吉田美保子の some ori ノート

織りはレムニスケート曲線なのだなあ。

2013.09.02

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アトリエ森繍の佐藤さんのお着物、毎日せっせと進んでいます。
ここは、衿の部分。無地場です。
織っていて、この前教えてもらった、「レムニスケート曲線」を思った。
レムニスケートって、ふたつの曲線が、同じ大きさでバランスを保っているっていうのが、たぶん大事なんだと思う。
今、目の前で、現れてくるこの布のレムニスケートとは?
森先生の思いと、佐藤さんの思い。
森先生の思いと、私の思い。
佐藤さんの思いと、私の思い。
佐藤さんを輝かせる着物であるということと、着物としての完成度。
蚕が吐いてくれた絹糸を生かすということと、素材を制御して目標に近づけるということ。
計画通りに進めるということと、インスピレーションに身を委ねるってこと。
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そんなことを思いながら織ってます。

青田五良の掛け軸、見参かなう

2013.09.01

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この掛け軸、青田五良の作品です。いいでしょ、いいでしょ。
とっても不思議なご縁に導かれて、拝見して参りました。伸びやかで繊細な、青田の息吹に触れたように思いました。掛け軸の表装に使っている紙も青田の染めだそうです。昭和のごく初期の、熱い文化を感じました。
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くるくる巻くとこんな感じ。宝物ですね。
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この宝物を持っていらっしゃるのが左のお方。青田五良でネット検索して、私を探し出して下さったのです。銀座もとじさん経由で、電話でお話して、とことんお優しい方だなあと思いました。青田がつなげてくれたご縁だなあ。
本当にどうもありがとうございました。

まだまだー!

2013.08.29

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アトリエ森繍さまの佐藤さんのお着物、ジリッジリッと進んでおります。毎日毎日、目標を決めて。
「今日は何尺進もう」「この柄終えよう」「小管(こくだ)何本空けよう」「機草(はたくさ)何枚落とそう」とかとか。目標達成が日々の支えです。くじけないわっ!
ちなみに写真は、右の後ろ身頃の裾に近いところを織ってます。
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織りたての布に小管に巻かれた緯糸を乗せてみる。経糸が白いから、緯糸の染めは結構しっかり強めです。
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経糸と綜絖はこんな感じ。

作品ギャラリー、加えました!(ひとつだけ)

2013.08.28

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作品ギャラリーに、アップしました。パソコン能力の低いので、やっとやっとです。それもお力を借りて。2013年のページです。タイコが出てます。みてね。
この作品は、作ったのは2012年ですが、最近お締めいただいた姿を拝見し、とてもとても感激しました。そう、これっ!
うれしかった。

お知らせ

さえりさん、きたる。

2013.08.23

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旧い友達のさえりさんが、我が家を訪ねてくれた。遠くから、暑い中。
さえりさんと私は、かれこれ、25年の付き合いではなかろうか?若気の至りで大学を中退して、エジンバラの語学学校で会ったのが、出会いだから。
初めて会ったときから、インパクトの強い人だ。自然と医療とアートを融合する人なんだなあ。さえりさんが来てくれるんならと、「bass」を買っておいたよ。イギリスのビール。
しゃべってて、ここんとこの、私の「10周年&サイトオープン」関連の話となり、
「なんで、ロゴをレムニスケートにしたん?」と聞かれ、「?」となる。えっと、ロゴはね、織りで一番大事な綾を表してるんよ。無限大のお印でもあるし。
ところで、レムニスケートって何?はじめて聞いた。
で、「レムニスケート」について教えてもらった。
レムニスケートって、海が凪いでいるときから、だんだん波が出てきて、その波がどんどん大きくなり、連なって打ち寄せる、その連続する波動のことみたい。(ちと違うかも)
内と外が、連なる。過去と未来が連なる。宇宙からも、自然からも。
うーむ。染織吉田のロゴ、よかったみたい。
織りって、すごく神秘なのだ。ただ、私は、そこをあまり追求しないようにしてる。普通に毎日機織りしてて、いつか体得したいと思ってる。
写真は、綾。織りの要。今織ってる、アトリエ森繍の佐藤さんのお着物の。

織ってます

2013.08.21

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アトリエ森繍さまの佐藤さんのお着物、佳境を迎えております。写真は、上前の裾から一尺あたり。ひざのちょっと下。
上前の裾から二尺くらいまでは、とても目立つ部分です。緊張しつつも、伸びやかに行こう!
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計画通りに織るのですか、24丁の杼のうちどれを選ぶかは、ちょっとしたアイディアや即興や気持ちによります。
例えば、地の黄色を織っていても、それが目立つ場所か、あるいは目立たせたくない場所か。
裾の方からご説明いたしますと、裾を織るとき選ぶ糸は、ズバリ軽く薄めの糸です。って同じ地の黄色の中からチョイスするのだから、ほとんど変わらないのだけど、でもやっぱり違うのです。気持ちの違いかもしれないけど、それは着物になったときの着姿に影響すると思っている。
例えば、裾には、節はなるべく入れないようにしています。そこに人の目を集めたくない。重力のない印象にしたいのです。ボテッとしないは、大事と思ってます。
裾の上に目を移しますと、そこは見せ場と言われる部分。上前の身頃、衽には、特に力をこめます。他の部分を織ってても、緯糸にいい節が出てくると取って置いて使ったり。バランスの比重を大きく、大きく。
その上は、お尻ですので、目立たせません。でも、丈夫さは一番必要。後ろ身頃の話だけど。それで、糸も少々太目を詰めて入れ、しっかりしっかり、一越一越。
その上は、おはしょりと揚げ、何より帯の下だし、何重にもなるところ。じゃまにならないよう、すっきり淡々と。でも、ここは、佐藤さんの体のど真ん中です。大切に大切に包み守る。見えない所だけど、大事なのです。
その上は、前身頃の話だけど、胸のあたりで、これまた見せ場。お顔の近くだから、特にきれいに。衿もそうね。輝く糸を意識して入れる。お顔がパーッと輝くように。
「なんだか、元気になるのよね。自信も持てるし。この着物、着てるとね。」って、いつか、佐藤さんが思ってくれたら本望だ。

緯糸のこと

2013.08.18

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今回のアトリエ森繍さまのお着物の、緯糸(よこいと)について、少々ご説明。
緯糸は、全部で、24種類です。24丁杼で織ってます。
色別に列挙してみますね。上の写真が黄色系。13種類。面積が多いですからね。単調にならないように、濃淡、太細、つるつるホッコリ、いろいろです。
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白は5種類。効かせ色だし、あくまで白く。一種類だけ、ほんの少々、青みがかってます。(←これが真っ白に見えるキモ!)
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緑は6種類。グラデーションをきれいに見せるのに、緑に特に気を使いました。色別は以上です。
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それから、糸の種類別に列挙いたしますと、上の写真が、メインに使った、ぐんま200の生繭座繰り糸です。10種類に染め分けています。緯糸全体の80%以上はこれらの糸になりますなあ。ツルツルピカピカで、とてもきれいな、ふっくらした糸です。
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この14種類の糸が、それ以外の糸です。糸の種類は、生繭座繰り糸の少々太目や、細目の真綿紬糸など。布に表情がでますし、何より丈夫にもなります。
以上、24のチョイス。目の前で、自分の手で糸が布になって行く。

さあ、いよいよ!

2013.08.15

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昨晩、糊をつけた糸を巻きまして、さあいよいよ織りますよ。
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どの杼にどの糸を入れるかも周到に考えます。メインで使う糸は同じ種類の杼にいれて、見なくても触るだけで分かるようにしています。糸量の計算ももう一度。慎重に、慎重に。(算数苦手です)
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袖の部分を織ってます。
12時に手をとめ黙祷。

最終の準備段階にかかってます

2013.08.14

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森繍さまのお着物、最終の準備に掛かってます。準備完了してしまうと、もう変えられないこと多いから、今が本当に腸捻転になるくらいの悩みどころ。
写真は筬を入れ替えているところ。試し織りの時は鯨尺53羽でしたが、52羽に入れ替えています。実作業をしてるのは、手伝いにきてくれた shizu さん。
実はこの後、織ってみて、もっと良くしたいと13ヨミって筬に入れ替えたのです。そしたら良くはならなかった。それでまた52羽に入れ替え。(暑い夜の夜なべ作業、ちょっと自虐的で酔い痴れる)
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地の黄色を、少し濃い色で変化をつけたいと、黄色を新たに一綛染めました。すでに用意した濃い目の黄色を多用して変化をつけようかとも思ったけど、それではきれいな布目にならないと判断。さらに一部の黄色、綛に戻して染め足しました。おとなし過ぎないように。白っぽいイメージにならないように。目指すは、きれいな黄色の着物です。
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黄色を染めたら、緑も染めなきゃ。緑が弱いと全体に弱くなりそうで嫌だった。ホンの少々しか使わないけど。
控えめでありながら、ちゃんと主張がある着物を織りたい。きっと佐藤さんはそんな人だと思う。
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うぃー、やるだけやったぜ。やるだけやれば、心は自由。

熊本ゆかりの染織家展、打ち合わせでした

2013.08.12

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本日は、「熊本ゆかりの染織家展」の企画者で着物ライターの、安達絵里子さんと打ち合わせ(という名のデート)でした♡。(って唯一の夏休みです)(打ち合わせだけど)
場所は、東京国立博物館。法隆寺館で待ち合わせだったのだけど、その前に観ちゃおうと早めに出かけた、「和様の書」展でばったりお会いしました。
(写真は本館の天井)
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「和様の書」、書道はさっぱりの私ですが、1000年前の書の美しいこと!力強いこと!
書は教養だったのだろうか?
いや、、教養とか、文化とか、芸術とか、、そんな安易なカテゴリーを超えた、生きることそのものみたいな力を感じました。
(写真は本館の内線電話。展示物じゃないと思うよ)
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東博に7時間くらい居ました。そのうち3時間は、打ち合わせだったにせよ。東博いいねえ、満喫しました。
その後、不忍池のほとりを歩いてアメ横へ。伊勢音って鰹節屋さんに。ここの鰹節削りを使ってて、かんな研ぎのサービスしてくれるのです。待ってる間に一本買って、地下鉄の駅に歩いてたら、雨が降り出した。

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