吉田美保子の some ori ノート

田中直染料店へ

2014.08.26

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今日は、渋谷にある染料屋さんに行ってきました。京都の本社から専門の方が見えると聞きつけていたので。
前々から酸性染料の使い方で、どうしても解決できない点があり、試行錯誤を繰り返すも、成功と失敗が交互にきて、いったい何がいいのか悪いのか糸口さえ見つからず、悶絶していたのです。とうとう京都まで相談に行くしかないかと思っていたところに、あちらから東京にお越しになるとは!!!なんという幸運!(こういうの鴨ネギって言う??言わないね)
その方を独り占め(笑)するために、開店直後を狙って行きましたが、何と先客がお二人も。みなさん、情報通、かつ情熱的ですな。
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それで、今までの失敗資料など持って行きましたら、すっごく興味を示して下さり、たっぷり相談に乗って下さいました。さあ、これを制作にどう反映させるか。やるしかありませんな。がんばります。
田中直染料店さん、いつも、どうもありがとうございます。その的確な判断に感服です。染めは化学やなあ、、、化学と愛情ね。(ちなみに織りは、算数と愛情。)
染料屋さん、糸屋さん、道具屋さんに「あいつはなかなかやるな」って思っていただくの、ひとつの目標だったりします。
*写真はうちの近所。散歩の途中で見かけたガレージ。

帯2本

2014.08.25

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帯2本織り上げましたので、さっそく蒸しと湯通し。なかなかいいんじゃないかい。この段階では。湯のしに出してみないと分からないけど。
右の、真っ白に見えるけど、7種類の糸が織り込まれてるんだよ。表情の豊かさを織り込みたかったのだけど、この写真じゃわからんね。経糸はすべてキビソで、緯糸も8割くらいはキビソ。またディテール載せます。
八寸帯へのチャレンジはまだまだ続きます。

作品

菊の被せ綿

2014.08.21

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このところ、通常業務の帯を織るのと、飛び込んできた「菊の被せ綿(きせわた)」を染めるので、大わらわ。
これは、茜を煮出しているところ。
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ほら、こんなに立派な染液が取れました。染料となった茜は、被せ綿を頼まれた先から送られてきたもの。とても古かったし、色が出るか心配だったけど、何度も洗ってきれいにして煮出したら、がんばってくれました。茜、すごいぞ!
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真綿をこのように染めています。まだまだ試し染めです。
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濃度を変えて、何度も試しをしました。見本をいただいているので、その色に近づけようと必死です。めざすは、真っ赤と真っ黄です。
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染め直し。酸性染料の力も借ります。
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これでどうだ!(って実はこのあとも、色味を近づけるため、染めは繰り返されるのでした。悪戦苦闘の最中です。)

水戸岡鋭治さんの展示会。本も読んだよ。

2014.08.17

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熊本からこっちに戻り、はや、一週間。すっかり通常業務なのだけど、今頃、疲れがどっと出ているのは、これはやはり、寄る年並ってことでしょうか?
この一週間で、本を2冊読みました。熊本の現代美術館で買い求めたものです。
熊本市現代美術館では、「水戸岡鋭治からのプレゼントーまちと人を幸福にするデザイン展」を開催してました。水戸岡氏は、JR九州の新幹線とか、ななつ星とか、とても有名なデザイナーです。
帰省時にこれをやってるってことは、知っていた。しかし、行けるか?つか、行くか?私、乗り物とか、ほとんど興味ないし、、、
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でですねーー、実は短時間ながら2回も行っちゃいました。1回行って、もったいなさ過ぎて、時間を見つけてもう一度。本当にこれは、水戸岡氏から全ての人に向けた「プレゼント」でした。
子どもたちは、ただただ楽しく目を輝かせているし、大人は、ここまでの仕事をひたむきにやり遂げる、仕事哲学とロマンに打ちのめされたのでは、、、、私はほれたよ。仕事とは、こうあるべし。買ってきた本にも、書いてあったよ。
「あと1%だけやってみよう」とか、「それが出来ない理由はどこにもない」とか、「次世代が幸せになる仕事でなければ意味がない」とか。
もいっちょ、氏の真骨頂、「とことん試行錯誤すれば見えてくる」「デザイナーは公僕であれ」「経済は文化の僕である」などなどなど。
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うーーん、私もがんばります。水戸岡氏の数万分の一でも、一歩一歩やっていきます。
写真は、今回までは、内輪のお祝い事で失礼します。私が撮ったベストショット。やっぱ、りょうくんに負けてるわ。

ベストショット

2014.08.13

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今回の帰省中、デジカメでバシバシ写真を撮りました。家族にも、勝手に撮ってよと言ってカメラ渡してたら、知らぬ間に1000枚近く撮れてた。で、ベストショットを選ぼうと思ってつらつら見る。以上の5枚が候補だなあ、、、と。
ショック!これら、すべて、私が撮ったんじゃない!それもカメラマンは同一人物!
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ジャーン!撮ったのは、甥のりょうくん、7歳です。いやあ、いい写真撮りますねえ、おばちゃん、完敗です。
りょうくんは、いとこのひなちゃんのエスコートもこなすジェントルマンです。
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ほら、ここでも、りょうくんは、ひなちゃんのことをしっかりエスコートしています。
あ、ついでながら、私の髪型にもご注目ください!生まれてはじめて、夜会巻きしてます!!!あげてくれたのは、幼なじみのチャコちゃんです!

帰省してました

2014.08.12

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ちょいと熊本に帰ってきました。ここは羽田空港。空港っていいよね。好きだわー。
さあ、これからフライト。いつもの通り、さっぱり気ままな一人旅です。
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が、帰った先は、ちっとも気ままじゃなかったよーーー。カオスでした。ちょー久しぶりに大家族が結集です。
おかげさまで、両親が金婚式、父が喜寿のお祝いを迎えました。そのお祝いに、四人姉妹と、婿たちと、孫四人が駆けつけました。みんなそれぞれの事情と台風を乗り越え。
義弟の一人は飛行機が欠航、宴席には電話で出席。これがただひとつの残念事項でした。
ふるさとはいいなーー、家族はいいなーーって思った数日間でした。

Pure heart Michi、全容あらわる。

2014.08.10

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昨年の今ごろは、アトリエ森繍さまからご依頼の ONLY ONLY に、一生懸命とりくんでました。日本刺繍の大家からのご注文に身震いしながら挑んだものです。鍛えていただいた、育てていただいたと、なつかしくうれしく、思い出しています。
そうしておりましたら、なんと、お写真をお送りいただきました!!!ひゃーー、感動!!!
これは、仮絵羽仕立てもせずにお納めしたので、形になったのを初めて見ました。うっわー!
この写真、撮るの相当お手間だったと思います。どんなに時間とエネルギーが掛かったか、、、、想像するとクラクラします。Pure heart Michi よ、よかったね、こんなに大事にしてもらって、、、生みの親の私はとてもうれしいよ。
しかしながら、これで良かったのか、もっと出来なかったのか、、、と問わずにはおられません。持てる力を全て出し切ったとは言い切れますが、もともとの力が極少なので、、、。
もしよかったら、このお着物のメイキングも、読んでみて下さい。時間をさかのぼっていただけると読みやすいと思います。こちらです→
作品ギャラリーにも載せてます。こちらもぜひ→
あらためまして、アトリエ森繍の森康次先生、佐藤未知さん、本当にどうもありがとうございました。おかげさまでなんとか、織り続けています。

真綿を染める

2014.08.07

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ちょいと頼まれまして、草木染めで真綿を染めました。ふわふわしてて、かわいいです。さすが、真綿。
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何にするかと申しますと、重陽のお節句に、菊の花にかぶせて、夜露をとるのですって。その綿で体を清めると長生きするのですって。
おお、そんな故事があったとは、知らなかったぜ。
染料は、写真の左下から右に向けて、エンジュ、アカネ、スオウ、左上から、フクギ、アカネの薄め、ヤマモモ。

現在の経糸

2014.08.05

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これ、今、張ってる経糸です。全部、きびそ糸。太細の差が激しくて、ももけて、ももけて、ものすっごく織りにくい。織りにくいのは分かってたから、糊の付け方をそうとう工夫したんだけどな。およばず、、、
これをどう御するか。糸の良さと特性を、もっともっと、バーンと表現したい。
これを、八寸帯、半幅帯、角帯に発展させたいのです。もうひと工夫だ。

お届け後に、

2014.08.02

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こずさまのタブロー、無事に、お手元に届きました。3日前の話し。
私、今、しみじみしてる。
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こずさま、到着してすぐ「感動とお礼を」って、メールくださった。
「緑と黄色が優しいね」と。「ふんわり馴染むよ」と。
お部屋の「床の焦げ茶と白い壁によく合うよ」って。
「美保子ちゃんの愛情・友情がひしひしと伝わってくるよ」って。えへへ、うれしいね。
「ブログの写真もぜんぶ緑だったね」とも。そうなのよ、よく気付いてくれました。こずさまのイメージをつかむのに、緑を求めてさまよいました。
そして、「喜びちゃんと伝わってる?」「今、話せる?」
もちろん!あまり、話すの得意でないのだけど、この電話は、よかったなあ、、、、、感激した。
「大切に一緒に暮らすね。ありがとう。」って最高のお言葉いただきました。
こずさまストーリーは、ここではこれで終わるけど、どんどんふくらんで行くんだろうなあ。私の知らないところで。ときどきは、こずさまが教えてくれるかも。楽しみだ。
いい機会をいただき、いい仕事をさせていただいた。ありがとう。
写真は、お届け直前に我が家で撮影。お手紙を添えて、向かわせましたよ。

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