吉田美保子の some ori ノート

地震、清正公

2018.06.19

蛇の目紋 名古屋帯 九寸帯

大阪で大きな地震がおきて、なんだか落ち着かない。亡くなられた方のご冥福を祈るばかり。

震源地の近くは特に、まだまだ大変と思います。これから本震がきたりどうかしませんように。大雨が降ったりして、これ以上の被害が広がりませんように。

今回の地震、「慶長伏見の地震」と断層帯が同じって聞いてふっと思い出した。

熊本地震の後、「清正公の陣羽織」という個展をさせていただくことになり、加藤清正公について、ずいぶん調べたのだけど、そういえば「慶長伏見の地震」というワードが出て来たよ。

この時、伏見城にいて震災にあった豊臣秀吉の元に、いの一番に駆けつけ活躍したのが、清正だったのだそう。さすが、清正公。せいしょこさんは、築城や治水に抜群の腕を持ってる方なのだ。

熊本地震後の個展「清正公の陣羽織」展でやりたかったことは、我々みんながそれぞれ「Petit せいしょこ」さんになって、力を出し合い復旧して行きましょうってことでした。

今回も、大阪に向けて、清正公が駆けつけてくれてることと思います。全国から、ぞくぞくと、道やガスやエレベーターを直しに。近いうちには、心が明るくなることを携えて。

*写真は拙作「九寸帯 清正ゴールド」。蛇の目紋は、加藤家のご紋です。

たくさま 、2回目の試し織り

2018.06.15

八寸帯 名古屋帯 お誂え オーダー 注文

たくさま のONLY ONLY、1回目の改善点を踏まえて、糸や真綿を染め直して、2回目の試し織りをします。

上の写真は、新しく染めた真綿。これをフツフツと織り込んで行く予定。洋服地でいうならツイードがお好みのたくさま 、ツイードチックな感じをこれらの真綿で出していきます。

糸も新たに染めて、糊をつけましたよ。巻いているのは、手伝いに来てくれたmoyu さん。この後、合糸して、小管に巻きます。

さあ、織れた。2回目の試し織りです。

全体像はこんな感じ。あれこれ説明を書き込みます。

ヨコ糸、けっこう色々入れてます。どこまで違いが出てるか分からないけど、そこはかとなく感じられると思います。

図面を書いて、お手紙を書いて、比較のために一回目の試し織りも入れて、今回もレターパックで、高松のたくさま に向け、発送します。

たくさま からお返事

2018.06.14

八寸帯 名古屋帯 お誂え オーダー 注文

1回目の試し織りを高松のたくさま にお送りして程なく、レターパックが送り返されてきました。

たくさま 、感想やご希望を付箋に書いて貼ってくださってて、わかりやすい。ありがとうございます!
私が染めた色にはなかった希望の色も、ご自分で見本を探して、貼り付けてくださってます。こういう時、ものづくりは共同作業って思います。
お手持ちのお着物に合わせてご覧いただいたみたいで、「(数種に織り分けている試し織りの中で)〜〜あたりがしっくりなじんで見えました」などともお書きいただいてます。

こうやって、試し織り段階で、お客様と直接やりとりできるのが、ONLY ONLY の最大のいいところかも。
一般的には、お誂えと言っても、はじめに一度ご希望を伺うのみがほとんどだと思う。だって、そうしないと効率悪いから。
でも私はそれじゃ、本当にお望みのものって作れないと思うのよね。お望みって複雑だし、いっぺんには表現できないと思うのです。お客様もご自分が欲しい着物や帯の詳細を伝えるなんて、慣れてないのも当たり前だし。
こっちだって、お聞きしたことが体現できるのか、できたとしてモノとしてカッコいいのか、それをお客様が本当に望んでいるのか、、、「やってみないとわからない」ってのが、本音です。やってみないとわからないのだったら、やってみればいいじゃん。ねえ。だから、試し織りをして観ていただきます。

たくさま は、そのほかにも、

「この色はちょっと苦手です」

「この2色をこちらくらいにすると暗くなりすぎますか?」

「グレーっぽい、紺のような色はおかしいですか?」

「(真綿が織り込まれた)フツフツとした感じ好きです」

「(手持ちの帯に似てくるので)今回は黄みよりの地色は無しでお願いします」

などなどお書きくださってます。オッケーっす!だいたいの雰囲気的なものは大丈夫ですね。では、糸と真綿をお好みに染めましょう。黄みを入れないようにね。

*写真は染めの途中。

たくさま 、1回目の試し織り

2018.06.11

たくさま のONLY ONLY、よっしゃ、いよいよ本番を視野に入れた、試し織りだ!

タテ糸、ヨコ糸、ネップに入れる真綿を、染めたり、巻いたり、いろいろ話は長くなるので説明は大幅に端折りますが、多々の準備段階をへて、織ってみます。

はい、織れました。さあこれをたくさま に見ていただくのだ。

詳しく説明を書いて、(でも、書きすぎないようにして。どうしてかと言うと、私が自分の思いを書きすぎると、たくさま の判断をじゃましてしまうかもしれないから。)

八寸帯 名古屋帯 オーダー 注文 お誂え

使った糸と、真綿は実物を貼り付けて、(真綿、可愛いでしょ。たくさま にどんな色を入れたいか、お聞きしたら、黄色系、紺系、赤系とのことだったので、それを中心に、地味系の色も入れて、合計8色染めたのですよ。)

お手紙を書いて、(達筆のお手紙をくださったたくさま に対して、パソコンの字で申し訳ない、、、、)

返送用のレターパックを添えて、高松のたくさま の元へお送りします!

さあ、どのような反応が返ってくるかな?

たくさまから、お手紙

2018.06.10

この春のある日、たくさま がお手紙くださいました。

美しく、丁寧な優しい筆跡で、悪筆の私は見とれるばかりです。色見本も貼り付けて下さってるぞ。どれどれ。

おー、たくさま らしい、お地味な色だなあ。笑。

色のイメージはこんな感じと。生成りの糸と重なって、織り上がりはもう一段薄い仕上がりかなと思ってらっしゃると。淡い色目が良いなあ〜と、書いて下さってます。

これはまさに「たくさま ワールド」だなあ。ふむふむ、これをもっと薄くした色ね。よし、了解しました。

その後、たくさま 、お持ちのお着物の写メを送ってくださいました。

メールも行き交います。

たくさま 、毎回メールに、「思ったままを伝えておりますが、、、、」「あれこれと無理難題を好き勝手に申し上げますが、、、」などと少々恐縮した感じで添えて下さいますが、それは全く構いません。むしろウェルカムです。その方が、ご希望がダイレクトに伝わります。なんでも書いてください。

次のメールにまたまた大事なキーワードが!

「着物を始めたころから約20年がたち、手持ちの着物も帯も濃い色目が多く、今は『淡い優しい色目が欲しい』と思っております。(でも『パステル調ではない』です。笑)」(カギ括弧、ヨシダ)

む、これは、思ったより、ぐっと薄めで行っていいかもしれません。

着姿ギャラリー、更新しました。

2018.06.08

着物 帯 着用

当サイトの名物コーナー、「着姿ギャラリー」を更新しました。私の織った、着物や帯などをお召しいただいているところの写真ギャラリーです。みなさん、とても美しく、自然で、楽しそうに、また自慢そうに(?)お召しくださっていて、ほんとーーにうれしいです。どうもありがとうございます。

今回、新たにお写真3枚、アップいたしましたので、ぜひぜひご覧くださいね。こちら→

3年前の個展「三角・吉田」の時の楽しそうなグループ写真も発掘されましたよ。

そしておまけのもう一枚は、、、、

 

着物 帯 着用 くまモン

じゃーーん!愛するくまモンとツーショット!

お知らせ

真綿、入手

2018.06.07

八寸帯 オーダー 注文 お誂え 織り 

前回のブログの続きです。(よかったら、前回の写真ご覧になってくださいね)

たくさまに3枚の写真を送って、どれがイメージに近いですかとお聞きすると、、、

「1番が好きです!」

と即答される 。

「色の感じはもっと薄いのがいいですが、糸の感じは好きです!」と。

「差し色の糸の感じも好きです。もう少し短くてもいいかもです。」と。

そっか、、、、なるほど。1番か〜。それ、もっともシンプルなのだ。

うーむ。

1番の黒糸の代わりにグレーを染めてそれ一色で織ることにして、ところどころ差し色でネップを挟むのだったら、簡単といえば簡単なのだけど、たくさま が求めているのはそれではない気がするんだよな。もう一つ、何か見つけたい、、、

うーーむ。悩むなあ。考えても埒あかんから、では、まず外堀から埋めよう。

たくさまが気に入られているネップにする真綿を用意しよう。

真綿ってご存知ですか?綿っていうと木綿を想像される方いらっしゃいますけど、真綿は絹です。繭を煮て、拡げたものです。ふわふわしています。

ロットの関係で、たくさま の分だけを買うのは無理なので困っていたら、上の写真のような上等な真綿を、染織仲間が、譲ってくれました。なんとありがたい。

16通目のメルマガ【こんにゃく号】

2018.06.06

染織吉田のメルマガ、《 some ori 通信 》にご登録いただき、ありがとうございます。
16通目のメルマガをお届けいたします。

こんにちは。

お元気ですか?

今にも梅雨入りしそうな、ここ関東平野南部です。そちらはどうでしょう?もう梅雨、始まりましたか?

私の仕事場兼住まいの、共同住宅の庭で、野良猫が出産し、いま可愛い盛りです。5匹ほど、いるんじゃないかな。

天気のいい日の朝と夕方、じゃれ合いながら、庭を駆け回り、柿の木に駆け上り、まあ元気なこと。

ベランダから見てる私は、微笑ましい半分、これはどうしたものか、、、半分です。

すでに大家さんや、市の環境課に電話して、どうすればいいのか聞いてますが、なかなか難しいですね。

避妊させるのがいいとわかっていても、捕獲器があっても捕まえるのは易しいことではないらしいです。

しばらく、悩みながら見守ろうと思っています。

《 目次 》

1. こんにゃく糊

2. 一本糊付け

3. お誘い

___________

1. こんにゃく糊

織りをやっていて、何が面白いかと言われれば、究極的には糸と糸を出会わせて、布という3次元の立体を作るってことでしょうか?

糸の性質を生かし、また、その性質を変化させて、組み合わせて、思うような布を作りたい。その一心で、日々試行錯誤です。

最近の私は、八寸帯を作ることが多くあるのですが、八寸帯の求めるところは、帯芯を入れず、布地だけで、張りを持たせることです。

精練した絹は柔らかいので、求める張りが出ないのが、長年の課題でした。

糊をつけると、パリッとしますが、それはゆくゆく落ちてしまいますものね。

落ちない糊を探しているのと「こんにゃく糊」というワードに当ります。和紙の作家さんの中には使っている方いらっしゃるみたいですが、なかなか手強そうだし、手織りの世界で使っている人、あまり聞かないので、躊躇していました。が、どうもこれしかないんじゃないのとと思うようになり、チャレンジしてみました。

こんにゃく糊って、ようはこんにゃく芋の粉です。凝固剤を入れるとこんにゃくになります。糊の状態で固まると、強度と防水性が出ます。

私の普段の糊付けは、布海苔(ふのり)や小麦粉なのですが、さて、その違いは?

 

2. 一本糊付け

早速、こんにゃく粉を、5%の糊液にしてみました。

わー、小麦粉などより、ずっとずっと粘ります。粘りすぎ。これでは綛のままの糊付けは、くっついてしまって厳しいな。よし、一本糊付けだ!

普段は、糸の束のまま、糊液に浸して、絞って乾かすという方法なのですが、今回はそれが無理っぽいので、糸を解けるようにして、糸端から出して、一本の状態で、糊液をくぐらせながら、巻き取って、それを綛に直して乾かし、さらに巻いて使うという方法を取りました。

膨大な手間です。糊というのは、染色や織り作業と違って、乾いてしまえば、見えなくなりますので、なんか虚しい(笑)。でも、求める布を織り成すためには、これしかない(いまのとこ)。

糸はいい感じで乾きました。これから織ってみます。楽しみです。

この糸は、ただいまブログでメイキングを連載中の「たくさま 」の帯になる予定です。どうか、推移を見守ってくださいね。(ブログ上では、まだこの話まで進んでません)
http://www.someoriyoshida.com/blog

 

3. お誘い

大和の骨董市にご一緒しませんか?

私の住む、神奈川県大和市の名物行事です。毎月第3土曜日の早朝から、大和駅界隈(小田急江ノ島線、相鉄線)でやってまして、次は、6月16日土曜日です。

結構、大規模なんですよ。あちこち覗いてフラフラ歩くと、夢中になって、あっという間に時間がすぎます。

ご一緒といっても、お買い物自体はマイペースがいいかとも思いますので、ずっと一緒に歩き回るというのではなく、それぞれのご都合でやってきて、それぞれのペースで散策し、途中合流したい人は合流して、昼すぎ頃にみなさんと落ち合って、どこかのお店に入り、ご飯を食べたい人は食べ、ビールを飲みたい人は飲み、戦利品を披露してくださる方はそうしていただくというのはどうでしょう?

きもの好きなメンバーになれば、きもの談義もいいですね。このメルマガも男性読者も増えてきました。老若男女みんな揃うってのが、理想だなって思っています。興味のある方、このメルマガに返信する形で、お気軽にメールください。

骨董市のサイトはこちら
http://www.yamato-kottouichi.jp

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染織吉田のメルマガ、《 some ori 通信 》16通目のメルマガ【こんにゃく号】をお読みいただき、どうもありがとうございました。

ご感想、ご意見ございましたら、このメールに返信する形でお送りください。

配信停止をご希望の方は、タイトルを「配信停止」として、このメールをそのまま返信してください。

これからも、some ori や、きものや、モノ作りを通して、あなたさまとご縁を育んでいきたいと思っております。

どうかよろしくお願いします。

___________

きものと帯の注文制作

染織吉田 吉田美保子
http://www.someoriyoshida.com

メルマガ

たくさま 、試し織り以前

2018.06.05

たくさま のONLY ONLY、ご希望は地味めなのはよく分かりましたが、イマイチ、私、つかめてません。こういう時は、体、動かしたいな。ちょっと織ってみよう。たくさま のの試し織りというより、やってみたいという好奇心から。ちょうど、一本織り終わって、機が空いたのもあり。いろいろ実験をして模索をしてみよう。

まず、上の写真。タテ糸は白っぽく。ヨコに黒を。たくさま のお好みはもっと淡いとわかってるのだけど、杢っぽくするにはある程度色の違いがあったほうがいいのよね。ちょうど黒のキビソがあるから、それで織ってみた。画面上のストライプになっているところは違います。また別の実験。

上の写真だとピンクしか見えないけど、何色か真綿をネップ状にして織り込んでみた。

むー、こんな感じでいいの?ひねりが足りなくない?

八寸帯 注文 オーダー お誂え

よし、じゃあ、タテ糸にブラッシングカラーズ やってみよう。淡めのグレーにしたつもりが、結構濃いな。

ブラッシングカラーズ を淡いベージュにしてみた。

これらの写メをたくさま に送ってみよう。

こんなことをしていた頃、メルマガ上で、横浜のそごう美術館で開催される「池田重子展」のご案内をさせていただきました。そしたらなんと、たくさま 、高松からお越しくださったのですよ。私は都合つかず、お会いできなかったのが残念でしたが。

この行動力に「ブラボー!」と喝采をあげたくなりました。観たい、行きたいと思えば、少々遠くても、スケジュールをやりくりして体を移動させる。できそうでできません。思い起こせば、たくさま 、熊本にもお越し下さいましたものねえ、、、。行動力というか、瞬発力というか、好奇心というか、、、すばらしい。大好きです。

八寸帯「Olive and Lemon(オリーヴ & レモン)」

2018.06.04

こちら、八寸帯「Olive and Lemon(オリーヴ & レモン)」です。4月の伊勢丹でお求めくださったお方が、インスタに上げてくださって、大感激しました。きものや小物を変えて3パターンも。うれしいなあ。やはり、帯は、それぞれにコーディネートして締めてくださった時が完成ね。

帯の全体像はこちらです→

八寸帯 手織り 紬

この方に、先日ばったりお会いして、立ち話が大盛り上がりしました。

「ミホコさんの帯は、素朴でおしゃれ」って。「軽くて最高の締め心地」ですって。その上、「私の着物によくあうんですよ。次はどういうコーデをしようなワクワクがとまらない🎵」ですって!!!

やったー!

このお方、着付けサロン「牡丹」の先生です。プロの方に認められて、うれしい限りです。写真は、インスタからお借りしました。お教室の案内はこちらです

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