吉田美保子の some ori ノート

熊本ゆかりの染織家展とは

2014.12.29

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「熊本ゆかりの染織家展」は、熊本にゆかりのある染織家が、熊本を着物姿あふれる豊かな街にと活躍されている着物サロン和の國さんで、おのおのの作品を一同に並べ、熊本の方をはじめ、着物を愛する方々にご紹介し、願わくばお召しいただこうと開催される展示会です。ご案内はこちら→
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次回で、なんと5回目です。ありがたいこと。これはひとえに、着物を愛してくださる地元熊本をはじめ多くの方々と、和の國さんと、この展示会の企画提案者の着物ライター、安達絵里子さんのおかげです。
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私は生まれ育った熊本を離れ長いにもかかわらず、お仲間に加えて下さって、うれしい限り。特にこの1年は、高校の同窓会の幹事をしたりして、郷土愛に火がついております!!!
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とは言えね〜、ふるさとは遠きにありて思うもの、なんて、思ったりもしてます。遠くはなれた都会のすみっこで、所在なさと同化しつつ、ひとり、せっせと機織りしています。このアウェー感が創作の原動力のひとつでもある。
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写真は、今回の出品作。角帯です。幅は、半分に織ってちょうど2寸5分です。広目の半幅ということで、女性にもいかがかしらん?長さは、1丈2尺3寸(約4m65cm)あります。
これ、ちょっとかぶいてみました。タイトルは、「Colors」。ブラッシングカラーズで、色柄はどんどん変わります。やり過ぎたかなって思いつつ。締める人と出会えるのかって思いつつ。たまに自分がやりたいからやるのよっての、やらないとって一本です。ぜひ観ていただきたい。

お知らせ

「熊本ゆかりの染織家展」発送!

2014.12.28

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1月3日から開催される「熊本ゆかりの染織家展」へ向けて、本日、商品発送いたしました。ここんとこ部屋を占領していたでかい段ボールをふたつを、ブラックキャッツが持っていってくれ、やれやれ〜です。充実の品揃えですので、どうか
お出かけくださいね。
「熊本ゆかりの染織家展」は、郷土愛と着物愛にあふれる、熊本のすてきな着物サロン「和の國」さんにて、1月3日(土)から1月5日(月)の三日間、11時から19時、開催されます。
私は、1月4日の11:30からギャラリートークをさせていただきます。ご都合つく方、どうか、ぜひともお出かけください。
着物や帯以外にも、マフラーやタブローなども出品してます。着物を着る方も、着ない方も、これからの方も、どうかお気軽にお出かけください。4日はトークのあとも、出入りしながら、和の國さんに居させてもらう予定です。よかったら会いにきて!
和の國さんのサイトはこちら→ 場所など、こちらからご確認ください。
和の國ブログの、熊本ゆかりの染織家展の紹介記事はこちら→
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写真は出品作、八寸帯「Charming Boxes(チャーミングボックス)」。たぶん、出品作の中では、一番、ホリデーシーズンぽい(?)。見にきて!
出品作を送り出したあと、今度は自分が着る着物の準備で大わらわ。半衿は、お正月ぽく、金のポイント柄が染めてあるのにしました。ポイント、着たときカッコよく出るようにするのに、四苦八苦。お針はボロボロの私(ただのぶきっちょ)。縫いながら、ぶすっ、ぶすっと我が指を刺す、刺す。気付いたら、襦袢に血糊が!!!!げげっ!血染めの襦袢、、、、、、
(あわてて検索しましたら、血はオキシドールで落ちるとあったので、綿棒に含ませて、やってみました。ホントに落ちたよ!よかったよ〜。とは言え、おすすめはしませんよ)

お知らせ

Brown & Brown

2014.12.27

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もまさまのONLY ONLY の帯、完成形です。帯の名前を「Brown Brown」とさせていただきました。マーク・ロスコに力をもらった、ラブ・ロスコシリーズの一本です。
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もまさまは茶色の帯をお望みだったので、茶色をどう出すかってことに、最大限に思い巡らせました。それで、ストレートな茶色に、青味の茶色をぶつけました。もまさまカラーは、きっとこんな色に違いない。
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カッコいい茶色になったでしょ。もまさまにきっと似合う。もまさま、クールビューティーな方だと思うんだ。
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Brown & Brownは仕立屋さんを経由して、もまさまの元に届けられ、相方になるお着物二枚とご対面します。楽しみね。(この帯は、もまさまお手持ちのお着物に合わせて作りました)
このこが、もまさまの元で、永く愛され、もまさまの日々をより楽しいものにしますように。心から祈ります。
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もまさまストーリーは、これにて中締めにいたします。お付き合いいただきまして、ありがとうございました。

織りあがった

2014.12.25

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もまさまの帯、織り上がりました。ほう。ほっとした。
早速、蒸しと水元。そして張ります。写真が、張ってるところ。部屋の端から端までを使って、伸子(しんし)でピン!
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このあと、湯のしです。湯のしで、反物に蒸気をあてると、絹にツヤが出て、繊維が整うのです。
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もまさまの ONLY ONLY。いつもと違う、ひとつのこと。
通常は、湯のしから帰ってきた状態でお納めします。つまり、仕立ててない、反物の状態でってことです。お仕立てはお客様にお任せしてました。不親切だなと思いながらも、どうしていいか分からず、、、、仕立屋さんの紹介まではしてましたが、、、、。
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今回は、もまさまのご依頼で、もまさま懇意の仕立屋さんに私からお送りして、そこから仕立て上がりを、もまさまにお送りすることになったのです。つまり、もまさまは、反物の状態をご覧にならない。それでいいとおっしゃるのでしたら、私に異論はありません。仕立屋さんにはご挨拶に電話させていただきましたが、他はメールです。そんな時代ね。
もまさまのお住まいは、ここから850km。仕立屋さんは、ちょうど半分ほどの距離のところです。
帯が日本列島縦断の旅をする。途中、ちょっと寄り道して、きれいに仕立ててもらって、最終目的地のもまさまのお手元に到着する。その姿を想像して、ほっこりしました。
もうすぐ旅立ち〜。

織ってます。

2014.12.23

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もまさまの帯、織ってます。経糸に表情を出そうと、13種類も糸を使ったから、実は織りづらい、、、。一部は二本取りだし。
それに、ほんの少々、紙布にする糸も混ぜたのだ。絹にまじって、そこだけ、染まり具合も違うしね。面白いのだ。軽いし、しなやかだしいい糸なのだけど、ほんの少々の節で筬にあたって切れる、、、結び目じゃないんだよ。節で切れるもんだから、たまらんわ。いちいち立って結んで張り直して、、、
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そのおかげか、表情はなかなかいいですよ。苦労すればいいものになるって言うのは違うと思うけど、今回に限っては、手をかけた分の面白さは出たと思ってる。がんばろー!

織る!

2014.12.21

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もまさまの帯、デザインも、糸も、染めも、機仕掛けも、すべて出そろいました。あとは、織るのみです!
私の仕事場は、この季節、午前中、すーっと奥まで陽が差し込みます。日光のあたり過ぎは、絹によくないのだけど、少々は良しとしてます。絹も日光浴したいよね。
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ずいぶん、織り進みましたよ。緯糸は、一綛ぜんぶ巻いちゃって、太細や節のありなしをよく観ます。太い所や節は、散らすこともあるし、アイキャッチに狙って使うこともある。今回は、両方でせめる。
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これは、ブラッシングカラーズ用の染料。色と濃度を決めて、まず作ってしまいます。
さあ、がんばろう!

見惚れました

2014.12.19

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大好きなブログ「神奈川絵美のえみごのみ」の神奈川絵美さんから、メッセージいただいた。
「久しぶりにシスレーを着たので、写真を送ります」と。おっ!やった!
   注)シスレーとは、この写真で絵美さんがお召しのお着物のことです。本名「シスレーの居る風景」。二人でキャッチボールしながら、糸から選んで、染めて織って、作りました。ONLY ONLY の走りです。
私は、その写真を一目見て、惚れてしまった。
「なんて、お似合いなんだろ!このシスレーの幸せ者めっ!」
同時にいろいろ思い出した。「シスレーの居る風景」に取り組んでいたころのこと。走馬灯ってやつですね。もうずいぶんの昔のような気がする。
今、絵美さんのブログの、カテゴリー「シスレーの居る風景」を見せていただいたら、2008年から2010年ですよ!若かったなあ、、、。絵美さんも私も、初々しいような感じするね。私もお誂えさせていただく経験がまだ浅く、手探りでもがきながら進んで行ったものね。
それがこうやって、大事にしてもらって、クリスマス時期の都会の街に連れて行ってもらって、いろいろ出会いが会って、、、幸せだなあ、、、、
じーんとした。きゅんとした。
「神奈川絵美のえみごのみ」は以下のリンクから。すてきなブログよ。ぜひご覧あれ。
トップページ→
この日の記事→
シスレーの居る風景のカテゴリー→
*写真は、絵美さんが送ってくださったもの。ね、光があるでしょう?絵美さんとシスレーが、輝きあってる。

試し、クリア

2014.12.19

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もまさまの帯、自分としては納得のいく設計図と試し織りができたので、早速、写真を撮って、画像を添付してメールを送った。「こういう風に考えて試しまで進めました。もし実物をご覧になりたければ、すぐに郵送します」と書いた。
もまさまから、相変わらず、素早い簡潔な返信が来た。
内容はただ一点、タイコの柄の出方の確認だった。「こういう風に出ます」と返信したら、それで決まった。もうそれ以上は何も言われず、試しを送ってとも言われず。
うわー、なんだかかえって、ドキドキするよ。任されてる。この信頼にお応えせねば!
*写真はもまさまの帯の緯糸を染めているところ。キビソ糸です。表情豊かで、適度に整っていて、いい糸だわん。綛が太くて、染めムラが出やすいので、低温からじっくり時間をかけて染めました。酸性染料です。

もまさま、試し織りまでこぎつける

2014.12.17

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もまさまの帯、経糸の準備と平行して、どんな帯にするのかを、紙に落とし込んでみる。何回も。「あ!これいい。」って思えるまで。
それで、紙を、帯の形にして、もまさまのお着物の写真の上に載せてみる。ちょうど、帯を締めているような感じにして。
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前柄も同様に。
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よし、と思ったら、実際に織ってみる。この時、データを正確に取っておく。本番では、その通りなのか、増やすのか、減らすのか。
そして試し織りの写真を撮って、パソコンに取り込んで、この帯と合わせる予定の、もまさまのお着物の画像と並べてみる。うん、うん。いいんじゃないの。引き立てあってる。

もまさま、実作業開始

2014.12.16

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もまさまの ONLY ONLY、傾向と対策は確立できた。さあ、実作業開始。
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八寸帯で大切なことは、色柄ももちろんだけど、それを支える布なんです。固さと風合い。仕立てないので、帯の布地だけで、パリッとしてなっきゃなりませんので。おタイコも、芯なしで、いい形を保たなきゃなりませんのでね。糸の選択とその後の精練が大問題です。
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実は私、この八寸帯の、糸の選択には、もうずーーっと苦心惨憺してます。なかなか「これだ!」という確信持てず。毎回、毎回、糸や精練を変え、微調整。
今回はこれで勝負をかけます。
経糸を張るまでの、長い長いモロモロの作業、ここに書くの、省略します。
*写真はおととい、日曜日の朝。我が投票所の裏の非常階段。

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