吉田美保子の some ori ノート

藤山千春展、白寿のお祝い、椎葉聡子さんのグループ展

2014.01.18

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朝から着物を着た。早起きはしたのだけど、エンジン掛けるの遅くなり、バタバタで不本意な着付け。
まず目指すは、銀座もとじさん。藤山千春さんの個展のギャラリートークでした。染織をはじめて40年だそうです。長く続けたからこそ、分かったこと、気付いたこと多々ある、失敗から得たこともいっぱいあるとお話しされて、心に響いた。
私、まだまだ20年。励まされた思い。がんばろう。
藤山千春展は、銀座もとじさんにて、明日まで。
写真は次の話題の関連です。
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はい、今日の主役。私の祖母です。なんと白寿のお祝いです。すごいね〜。99歳、おめでとう!もうすぐ100歳。集まった最年長は私の母、74歳。最年少はいとこの子で2歳。みんな、それぞれ、おばあちゃんとの思い出あるんだなあ。
下の写真、なんとなくずっこけの、私の親戚たち。
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その後、フレスコ画家の椎葉聡子さんのグループ展に伺った。椎葉さんの美しいブルー、印象的です。
ちょうど、作品の撮影をカメラマンさんがされてて、プロの仕事、じーっと見てきた。納得いくまで、微調整するのは、どの世界でも同じなのだなあ。
グループ展「春韻」は、広尾の工房親にて、2月1日まで。

めとさま、織り上がりました!

2014.01.16

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めとさまのお着物、織り上がりました。ああ、終わった。終わりはいつか来るのだけど、その日がきてしまうと、やっぱ感慨深いなあ。
織り上がったら、湯通しをします。糊がつるんと抜けて行きます。余計なものがすべて落ちて、布は気持ち良さそうに呼吸をはじめます。水生なのかな?(違うね。蚕は、水には弱いはず。)
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湯通し。水を換えて、屏風だたみして、もう一度。
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そして、伸子ばりをして、乾かします。
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私は、張るのは、室内派です。室内だと、天候に左右されず、安定して、安心して、広げられます。
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めとさまの、colored wind、さあ、どんな風を吹かせてくれるでしょう。
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一仕事終えて外に出ると、東に満月。思えば、めとさまのお着物と取り組みながら、月や風や匂いなど、とっても身近に感じてました。ありがたいことです。

「仁平幸春の油彩画と布展」に伺った

2014.01.15

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染色家の、仁平幸春さんの個展「仁平幸春の油彩画と布展」に伺いました。会場は井の頭の、古道具 素希商店さんです。
写真は、入り口のところ。今回は、手前のお店スペースで布物の展示と、その隣のギャラリースペースで、油彩が展示されてました。ドキドキ。
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この何気ない感じがたまらんです。中に入ると、布小物などが展示され、そのまた奥に、帯など呉服系の作品がありました。壁には、油絵が。仁平さんの作品の風格と、古道具の何気ない存在感とが、合うんですよ。気持ちよい空間でした。
帯のお作品、ちょうどいらしていた結城の織元の方が、つぶさに観てらっしゃって、仁平さんが丁寧に解説されていたので、ご相伴で私も拝見できました。いやー眼福、眼福。観られて得した〜。
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ここが、ギャラリースペースの入り口。この厚い木の扉の向こうが異次元空間になってました。
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中に入って、この扉を締めると、四角い閉ざされた空間になります。とても特別な空間です。仁平さんの作品に囲まれると、内省的な、じっと自分と対峙するような気持ちになります。作品と会話することで、凛とした気持ちになっている。
禅の境地とか知らないけど、たぶんこんな感じだと思います。
「仁平幸春の油彩画と布展」は、本日、15日まで。
展示会の詳細も載っている仁平さんのブログは、こちら

モルダウ・バッハのお写真。

2014.01.13

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素晴らしく美しいお写真が届きました。すごい〜。きれい〜〜。完璧な美しさです。お写真を一目みたとたん、ノックアウトされました。私の織った着物が、こんなにも大切にしていただけて、一緒に羽ばたかせてもらって。じーん。感無量です。
あまりのうれしさと、この方のお優しさにボーッとしてしまいました。
このお着物は、「モルダウ・バッハ」。2010年に織りました、モルダウ・シリーズの三作目。モルダウ・ミスト、ドロップ、バッハ、と続き、最後の一作が「モルダウ」です。
「バッハ」とは、「小川」という意味で、大河モルダウ川が、まだ「ちょろ ちょろ ちょろ ちょろ」と流れる小川だったころをイメージしています。静謐な感じが、このお方のイメージにぴったり合ってますね。
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この「モルダウ・バッハ」に合う帯を探してくださって、締めて下さってます。お写真に添えてくださったお言葉、
「美保子さんが織り上げられた作品と出合えたことを心より感謝します。いついつまでも大切にしていきます。」
本当にどうもありがとうございます。

作品

めとさま、佳境

2014.01.12

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めとさまのお着物、佳境を迎えております。まあ、順調と言っていいでしょう。日々、たんたんと進んでおります。
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目の前の織りに没頭してますが、めとさまとのやり取りを思い出したり。その集大成ですものね。気を緩めず、かつ心は開放してがんばろう。
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しかーし、いろいろあったのよーー。織りはじめてすぐの頃、まだ調子を整えてる頃に、うるさいとのお叱りが、上の上の上の階の方から、大家さん経由で。ひぃー。すぐに対処。織機の下に、もう一枚消音材を敷き、カーテンを閉めて織ることにする。(写真は休憩時です。カーテン開けて、一呼吸)
ずっと同じ機織りってものをしてますが、ごくごくたまに、苦情が来ます。その都度、誠実に対処です。ちょっと前に織機の部屋に、畳を敷いたのが最大の奥の手だったのだけどね。今回はそれでもダメだった〜。
同じことやってるのに、苦情が来る時と来ない時があるのは、おかしいんだけど、実は自分では勘付いてます。夢中になりすぎて、視野が狭く、織ることにのめり込みすぎると、ダメなのです。気持ちを楽に、リラックスして、悠々と織るといいみたいなのよね。一生懸命すぎるとダメって変なのだけど、そういうものか。
その後は苦情もなく、肩の力をなるべく抜いて、りきみも抜いて、淡々と織ってます。優しく丁寧に。りきまないと、力を込めても大丈夫みたいなのよね。

めとさま、動画

2014.01.09

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めとさまのお着物、ゆっくり、じっくり、一歩一歩進んでます。織っている所、動画に撮ってみました。


緯糸、13種類。例えばメインの薄ピンクの所を織っている時は、チョイスは4つ。その中から、最適なものを瞬時に選び、その杼に持ち替えて、織ってます。

帰ってきました!

2014.01.08

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「熊本ゆかりの染織家展」、盛況のうちに無事終了いたしました。お越しくださったお客樣方、ここを読んで応援して下さった皆様、和の國さん、企画の安達絵里子さん、本当にどうもありがとうございました。
今回4回目を迎えたこの展示会、お客樣方に応援していただけるように成長してきたようです。熊本の地に根付いてきたのかな。私の織ったものが、熊本の街を、どなたかにお召しいただいて歩くと言うのは、何にも代え難い、ありがたさです。
トークにもたくさんの方々にお越しいただけました。行きの飛行機の中で原稿書きまくったかいがありました。相変わらず、つたなくはあるんですが、伝わったかなあと、思ったり。
また、今日から心機一転、がんばろう。今年は馬車馬のように働くんです。どうか今年もよろしくお願いいたします。
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熊本と言えば、こちら。空港にもいましたよ〜。
今回の帰省は同級生にもいっぱい会えてうれしかったです。ありがたいなあ。熊本の欠点は、居心地よすぎて、幸せすぎて、ちょっとゆるんじゃうことだね。

さあ、熊本ゆかりの染織家展へ!

2014.01.04

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「熊本ゆかりの染織家展」、1月3日より、にぎにぎしく開催されております。
私は、本日より駆けつけます。明日、1月5日には、トークもしますの。11:30より。ぜひぜひ、お出かけくださいね。
上の写真は、旅支度。トークの資料など揃えてるところ。話べたな私ですが、ONLY ONLY(お誂え)のことなどお話します。
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これは、新作タブロー。お正月に作ってました。ブラッシングカラーの色見本です。自分でも気に入った一品ができました。これも和の國さんに持って行くよ。
「熊本ゆかりの染織家展」、会期は、1月3日(金)から、1月6日(月)、時間は、11時から19時。会場は、ご存知和の國さんです。
お待ちしております!
*本日より、しばらくブログの更新おやすみします。では、行ってきまーーす!
The weaving artists related Kumamoto (town in Kyushu island japan where i was born) starts exhibition from jan 3 to 6 at Kimono shop “wanokuni” in kumamoto. i will have a talk show at jan 5.
this blog will be closed until jan 8.

めとさまの緯糸

2014.01.03

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やっと人心地つきましたので、めとさまのお着物の緯糸のご紹介。13種類の糸を使い分け、また絵の具を混色させる感じでまぜながら織ってます。
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この4つが、メインの極薄ピンクの糸です。まだ寒いけど、春風を感じる色。右の3つはほっこり真綿紬糸。左はつるっとした糸です。一番右を多用してますが、そこにふんわりした風が吹き込みます。
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これらは、橙色。秋の色づき。右のふたつは真綿系。左は座繰り。
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これらが朱。紅葉の色です。紅葉に風が吹いてサラサラサラと音がする。太細の紬糸で表現しています。
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そして、紅と素です。これがね、要なのですよ。うふ。

あけましておめでとうございます。

2014.01.01

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あたらしい年 はじまるよ。
太陽 あがるよ。
ちょっと、うれしいね。
ことし いいとしに しますよ。
さあ、行くよ。
*写真はめとさま。織ってます。
new year is born.
sunshine tells you hello.
i feel nice.
this year will go along with you and me.
Yes ! Sail on.

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