吉田美保子の some ori ノート

単衣で遊ぶ会

2018.09.15

今日は、着物でお出かけ。「単衣で遊ぶ会」と銘打たれたパーティーです。

うわー、予報どおりのお天気だー。雨ゴートの出番ですよ。目指すは南青山です。

着物のパーティーに、なぜか来賓の方々はインドから。うふふ。サリーもめちゃくちゃ似合ってらっしゃったわ。

閉じこもりがちの日々ですが、こうやって外に出るといいですね。人と出会えてありがたい1日でした。

主催は、きものおたすけくらぶさんと、ワンズベストさん。楽しい時間をありがとうございました。

おたすけくらぶの富田社長です。役者でいらっしゃいます。

写真と動画

2018.09.14

今日は、染織家で写真家の、柳川千秋さんが来てくれたので、大撮影大会となりました。

私はちょうどショールのブラッシングカラーズ をしてましたよ。

なかなか作業中の写真は撮れませんから、自分でも、ああこんな風にしてるんだーって人ごとのように見ています。

機材は、アイフォンです。すごいね、よく撮れてるー。あ、腕がいいのか、失礼しました。撮ってくださってありがとうございました。

動画も撮ってもらいましたよ。ブラッシングカラーズ しているところです。5秒です。

こちらも5秒。

これは、タテ糸を巻き取っているところ。こちらも5秒。早回しです。

おっと!糸が切れた!どの糸が切れたのかを見つけて、正しい位置に機結び(はたむすび)で結びます。正しい位置ってのが、大事です。糸は、綾によって、順番づけられていて、それが織りの命です。

動画

2回目の試し織り

2018.09.13

けむさまの、のしめのお着物、2回目の試し織りです。こんな感じ?

写真を撮って、けむさまにメールします。

ご返信、だいたいオッケーでホッとする。ご希望も少々。

「ターコイズの一番濃い色を少し薄めに」、「水色を感じながら白に向かっていく感じに」、「黄色はさえた薄いレモン色」で「避けたいのは着物によくあるウコン色と、くすんだ感じ。」

了解しました。

その後、お仕立てのことやデザインのことなどで、メールをやり取りしておりましたら、けむさま、「どこかに薄いピンクを忍ばせられないか」とのご質問くださいました。

ああ、ピンク。

思えば、けむさま、いっとう最初は、「黄色とピンク」ののしめをご希望だったのだ。ピンク、お好きなのだ。うーん、それは入れたいなあ。ちょっと難しいが、とりあえず可能性を探ろう。

ごく少量、ピンクを染めることにした。レモンとターコイズと相性がいいように、パープル系のピンクを染めた。

はい、もいっちょ。太さと濃さを変えて、計4種、染めました。

早速、織り込んでみます。うーむ。可能性を探れないこともないが、紬調になる。訪問着調にしたいのだがな。

けむさまに写真をメールすると、

「ピンクが入ると、米沢の紬みたいになり、面白みより、あたり前になるのですね。よくばらない方がいいのだと思いました。」

とお返事くださった。なるほど、「あたり前」は却下ね。

でも、ピンクをご提案いただいたということは、何かちょっと物足りないってことなんだろうな。

けむさまは、今、人生の大輪の華を咲かせていらっしゃるのだ。お年的にも、社会の役割的にも。だから、控えめな着物にする必要はない。むしろ、大胆な思い切った着物を求めておられる、、、、

じゃあどうする?

「水色を感じながら白に向かっていく感じに」を、精一杯やりきることが、それに充当するのではないか?

デザイン、まだまだ!

2018.09.09

熨斗目 のしめ 注文 別注 お誂え

けむさまのONLY ONLY、本番用の糸もそろいました。デザインの方も、最終調整に向かっています。ひな型で計画してて、一番いいと思ったのを、着姿のデザイン画に移してみます。

お召しになった時に、どこにポイントを持ってくるか、ねらいます。これは、絶対はずせない。最重要ポイントと言っていいです。

けむさまらしさを出したいし、人の目線がどこにくるのかも念頭に入れて、それから、デザイン的な着心地もあるよね、落ち着くとか、着てて楽とか、自信につながるとかっていうような。

けむさまからメール

2018.09.08

けむさまに、糸が染まりましたよーとメールいたしましたら、最高にうれしいご返信くださいました!本当に、くずれ落ちそうになるくらいうれしかったです。見ていてくださる方はいるんだなあと、ジーンとしました。

ちょっとだけ、ご紹介させていただきます!

「酷暑のなか、すごいですね。はればれと美しいです。

だいぶ前ですが、〇〇さんのサイトで、ヨシダさんの作品をみました。ちょっと不思議な空気感が印象的でした。自由なのに、抑制も効いてて、気難しさがなくて、ほかの有名な作家さんや機屋さんとは、ちがう匂いがしました。〇〇さんにしては、めずらしいとも思いました。

あれから何年もたちましたが、直接にご注文できたことは、とても幸運です。ヨシダさんの創作の過程を共有させていただけるのも、新しいスタイルで、きもの好きにはたまらない贅沢。

とても楽しみです。」

けむさま、染める

2018.09.07

さてさて、けむさま、大まかなデザインが決まりました。詳細はまだだけど、大体の計算はできますので、本番の糸量を出して準備スタート!

ヨコ糸、座繰り糸を使います。弾力があって、ツヤがあって、プリプリと生きがいい。

けむさま、普段着ではなく、パーティー着を望まれているので、ほこほこした真綿糸ではなく、ツルッとしていて光沢もあるこの糸を選びました。

さあ、下準備して、染めましょう。メインのレモン色。これを真ん中に、薄めと濃いめのそれぞれ2色ずつ染めます。

ターコイズ。これも、ぐっと薄めと濃いめも染めます。

ほら、こんな感じ。

これに、糊をつけます。上の写真、布海苔(ふのり)ですよ。これを煮溶かして、糸につけるのです。糊をつけると、糸はぐっと扱いやすくなります。最終的にはとってしまうのですが、糊付けはとても大事な作業です。

糊がついたよ!

けむさま、デザインすすめる

2018.09.05

けむさまとの第2回打ち合わせで、ふんわりした「のしめ」のお着物にすることと、お色味はレモン色とターコイズにすることが決まりました。

それで早速、デザインをすすめます。「のしめ」は色の切り替え部分が命と心得ます。さあ、どうしましょう。

色の配分を変えて、いくつも描いてみるしかありません。

このデザイン画をけむさまに、メール添付で送ったら、

「信頼してお任せします。自由に羽ばたいてください。次のお知らせ楽しみにしています。」というありがたいお返事がきました。

任せられたら、さらにさらに、ベストオブベストを探るしかありません。もっと深くデザインを詰めていきます。

たくさま へ、帯揚げ

2018.09.04

今年の5月で設立15周年を迎えた染織吉田は、昨年9月から今年5月1日までに、帯かお着物をご注文かお買い上げくださった方へ、「15周年感謝、お好きな色に帯揚げ染めますプレゼント」を開催していました。

先日お納めした、たくさま のONLY ONLYも対象でしたので、染めましたよ。

どんな色味がご希望かお聞きしましたところ、グレー系だと。さすが、お地味好きなたくさま !

帯揚げはきものや帯に近い色でなじませて、帯締めでシメるというのがお好きだと。ほぉー、なるほど。おしゃれ上級者ですな。

でもグレーは難しいね。百鼠(ひゃくねずみ)って言われるくらいだもんね。どこを目指して染めようか?

それで、極端に違うグレーを選んで、3色提案いたしました。上のスクショの、利休色、紫ねず、褐色です。そういたしましたら、たくさま 、利休色は近いお色目を持っていらっしゃるそうで却下。他の2色はどちらでもとのこと。

よっしゃ、では、たくさま の優しい感じが出そうな、ふんわり紫を含んだグレーを目指して染めましょう。

染めてます。じょじょに色調整します。

さあ、染め上がりました。使い勝手がよい感じねと自負。

アイロンかけて、発送です。

たくさま 、お喜びのメールくださいました。きれいな渋いグレーで、手持ちともダブってないと。袷の季節がまち遠しいと。

よかったです。

15周年のプレゼント企画は終わっておりますが、もしも帯揚げをお好きな色に染めたいって方おられましたら、メッセージくださいね。ご相談に応じます。

けむさまと2回目の打ち合わせ

2018.09.02

さて、けむさまと2回目の打ち合わせが決まりました。

図面を郵送したあと、メールでやり取りし、話し合った末、色は「薄い黄色」「白」「薄いブルーまたはターコイズ」に決まりました。ささ、それでは、その色味で図面を作り直しましょ。のしめと、その他の可能性も探るため、4パターンご用意。

試し織りの第一弾も織ってお見せしよう。ブルーかターコイズのどちらがお似合いになるか、会えるチャンスがある時に見極めたい。染めて、機仕度して、織ります。話せば長いですので、詳細は省略します。

その2点をそろえて、第2回目の打ち合わせにのぞみました。時は、7月の下旬。ありがたいことに、その日は暑さのちょっとやわらいだ日でした。場所は日本橋の三越の特別食堂。ランチミーティングです。

約3ヶ月ぶりのけむさま、夏着物がきまっていらっしゃいます。

精がつくものいただきながら、なごやかにおしゃべり。けむさまは、着物のことについて、また人生についても、大先輩ですので、お聞きしたいことばかりです。

図面をお見せするとすぐに、のしめを指さされました。可能性を探ったけど、やはり、はじめに欲しいっておっしゃったものに戻りますね。

お色味については、試し織りをふっと肩にかけていただきましたら、わあ!ターコイズが近くにきた時、パッとお顔の色が輝かれました。薄いブルーだとちょっと物足りないような、、、、

けむさま、上品な奥様でありながら、個性的なもの、大胆なものがお似合いになるタイプですね。ここは思い切って行きたいです。

試し織りを直に見ていただけて、その場に私もいられたことは、大変ありがたいことでした。

けむさまは、着付けの先生でいらっしゃるので、着付けのコツや仕立てるときの工夫などもお話しくださり、興味津々。なるほど、かっこいい人は全てが半端じゃないね。さすが。すてきなものには理由があるし、かげの努力もある。とても勉強になりました。

ショール、作りました

2018.08.31

新作ショール、できました。夏の終わり、ショールの出番はこれから多くなりますね。

いかがかしらん?

2枚作りました。「海の青」と「さえざえブルー」。連作だから似てるけど、ちょっとだけ違います。

「海の青」は深い海の色で、青だけじゃなくいろんな色を入れてます。緑や茶色もかくれてます。→

「さえざえブルー」は、澄み切った色にこだわりました。あと、こっちの方がちょっとだけ長くて168cm。たっぷり目がお好きな方はこちらをどうぞ。→

お値段は、どちらも43,200円(税込み)です。

房。

たたむと小さくなりますよ。

通販サイト「some ori マーケット」のショールのページはこちら→。いろいろありますので、ぜひ観てくださいね。

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