吉田美保子の some ori ノート

落語会

2015.03.14

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昨晩は、落語会に行ってきました。「古今亭菊之丞・春風亭一之輔 二人会」。所は清澄白河。深川江戸資料館の小劇場へ。
落語、久しぶりで、るんるんです♪
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前座が終わって、菊之丞師匠が出て来たとたんに、ぷわーっと空気が華やぐ。さっすがだなあ。クリーム色だったか、明るい着物に、濃い青緑の半衿だったかな。座布団に座って、手をついて深くお辞儀するとき、ツヤっぽい首筋にドキッとする。それだけで、持ってかれる。ひと笑いさせてもらって、さあいよいよって、羽織をするっと脱ぐとき、ふたたびドキリ。
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お次ぎは、女形っぽい菊之丞師匠に対して、立役ぽい雰囲気むんむんの一之輔師匠。こちらは黒紋付。やーん、かっこいいー♡これまた、お辞儀や、羽織を脱ぐ仕草にドキドキである。それだけでいい気分にさせてもらって、あの笑い。至福でした。
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写真は、ブルーボトルコーヒー。清澄白河まで行くなら、偵察してこなっきゃと行ってきました。いまだに行列だったので、その場でコーヒー飲むのはあきらめて、並ばないで買える豆だけゲットしてきました。まだ飲んでないのだけど、すっごくいい香りです。楽しみ〜。

今日の出来事、前半(後半はありません)

2015.03.11

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朝起きて、寝ぼけ眼で、まず糸の世話。昨日染めた糸が、一晩タンクで、しっかり染液を吸って待っている。おお、いいじゃん、いい色だ。よく染まってる。洗ってベランダに干す。
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外に出て、辺りをジョギング。今朝は、南林間方面へ。
あ!あれは!!なんと、クリストが出現してた。
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大興奮で写メしまくる私。ミラーに写ってる。
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クリスト好きです。でかい現代アートが好き。すっとする。
今朝は寒かったね。水たまりに氷。クリスト、写ってる。(←違うっ!)
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ヨチヨチ走りなのに、ヘトヘト汗だく。うちに帰ったら、うまい具合に糸が乾いてた。色を観るためなので、完全に乾かなくてもいいんだ。うん、この色でいこう。そっそく糊付け。緯だからごく軽くね。
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干してる間に、朝ご飯。
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後片付けなどしていると、おお、糸があらかた乾いた。重量のない糸だと、乾きがはやいね。早速巻いて、すでに試しのブラッシングがほどこされてる経糸を織る。
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試し部分は、あっという間に織れる。うーん、もうひと工夫。考え直し。スケッチブックと色鉛筆。
そして第二回の試し。ブラッシングの一色目を染める。乾かないと、染め重ねられないので、この間に、郵便局行っちゃおう。
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歩いて行ける郵便局は4つあるのだけど、今日は、南林間へ。あのクリストが気になって仕方ない。日が高くなって、空気がかすむ。花粉が飛んでるのかな?
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いやあ、やっぱ、すごいわ。(ご近所現代アート!)行きも帰りも、引き続き大興奮。
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帰って、ブラッシングの2色目。乾かしている間に、昼ご飯。
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仕事に戻って、そわそわしてきて、ラジオをつける。なんか、一人でいたくなくて。しばし、ラジオに聴き入る。
皆と一緒に黙祷。

新作?

2015.03.09

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新しい帯、できました!
って大ウソよーん。
これは試し織り。今、傍らで、いろいろな試しを繰り返してます。これから取り組もうとしてるのは、もっと重厚な感じのするものですが、次の次の次くらいには、こういうのもいいかなあ。
どなたか、こんな帯、締めて下さいませんか?
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この試し織りは、この位の長さです。本番前にするこういう遊びが、何かを運んでくると思ってます。ま、何より、自分が楽しいしね。
このくらいから、ジリッジリッと完成度あげて行くのが、カイカン。

ジャック・ドゥミの少年期

2015.03.09

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昨日の夕方、ちょろんと抜け出して、映画みてきました。銀座のメゾンエルメスのル・ステュディオで。
「ジャック・ドゥミの少年期」。1991年のフランス映画です。24年前。私、この映画が上映されたの覚えてる。どこに住んでたんだっけ?岐阜かな?情報誌かチラシかなんかでみて、すごく行きたかったけど、行けずじまいだった。
「わたしは残しておきたい 輝くばかりのジャックの少年期と夢見るようなあのまなざしを」っていう、印刷された宣伝文句も覚えてる。
それで、この映画をやると知って、これは行かなきゃって思って予約をいれた。(無料だし!)
本当に「夢見るようなまなざし」だった。「輝くばかりの少年期」なのだ。両親と弟と、周りのみんな。優しいお母さんが印象的。ああこれこそが幸せだ。最高の幸せだ。
が、実はそんないい時代でもないのだ。戦争があり、ドイツ軍が攻めてきて、爆撃があり、疎開を余儀なくされ、貧しいし、直接描かれてないけど人が死ぬ。望む進路には障壁だらけだし、、、
そんな中で、「夢見るまなざし」を頑固なまでにキープするのだ。
ジャック・ドゥミは、夢をかなえて映画監督になった。15本の映画を撮ったんだって。で、59歳で死んだ。その直前に、奥さんのアニエス・ヴァルダがこの映画を撮った。人は何をやっても死ぬんだなあ。生きて死ぬなんてあっという間なんだなあ、などと思った。

 

オリジナル制作のご紹介

2015.03.07

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先日のこと、とても信頼&尊敬している方に、「ヨシダさん、オリジナルで作ったもの、ちゃんと紹介してないんじゃない?紹介しないと届かないよ」って言われました。
え、、、、言われてみれば、その通りだ、、、ブログにもほとんど書いてなかった。丁寧には全く書いてない。なんだか、身内のことをほめるみたいで、紹介するの苦手意識あったかもしれない。
届かせるために作ってるのに、これじゃいかんわ。本当は、サイトにもう一ページ作るのがいいのでしょうけど、それは時間がかかるので、まずは、すぐに出来ること。このブログ内で紹介していきます。どうかお付き合いください。
さあ、早速。
今日のご紹介は、八寸帯。ラブ・ロスコシリーズの「Pink & Green」。今年、「Pink & Green 2」を作りましたが、その元祖です。ロスコの静かで強い感じを出したくて作りました。ピンクとグリーン、モダンでしょ。
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前帯は、このように、グリーンがもう一段階、渋くなってます。緑と言うより、緑みを持った深い紺。
熱帯の透明な海の、タイコは浅瀬のエメラルドグリーン。お腹は深海に潜った感じでしょうか。
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全体を見渡すとこんな感じ。左の白線がだいたいお腹の中心。右の白線が、タイコ中心です。
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タイコ部分のディテール。糸は、絹100%。経糸には、玉糸、カンボウジュなどを使い、緯糸には国産のキビソも使っています。相当ワイルドです。存在感あります。
染料はブラッシングカラーは化学染料。緯糸は植物染料でヤシャブシで染めてます。糸のワイルドさと、染めのブラッシングカラーズがよくマッチしたと思っています。
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お腹の方のディテール。存在感あるけど、軽いです。330g。幅は8寸(30.2cm)。長さは1丈3尺7寸(5.17m)です。(長さはたっぷりです。お仕立ての際、手先を適宜切るよう仕立ての方にお伝え下さい)
この帯は、ただいま、染織吉田の手元にございます。お値段など、お気軽にお問い合わせ下さい。業界の方からのお問い合わせもお待ちしております。お問い合わせはこちらから→
どうかよろしくお願いします。

お知らせ

Rhythmical Niko

2015.03.05

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にこさまの八寸帯、完成しました!やったー!
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タイトルを「Rhythmical Niko (リズミカル ニコ)」と命名させていただきました。リズミカルななのは、にこさま自身。リズムに乗って、軽快に、森を散歩するのです。
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これは前帯部分です。タイコと違って、一見無地。でも表情豊かでしょ。ここにもリズムがある。
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タイコと前帯が違うのは、にこさまのご要望です。ここまで違うのは初めて織った。おかげさまで新しいチャレンジができました。なかなかいいね!手先までずっとこんな感じ。タイコ裏もこんな感じです。
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実は本日、にこさまにお会いして、お納めしてきました。某駅改札で待ち合わせしましたら、にこさま、この帯に合わせるおつもりのお着物をお召しでいらしてくれました。まあすてき。端切れはお預かりしてますが、やっぱ、全身となると違うね。明るくて、力のあるお着物です。
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駅からちょっと離れたところのお洒落なカフェで、「Rhythmical Niko」を観ていただきました。箱を開けたとき、パッとにこさまの表情が明るくなったの、うれしかった。
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にこさまに喜んでいただくことが、onlyonly の全てです。達成できたと安堵してます。ありがとうございました。
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*左がお腹から手先、右がタレから手先です。

なごみに載った!

2015.03.04

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今発売中の、月刊誌「なごみ」に、私の角帯が載ってます!「なごみ」って、裏千家の雑誌で、お茶の方々にはよく読まれているみたい。3月号は、男のきもの特集です。
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ほら、このページ!23ページです。「小物使いでお洒落なコーディネートを」っていう特集にピックアップしていただきました。
角帯、「パーシモン・ノワール」。ブラッシングカラーズで、柿渋を、明るい茶色の方はそのまま、黒に近い焦げ茶の方は鉄媒染で染めました。経糸はタイ産の絹のキビソです。なかなか存在感のある角帯になったと思っています。

申告してきた

2015.03.02

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7時半にうちを出て、抜けるような青空のもと、大和市の青色申告会に行ってきました。朝9時からのオープンに、8時10分には着いたのだけど、すでに5名ほどの方が、並んでました。この時点で、私はすでにヨロヨロ。みんなすごいなあ〜。
8時45分に入れてもらえて、ほどなく見てもらえて、一部数字が合ってなくて、担当して下さったお姉さんと、なんだかんだ一時間弱ほどのキンチョーしたやり取りがありましたが、どうにか提出することができました(合わせてもらった)!昨年に引き続き、イッパツ提出です!!!これで無罪放免です!
やれやれ〜。「ほっとされましたでしょう」とお姉さん。「春が来ました♡」と返しました。さあて、春ですよ〜。(夜には祝杯をあげました)
I am proud to tell you I finished my tax return with no pain.
2 year in row, I could do this successfully. It was beautiful blue sky.

itonosaki さんへ伺った

2015.02.28

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南青山に出かけました。ちょっとウロウロしたけど、やっぱ、おしゃれな街よね〜。たまに行くと、目が覚める。レベル、高いよ。行かなくちゃね。
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伺った先は、itonosaki さん。昨年オープンした、かっこいい着物のセレクトショップです。
itonosaki さんでは、「手描き友禅と上田紬の楽しみ」と銘打った展示会を開催中で、今日はそのトーク会でした。私が伺った時には、もうずいぶんたくさんのお客様がお揃いでしたが、まあ、その華やかなこと!
作者の方は〜って見回したら、その輝きの真ん中に、ひときわ輝いてるお二人がいらっしゃいました。わーー、ビックリ、お二人揃って、すっごく美人さん!華があるわあ〜。作者が輝いてるの、いいなあ、、、、
お話の最中もドキドキしてました。まだまだ羽ばたかれるお二人だなあって思いました
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写真は、我が家のお姫様、こうめちゃんです。一番下の写真は、お付きのものを従えてるところです。
こうめは今、満開だよん。魅惑的な香りをあたりに発散しております。
Koume-chan who is my lovely plum BONSAI is in full bloom now! She has so beautiful aroma.

できた!

2015.02.27

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はい、にこさま、計画通り、織り上がりました。さあ、仕上げです。検反して、切れた糸の処理などして、不織布に巻いて蒸します。
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染織は、やっぱ、火と水ですね。原始的なの〜。蒸すことによって、染料が繊維に定着します。
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蒸したら水元して、余分な染料や糊を洗い落とします。そして、部屋から部屋を余すとこなく使って、伸子でぴーんと、張ります。
写真は、お腹から手先の部分。にこさまの、濃い青緑のお着物に合うように、色味とバランス、よくよく吟味しました。
Flare and water are very important for dyeing since ancient times. So primitive! Don’t you think so ?

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