方の感性のおかげです。
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場所を変えて、もう一枚。渡り廊下の吹きガラスから、柔らかい光がふりそそいでいた。変形の水玉になるのが面白い。
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デートの場所は、リニューアルオープンしたばかりの庭園美術館でした。
おかげさまで、織ったものが、元気に活躍しているのを見ることができました。締めて下さる方とお話できたのも、とっても貴重でありがたかった。
さあ、つぎなる展開をねりましょう。

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