吉田美保子の some ori ノート

作品ギャラリー2014を更新しました!

2014.04.24

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作品ギャラリー2014を更新しました。ご覧いただければ幸いです。
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ふふさまの九寸帯「Breath for Spring」を新たに載せ、めとさまのお着物「colored wind」のお写真を、布の写真から、着用のお写真へ差し替えさせていただきました。いい表情されてます!
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更新、遅れてしまいました。やっとやっとです。失礼しました。
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きれいな色のいい風が吹き、春の息吹を感じている私。春だな〜。(もう初夏だって言わないで!)
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遅れながらもマイペースで進んでます。
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写真は、iPhoneの中から発掘された、ちょっと以前のもの。残雪の中に春を感じたよ。
もう一回リンクするね。こちらだよ。見て〜。

お知らせ

フリンジさんは本屋さん

2014.04.23

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今日のオヤツはこれ!おいしいコーヒーとクッキー、昨日、二子玉川の Fringe(フリンジ)さんでいただいてきたのです。
フリンジさんは、ただいま、本屋さんを開店されてます。店主麻子さんとその友人たちの愛蔵本が、読めたり、一部は買えたり。交換もできる。その場でコーヒーとクッキーも注文できる。極楽〜〜。
昨日、たどり着くのがけっこう遅くて、あまり長っ尻できなかったのだけど、それ、よかったかも。タイムリミットなかったら、いつもで居着けそうなくらい居心地いいです。半日は軽く居るね。リミットがなければ、エンドレス。
買ってきた焼き菓子、びっくりするくらいおいしかった。麻子さんのチョイスは、本当にすごい。
4月のフリンジさんのことは、こちらに載ってます。
私も本を出品させてもらってます。ブログに書いてくれてる〜。一部、タブローも置いてます。それも見てね!

栗を染める

2014.04.21

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くりさまのお着物、染めをはじめます。細かいことはまだ決められてないのだけど、今回は栗が大事だから、ある程度の糸を栗で染めてしまおう。
栗を染めると、ふわーっといわゆるマロン糸になる。なんとも言えないおいしそうな色だ。マロングラッセ、モンブラン、栗きんとん、そんなものを思い出す色。
これは染めはじめ、媒染していない状態です。
今回は、くりさまのダンナさまのだから、ある程度の濃さをお望みで、これからズンズン染めと媒染を重ねて行く。でもその前の、いっとうはじめに、こんな優しい色があるっての、いいよね。こういうのが、草木染めの良さかもね。最終的に目に見える色の前に、ベースがある。
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染めすすんできました。

栗の染料を取りながら、考える

2014.04.20

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すてきなホリデーから帰って、早速、栗の染料を煮出します。そのことは、ここに書いてます
作業をしながら考える。やっぱり、男性のお着物として、落ち着くのは、遠目には無地だろう。ただ、ペタッとした無地だと面白くないよね。くりさまのダンナさまは、もっと有機的な布の方が似合われるんじゃないか。
それで、くりさまにメールして、こんな感じはお好きかどうか聞いてみることにした。2011年の作品ギャラリー中程に載っている、「みかんの純真」と「みかんの恋心」。
これは、何色もの濃淡のみかん色を経糸に、自由な縞(縞らしくない縞)として入れていて、みかん色が基調だけど、緑やグレーも入れている。
ご主人様の着物は、このみかん色を、栗グレーに変えて、茶色系、紫系や緑系もいれれば、面白いかも。クリちゃんの茶色や、カキちゃんの黒っぽい色も入れてはどうかな。
そして、テクスチャーは、くりさまが気に入って下さる、2007年の作品ギャラリーの中程に載ってる着物、「経緯諸紬(たてよこもろつむぎ)」の感じで、真綿紬糸を多用する。
ふむー。どうだろう。メールでご提案。
くりさまからは、早速、「ご提案の件、賛成です。みかんの純真、好きです。緯経諸紬は、色もテクスチャーもとても好きです。」とのお返事いただいた。
では、その方向で動き始めよう。まずは経糸だ。

熊本県立濟々黌高校、東京同窓会のお知らせです

2014.04.19

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実は私、今年の前半は忙しいんです。高校の、東京同窓会の幹事の年が廻ってきているのです。私が通っていた高校は、卒業してからも、なんだかんだと繋がってられる、ちょっと特異な高校なのよ。実は自慢。
故郷熊本から、こっちに出てきて、四半世紀は過ぎてるよね。去年の夏頃から、何だかんだと、集まりを持ち、旧交を温めつつ、準備が進んでます。私は、当時から、あまり人と仲良くすることが得意でなかったのだけど、なんか、仲間に入れてもらえてて、今さらながら、濟々黌でよかったなーって思ってる。役には立たないタイプなんだけどね。
で、今夜も会員PR班のミーティングに参加してきました。パンフ・渉外班も集まってたはず。協賛広告のお願いに、出向いていた人もいたはず。みんなすごいなあ。
私はいつも、原則ひとり行動なので、力を結集させたり、人を動かしたりするの見てて、ほれぼれしています。かつ、やっぱ、私は、一人でやって行くタイプの仕事しか出来なかったかなと思ったり。
いやはや、人生は面白いと思います。
ここ読んで下さってる、同窓生の皆さま、昭和11年卒の大先輩(昨年参加の最長老)から、平成25年卒のピチピチまで、5月24日土曜日は、ぜひ、濟々黌の東京同窓会にご参集ください。下のバナーからサイトに飛んでね。

*ロゴ、カッコいいでしょ。同窓生のデザイナー、渡邉善文くん作です。
*サイトを作ってくれたのは、同窓生の河瀬徹くんです。

くりさまのご主人

2014.04.17

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いよいよ、くりさまご一家と、お会いできるチャンスがやってきました。去年の11月23日のことです。くりさま一家は、休日のこの日、一日使って、歓待くださいました。
ご主人さまとも、はじめてお会いしました。この方の着物を織らせていただくのね。
あたたかい、ゆったりした印象の方です。一緒にいる人を、優しい気持ちにさせる。
きっとお着物も、きっちり平坦に、四角四面に織るより、自然でおおらかで自由な感じを持たせた方がいいんじゃないかな。色味もこっそり、たくさんまぜようか?
その面白さを着こなして下さるんじゃないかしら。それに、そっちの方が着てて楽ってことにならないかな。
この日、くりさまご一家に、蚕影神社って、筑波郊外の里山の中のひなびた神社に連れて行っていただいて、それがとても良かったのだけど、神社のある森(山?)は、雑木林で、いろんな色がまじってて、きれいだなって思った。
その雑木林に、クリちゃんともう一匹のペットのカキちゃんが走り回ってるイメージの着物はどうだろう?
ご主人さまは、この日は、カジュアルな服でらしたけど、洋服も、キッチリしたスーツより、今日みたいなラフな恰好の方が似合われると思った。お正月にお召しになって、気恥ずかしくない感じのカジュアルさはどうだろう?
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クリちゃん色の茶色をメインにするのはいいんじゃないかな。クリちゃん、抱いてらっしゃるの、お似合いだもん。
この日のことは、ここに書いてます

栗がきて、そして試し染め。

2014.04.16

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2013年9月25日に、くりさまからいただいたメールには、こうも書かれてました。
「こちらは栗の産地でもありますので、草木染めの材料は調達できます。」
おお!せっかくなら、地元の栗を使った方がいいでしょう。ぜひお願いしますと返信しました。
しばらくした頃、ドーンとすてきな宅急便が届きました。そのことは、こちらのブログに書いてます。
早速、染料を取ります。そのことは、こちらのブログに
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このとき作った試し染めは、このようになりました。
さあ、これをどう料理して行きましょう?

秋桜きもの塾に行った。

2014.04.15

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先日のこと、中谷比佐子先生の、「秋桜きもの塾」に出かけてきた。
いつも秋桜舎からいただくお便りに、「きもの塾」のご案内を見た時に、「これは!」と思いました。まず、お習いすることは、「自分の体を知る。それぞれの骨と筋肉の動き」とあるのです。
白状しましょう。私、今まで、いつもいつも、「ちょっと違うんだよな」って思いながら着ていました。着物の本など読むと、着物は体の調子を整える、など書いてありますが、ちっともピンと来ていなかったのです。腑に落ちてない感じを持ったまま、うー苦しいーと思いながら着たり、はじめはきれいに着ても、あとで衿がパカパカになったりしていたのです。
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でね、思い切って行って、すごく良かったです。
「きものを着るということは、自分の身体を知ること」「着付けの基本は、骨を美しく動かすこと」
テキストからの引用ですが、そうなのよ、そう言うことを本当に体得したいのよ。
それでね、衿がパカパカいってた訳も分かりました。私の鎖骨がそういう形をしているのだって。ひとりひとり骨が違うんだから、着付けも違って当たり前。私のような鎖骨の人は、衿が広がりやすいから、それをどうカバーするかが着付けの力。それは私だけの着方だし、他の鎖骨には必要ないのだ。そっかーー。
身体を知り、骨に聞けば、中谷先生おっしゃるところの、「身体が喜ぶ着付け」ができるかな。がんばろう。
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全体図。

くりさまは、クリちゃん!

2014.04.14

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それから、くりさまとは、8月、9月とメールがときどき行き交いました。メールの文章から、少しずつでも、お着物のイメージが拾えないか考えつつです。
布の風合いは、真綿紬糸を多用して、ふっくらほっこりさせることは確定しました。緯糸はもちろん、経糸にも紬糸に極細の生糸を絡ませた糸を使って、経緯諸紬の風合いに持って行きます。
しかし、色の方向性がなかなか出てきません。ご主人様はすでに青い大島紬をお持ちだそうですので、それとは違うお色味ではどうでしょうとはご提案しましたが、その先に進めないまま、時間は経って行きます。慌てて決めることはないと、私もゆっくり構えています。
くりさまは、草木染めがご希望です。さあ、どうしましょう。
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そして、2013年9月25日、くりさまから、一通のメールが届きました。曰く、
「やっとひらめきました!主人の着尺の色は、愛犬クリちゃんの「毛の色」でお願いします!」
「ところで、染めに栗は使用できますか?」
「全体的でなくても、一部分だけでも、または白髪のようにばらしてでも入れていただけるとうれしいなあ」
おお!ご主人さまのお着物の色は、愛犬クリちゃんの色。それを栗染めで作る。おお!!面白い。受けて立ちましょう!
*写真が、今回の主役のクリちゃんです。

影山秀雄展、中国少数民族のデザイン展。

2014.04.12

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展示会ふたつ観てきた。出る用事の合間に、パパパッとだったけど、観てよかった。いい布見ると、リセットされるもんね。
まずは、「影山秀雄展」。織りの見本のような展示会で、ああやっぱり手織りの物はいいなあとしみじみ思いました。影山さん、伺うと、丁寧に何でも教えて下さるんです。織物への大きな愛を感じます。
ギャラリーを出て、銀座の街を歩きはじめたら、向こうから、着物姿のすてきなご婦人が歩いてくる。えっと、どこかでお会いしたような。思い出せないけど、、、藍の織りの着物に織りの八寸を銀座結び。さりげなくてカッコいいなあ。すれ違って、あ!影山さんの奥様だ!さすがの自然な着こなし。愛あふれる着物姿でした。
「影山秀雄展」は、銀座一穂堂にて、明日13日まで。
それから、自由が丘の、岩立フォークテキスタイルミュージアムで、中国少数民族の布を観ました。ここは、本当に布好きの聖地ね。すごいなあ。人間が布に出来るすべてのことが、本当にやりつくされてるもんね。民族衣装はエネルギーのかたまりだ。
たまに、見ないとダメね。人間がなぜ布を作ってきたかというに、戻れる。
「中国少数民族のデザイン」展は、4月19日まで。木金土のみ開館。
*写真は我が家。染め場兼台所。撮影は、天野志穂実さん。

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