吉田美保子の some ori ノート

青い空

2014.07.12

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今日は、カリフォルニアかってくらいの(行ったことはありませんが)、完璧な青空でしたね。湿度は、多湿で有名な故郷熊本もまっつぁおって程で、くらくらになりました。(こちらはモンスーンアジア)
暑さと湿度で、関東一円、もしかしたら日本全国、なかなかしんどい一日だったと推察します。
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そんな中、私は蒸し作業と、染め作業をしておりまして、日付が変わった今頃、やっとエアコン入れて、人心地ついております。
糸染めって、時間が染めてくれるところあるから、夜ご飯食べながらも、お風呂はいりながらも、続行するのです。そうすると一日で終わったりもできる。ある意味、効率的とも言えましょう。
大きなタンクに一日中、お湯が沸点をキープ。梅干しなめながらがんばりました。
(アイス食べたかった〜。でも暑くて買いにいけなかった。ご褒美にやせればいいけど、そうはいかない。)

着物でおでかけ

2014.07.09

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チャンスがあれば、出来るだけ着物でお出かけしようと思ってる。なかなか出来ない現実もあるけど。
駅でも電車でも、着物の人がいたら、目線だけで追う。目的地にはたいてい着物の人がいる。
目的地がパリッとした場なら、パリッとした着物姿の人が多いし、くだけた場なら、それぞれ自由な着姿となる。道行く人は、もちろんそれぞれ。私は持ってる数が少ないから、季節で変えるのが精一杯。どこにでも同じ着物で行っちゃうんだけど。
で、最近思ったのは、必ずしもパリッとした着物がいいって訳でもないね。パリって言うのは、新調してすぐだったり、格式があったりってことだけど。
年期の入った感じもよいなあ。前帯の下のところが少々すり切れたりしているのをみると愛おしくなる。何回も何回も締められ、いろいろにお出かけし、もしかしたら前の主との思い出が。
帯揚げがちょっと汚れていたりするのもまた良い。生活に溶け込んでいる。特別じゃないんだって思う。
着物と一緒に自分も育っていければなお良い。そうありたいものだ。
*写真と文章は特にリンクしてません。着物きて写ってるのがこれしかなかった。左はいつも同じ着物の人。右はたくさんお持ちで豊かな着物ライフの人。

くりさま、お納めしました!

2014.07.08

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ずっとずっと取り組んで来た、くりさまの着尺と羽尺、それから羽裏をお納めいたしました!
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くりさまとメールのやり取りをしていて、「素敵なコンセプトにもとづく色、染料、デザインで感激しました。」とおっしゃっていただけました。
イタリアに留学されてアートを学ばれたくりさまが教えてくださるには、デザインやセンスという意味の言葉を、イタリア語では、構想や方向という意味でも使うそうです。
「ヨシダさんの構想の矢は毎回、注文主の希望である的をはずすことなく、的中率120パーセントです。」とまでおっしゃっていただけました。感無量。ONLY ONLY の真髄ここにあり。
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今回の制作にあたって、私が心に刻み込んだキーワードは、「くりさまのご主人様が50歳の節目を迎えられたこと。」「くりさまのお父様がお正月に毎年和服をお召しで、そのお姿をカッコいいなと思っておられたこと。」「くりさまご夫妻、ペットの2匹のわんこと、いいファミリー関係を築いておいでだということ。うちの一匹は、ブリーダーで種犬として長く使われて、人を信用しないワンコであったってこと。それがくりさま夫妻の愛情で、やっと穏やかな表情をする幸せなワンコになれたってこと。」
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だから私は、くりさまご一家が、連れて行って下さった筑波の蚕影神社の鎮守の森で、青空のもと、栗ちゃん、柿ちゃんが、駆け回って遊んでいる、そんな幸せな光景を思い描いて織りました。
栗ちゃんの着物と羽織、柿ちゃんの羽裏。青い空。くりさまの印象的なブルー。
くりさまストーリーは、ここからお読みいただけます。時系列をさかのぼって下さると読みやすいです。
ご注文いただき、じっくり取る組む機会をいただけましたことに、くりさまご一家に深く感謝いたします。

羽裏、染まった!

2014.07.06

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くりさまの羽裏、図柄はロスコ。スカイブルーと大地の色の染め分けに決定しました。せっかくだからすべて草木染めで行きましょう。
これは、クチナシの抽出液でブルーを染めているところです。ふわっとした空。天高く、秋の空かな。
注文主さまのくりさま、アーティストでらっしゃって、印象的なブルーを使われます。それを見て、いいなって思ってたこともあり。くりさまご一家が、青い空の下、一緒に過ごしているってイメージもあり。
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空が染まったら、今度は大地。柿染めです。栗染めの羽織の裏が柿染め。くりさまご一家、2匹ワンちゃんがいて、一匹が栗ちゃん、もう一匹が柿ちゃんです。一家勢揃い。
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クランプでガシッと締めます。
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これは媒染が終わって、最終の染め工程。
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染まった!

昨晩のこと

2014.07.05

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とつぜん、はっちゃけてる自分の写真で、失礼します。面白い写真、撮ってもらったので、ついつい、こちらにもアップ。
昨日は、同窓会の会員PR班の打ち上げでした。楽しかったー。リラックスしたーー。28年ぶりに再結集して、みんなで苦労して作り上げた同窓会。ひと仕事成し遂げたよね、私たち。がんばりました。
同窓会の仕事、やったこと、ちゃんと評価してもらっててうれしかった。それ、聞けてよかった。「もっと出来たはず」ってついつい思っちゃうのだけど、救われた思いしました。やるだけやった。幹事の仲間にしてもらって、本当によかったよ。
この28年、みんなそれぞれ、いろいろありました。そんな話しもやっとしました。それぞれのタイミングで、熊本を出てこっちに来て、それぞれに乗り越えて来たよね。いいことばっかりじゃなかったよね。これからだって、不安だよね。それでも、一歩一歩、がんばりましょうぜよ。人生ってそんなもんかな。それがやっと分かって来たお年頃か。
来し方行く末に思いを馳せながら、みんなそれぞれ、飲み過ぎました。大酔っぱらいして、終電近くで帰ってきました。
写真は、卒業写真の私と昨日の私です。すごいでしょ、卒業アルバムをスキャンして、アップしてくれてるのです。びっくりね。おはずかしー。

くりさまの羽裏

2014.07.02

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さあ、満を持して、くりさま、再登場です!
実は、くりさま、羽織と着物を織らせていただきましたが、羽裏も染められないかとお聞きくださっていたのです。それも、先日作った、柿の染料を使って。それで、ここんとこ、その試し染めをしつつ、模索していたのです。
羽裏とは何ぞやってことからいろいろ勉強しました。色柄のことや素材のこと。現代の額裏を作ってやるぜよー。おー!
くりさまとも「ジャクソン・ポロックのドロッピングみたいのなのは?」とか「ロスコ風は?」「スペインのアルハンブラ宮殿は?」などなどのやり取りが。
それで、生地を探して、京都の生地問屋さんから、手に入れました。で、早速、熱湯で余計な成分を洗い流して、干しています。(上の写真) うーーん、いい布。
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これ、本番の布。5cmほど切って、最終の色の試し用です。同じ布でないとね。本当には分からないから。
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一部を板締めにして強く紐でくくって、白場を作ろうと思います。白場って深呼吸が出来る感じがして大事にしてます。
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こちらは、染め方の試しです。染めのタンクに張り付いているのは、手伝いにきてくれたmiwaさん。今日は一人でなくてよかったよ。ありがとう、miwaさん!

わらわらと、

2014.07.01

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7月になってしまいました。
最近は、落ち着かない日々を過ごしています。いろいろ物品購入の手配したり、試しをしたり、仕上げをしたり。わらわらです。
上は栗染め。試し染め。
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これは、アップし忘れてた。くりさま、ご入浴中(湯通し)です。これ、本日、湯のしから帰ってきました。
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悩みながら取り組んでた帯。これも入浴中。
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悩みながらの試し。ご注文いただいている八寸帯に発展させたいのだけど、模索中です。
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これは到来もの!!ありがとう!!!

池袋な夜

2014.06.29

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池袋に行ってきた。先日の大同窓会の、引き継ぎ準備のため。集合場所は、同窓の後輩がやってる居酒屋さんで、池袋の西口からちょっとの所。
私、5年前まで、この辺り、生活圏だった。このまま、この道を自転車で15分走って、右にちょろっと入った所の小さなアパート。10年住んでた。
何か必要なものがあるとか、ちょっと気分転換に、この辺りは良く来た。ここからちょっとの所に、おいしい豆腐屋さんがある。パン屋さんもある。
引っ越してから、はじめてだ。池袋、ウェストゲート。猥雑な所もなつかしい。
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先日の、脱法ハーブの自動車事故の現場があった。花やペットボトルがたくさん供えられてた。被害者は中国人の方だったな。この辺、外国人も多いのだ。外国で事故に巻き込まれるなんて、さぞ無念だろう。悔やんでも悔やみきれない。
同窓会の集まりでは、私、リラックスしてよくしゃべり、飲み過ぎました。みんないいやつ。同窓生はいいもんだね。酔っぱらって夜中に帰ってきました。

バルテュスの写真展へ行った

2014.06.26

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バルテュスの最晩年の写真が展示されていると言うので、三菱一号館美術館に行ってきた。
メイン会場から離れた、小さなの展示室。ポラロイドで撮った写真がたくさん。同じモデル。似たようなポーズ。例の、あの、バルテュス特有の、少女の肢体。ピンぼけがまた良し。
そのたくさんの写真、少しだけアングルを変えたり、影の出方を変えたり、モデルの手の位置を変えたり、、、、ごくごく微妙に変えて、何枚も何枚も。空気を変えて、撮ったのかな。
バルテュスの絵は、1940年代とか50年代とかのビンビンな緊張感のある作品に惹かれてて、やはり最盛期ってもんがあるのかなって思ってたけど、ところがどっこい、最後の最後まで、この執着。少女に魅せられ続けた。執着し、形にして行った。すごいぜ、バルテュス。
バルテュス最後の写真」展は、9月7日まで、三菱一号館美術館にて。
写真は私。美術館にて。着物を誂えたのがうれしくて、何かと言うと着てまわってます。単衣の季節が終わっちゃう〜。

グランド・ブダペスト・ホテル

2014.06.24

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映画みてきた。グランド・ブダペスト・ホテル。いやーー、面白かったです!映画を観ることの最大の魅力は、異世界に連れて行ってもらえることだと思ってんだけど、そう言う意味では、最高に面白かったです。持ってかれました。
ヨーロッパの東側の、山の保養地の高級ホテル。時代は1932年。(1960年代と現代も、入れ子になってるんだけど、きらびやかで、次々事件が起こる1932年がメイン)
古き良き、おしゃれで、贅沢で、退廃的で、シニカルで、ブラックで、暴力的で、非合法なヨーロッパ。(あら?褒め言葉になってない?)
登場人物が、それぞれ魅力的。でも結局、誰も幸せじゃない。そのどうしようもなさも好き。人生に意味はないって思ったよ。あはは。
すばらしく、きれいな映像です。すべてのシーンが決まってる。色もきれい。おすすめ!!!
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サイトはこちら→。 私が行った回は、すごく混んでた。行かれる方は、空いてそうな劇場と日時を狙われるとよろしいかと。
写真は、表参道駅の千代田線の地下鉄のホーム。日比谷に向かうのに乗り換えた。

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