吉田美保子の some ori ノート

平山ふさえさん、下地康子さん

2014.05.29

DSC_3328.JPG
染織家の平山ふさえさんと、下地康子さんが、我が家を訪ねて下さった。平山さんは、芭蕉布の聖地、沖縄本島の喜如嘉在住の作家さんです。下地さんは、関東在住ですが、ご出身は沖縄。
我が家に沖縄の風が吹きました。暑くなりましたし、沖縄からの風、心地よかったです。
三人で、アツく染織を語りました。いやはや〜。
織りを専業で続けていくことの大変さは暗黙の了解なのですが、お二人ともそれを自然に引き受けてらっしゃると言うか、、、覚悟と心意気を感じました。
すてきな作り手仲間です。お互い、がんばろう!
平山ふさえさんのブログはこちら。ぬぬぬパナパナ展に出展されてます。東京展は終わってしまいましたが、大阪はこれから。行ける方、ぜひ。
下地康子さんのサイトはこちら。国展で展示されてましたが、会期終了。あー、観に行きたかったなあ〜。
写真は天野志穂実さん撮影。このライトの下で、おおいに語り合いました。お酒も少々飲み過ぎました。

織りとコーヒー

2014.05.27

P1100119.JPG
くりさまのダンナさまの羽尺、ずいぶんと織り進んできました。表情が豊かな布なので、織っていて飽きません。経糸と緯糸がぶつかって、つぎつぎ現れる表情に、うわーうわーと驚きつつ、愛でつつ、織ってます。
でもものすっごく織り難いです。糸に風情があり過ぎです(笑)。
P1100155.JPG
うちの近くに、ぜにさわさんという、超高級コーヒー豆屋さんがあって、そこではマスターが、いろいろ解説しながら試飲させて下さるのですが、あるとき、正しい入れ方を聞いた私に、マスターがこう教えてくださいました。
「うちのようなレベルの豆はどうやっていれてもおいしいです。」
フィルターとか、湯の温度とか、挽くときの荒さとか、そういうことは些細なことだ。豆なんだと。豆に力があれば、どうやったっておいしいんだよと。
P1100169.JPG
そっかーーー。それは織りも同じかも。糸に力があれば、いい織物になるもんね。好き嫌いはあるけど、うっっわーー!いい布〜〜〜って風にはなる。

道具自慢

2014.05.26

P1100185.JPG
くりさまの羽尺、織り進んでます。今日は、ちょっと道具自慢。機張りといいますか、、伸子と言う人もいるけど、写真に写ってる布を張る道具、いいでしょーー!今回、デビューさせたのです。
これは、尊敬する染織家の影山秀雄さんの制作のものです。煤竹と皮のバンドで出来ていて、金具は使ってないのです。しなり具合が優しくて、布を無理やり広げてる感が皆無です。取り付けられている針が、布を差すのも絶妙な角度で、布に負担が少なく感じる。織りを知り尽くしている人が作った織道具。
んでもって、美しい。美しいものに囲まれて、美しいものを作りたい。
P1100156.JPG
実は、この機張り、織ってるときは見えません。実際は、この写真のように布の裏につけています。この方が私の好み。布の表情を見ながら織りたいから。上の写真は自慢のためにわざわざ撮ったヤラセです。
一寸くらい織ったら、その都度付けかえます。その感触にうふふふーってしながらね。

同窓会でした!

2014.05.25

10314585_592626250844630_6441776420142693278_n.jpg
昨晩は、我々、昭和62年卒が幹事をつとめさていただいた、済々黌東京同窓会2014でした。高校の同窓会。ものすごく本格的なヤツ。昭和17年卒の大先輩から平成26年卒の若者までが一同に集う一大イベントです。
大にぎわいで、まあ、成功と言えるのでは、、、というか、これ以上は出来ないよってくらい、がんばったよね、私たち。
丸1年、これに携わってきました。なんで、こんなに時間とエネルギーを取られるのだと思いながらも、リーダーに引っ張られる形で、コツコツ出来ることを、、、
みんな、すごいです。「ここまでするの?」ってことをやり切ったことの結集だったよね。ひー。
私は、ユニオン(団結)がどうも苦手で、今も昔も、なかなか上手く溶け込めないのですが、今回は仲間に入れてもらって面白かった。リユニオン、バンザイ!
10402815_593031944137394_5314533212593153678_n.jpg
当日は5時45分起き!お着物ですよ。うふふふー。
この日、私は生まれてはじめて、ヘアメークというのをやってもらいました。えへへ。中途半端な長さの髪を無理やり上げてもらってます。
私、今まで、一度もきちんとした恰好ってしたことないんです。成人式もしてませんし、大学は中退ですので卒業式もありませんし、残念ながら結婚式も経験してませんしね。あ、私、受験で、高校の卒業式も出てないんだ。式典は得意でないから、別に望まなかったけど、なんだかやり残した感、あります。
今回、そういう意味でも、同窓会の幹事をやりながら、なんだか卒業式みたいだなあと感じてました。

羽尺の緯糸

2014.05.22

P1100174.JPG
くりさまの羽尺、緯糸は10種類です。あ、写真には9種類しか写ってませんね。撮り忘れ。
ふっくらした真綿紬糸が基本です。真綿紬も、太い細いをまぜてます。細いのを3入れて、太目を1入れるくらいのリズム。もっと太いのは、一尺に一本くらいしか入れない。でも、必要。カッコいいから。
ほんの少々、つるっとした生糸も使ってます。その方が、着心地いいんじゃないかと思うので。
全部草木染め。あ、ひとつは墨染めです。
栗、矢車附子、蘇芳、ロッグウッド、マリーゴールド、墨といったところか、、あ、玉葱と山桃もだな。
これらを織りながら、まぜていく。まぜると言うか、、、、溶かす感じ。経糸に溶かし込んで、新たな色を作る。

さあ、織ります。

2014.05.20

P1100137.JPG
すべての準備が整いましたので、くりさまの羽尺、さあ織りましょう、織りましょう。
緯糸を入れると、心が浮き立ちます。立体物を創造している気になるのよね。特に今回みたいに、杼の入れ方のある程度のリズムは決めるけど、即興でどんどん作っていくときは。
自分の手の中から、布が生まれ出るのは、何度やっても感動する。
P1100110.JPG
いい布だなあ〜。自画自賛。

仲宗根みちこさん、新里玲子さんのトーク会

2014.05.19

写真.JPG
昨日、一昨日と、二日続けて、銀座もとじさんに伺いました。開催中だった宮古上布展のギャラリートークで、仲宗根みちこさんと、新里玲子さんが、お話される由、これは聞き逃せないぞ。
で、お二方とも、すっごくよかったです。引き込まれて拝聴していました。いやはや、苧麻を糸にして、それを布にするってやはりすごいなあ〜。伝統があって、その上で、ご自身独自の織物に昇華されてるし。いやはやー。
仲宗根みちこさんは、はじめの方で「私が織りたいものを織る」とおっしゃってた。で、終わりの方では、常にバランスを気にしながら仕事を進めて行くことや、ひとつひとつの作業をいかに慎重に丁寧に失敗せずにこなして行くかを話された。なるほど、自由にのびのびと織りたいものを織るには、同時に、厳しく締める所は締めないとね。
苧麻で太い細いをまぜたり、経に絣糸をまぜ込むときの、テンションの狂いを、機から降りて、後ろにまわって、直しながら織ってるって。その大変さ、分かります。大変だけど、それこそ、織りたい布なんだろうなあ。
新里玲子さんのトークも、面白かった〜。会場全体を引き込んでくれました。100歳で手績みをしているおばあの話しなど。苧麻の糸と宮古の女性がオーバーラップ。若いときは細い糸を績むけど、年を取ると太い糸しか績めなくなるんだって。それがまたいいんだった。八寸帯の糸に最高らしい。
「糸をいれて行くとき、ぜんぜん違う色を隣に持ってくると輝いたりするのよ。関係性ね。人間と同じ。」そんな話しもしてくれました。
「あこがれの宮古上布展」は、銀座もとじさんで開催されてましたが、18日で終了しています。
写真は我が家の近所。

羽尺、決定していきます

2014.05.17

P1090415.JPG
くりさまの羽尺、メインの緯糸が染まりましたので、混ぜ込む糸を決定していきます。緑みを感じさせるよう、隠し味を仕込むのです。糸の種類や太い細いもいろいろ。8〜9割くらいは、真綿紬の細目だけど、あとのちょっとで遊ぶのです。表情豊かで、着心地のいい、飽きない羽織になりますよう。
P1090873.JPG
糊がついてない分にはつけます。糊、つくらなきゃ。
P1090850.JPG
さあ、最終の小管巻き。実作業はmiwaさんがしてくれてます。

羽織の試し織り。2回。

2014.05.15

P1090878.JPG
さあ、羽織の緯糸が染まりましたので、早速、試し織りをば。ふむ、ふむ。写真の下っ側が着物、上っ側が羽織です。ふむ、ふむ。くりさまに画像をお送りしたら、お気に召していただけた感触。じゃあ決定しよっか、、、と思って、一晩おいて再度検討。
朝は色がクリアに見える。
うぅ、、、いやっ、ダメだっ。ダメダメ。もっと、着物と羽織の違い、出すなら出さなきゃ。今の状態だと中途半端。くりさまのご主人様、もうちょっとメリハリつけた方がお似合いになる。
P1090899.JPG
で、くりさまに、もうちょっとだけ濃くしたい旨お伝えし、緯糸に使う予定の中から、一部の糸を染め重ねます。染めて、媒染して、また染めて、洗って、糊付けて、乾かして、巻いて、さあ、再度の試し織り。
P1100026 2.JPG
ほら、こんな感じ。いいんじゃない。ほどよい色の差。織ってるのが羽尺。上に乗せてるのが着尺。これで行きましょう!

羽織の緯糸を染める

2014.05.14

P1090897.JPG
ロッグウッドも染料になりましたので、早速、クリ、スオウ、ヤシャブシ、と染め重ねて行きます。媒染は、鉄です。染めと媒染を重ねるごとに、真っ黒に近づいて行きます。
P1090926.JPG
鉄媒染は、鉄の成分が残ると、あとあと厄介なことになりかねないので、しっかり洗い流します。それに二層式の洗濯機の洗濯槽を使ってます。洗濯機として使うんじゃないよ。でかい洗い桶として使います。手でしつこく振り洗い。流水で、何度も水を換えて。最後は一晩、水にいれっぱなしにして、水をちょろちょろ出しっぱなしにします。完全に鉄を洗い流します。
P1090915.JPG
さあ、この写真の中央の糸が今回染めた糸。いい黒でしょ。左は栗染め。着尺の緯糸の予定。右の緑みをもった糸は色味を加えるための糸。
色が決まれば、もう一度計算をいれて、糊をつけます。

カテゴリー